瀬戸内海に面した岡山市の一画に残る「危險 DANGER」標識。1950年3月制定209、廃止は1960年12月(参考:dark的道部屋)。 この標識の場所は事前にメモしてあり、そのために海沿いの県道232号を走っていたのだけれど、この場所にさしかかったとき、「すてきな場所だ…」と思ってクルマを停め、写真奥に見える海と、中央に見える宝伝港を見に行った。そして「そろそろ『危險』の場所だよな」とメモを見たらまさにこの場所で、冒頭の写真を撮り直した。眼が節穴なので、「危險」には気づかずにいてしまったのだが、偶然に救われた。 宝伝港。ここから犬島に向けて船が出ている。「あけぼの丸」とのことだが、左が第七あけぼの丸、右が第五あけぼの丸。どちらも使うのかな? PR 尾道から、向島・満越・百島を経て常石を結ぶ、備後商船の航路。1日4往復ある。百島はわかるが、常石とを結ぶ需要は、どういうものなんだろう。常石造船があるとはいえ、陸路を行くほうが時間に縛られないしお金もかからないし…? このフェリーは尾道から出るが、尾道では車両を積めないので、航送するならば向島の歌港からとなる。意外にクルマが並んでいるが、百島のクルマのようだ。 プレハブの1階が待合室。なにもない。 フェリー百風。瀬戸内の船らしく、航路を正面に掲げている。 乗り込む。 バイクを固縛などしない。瀬戸内なので。 歌港は無人なので、船内できっぷを買う。「常石まで」と言ったのに、福田(百島)までのきっぷが発行されてしまった。常石まで行く人などいないから…? 申し出て差額を支払ったが、きっぷはそのままだった。 船内にある神原造船の銘板。 車両甲板に台車が一つ。郵袋とダンボール。ダンボールは冒頭のCOOPのトラックから出てきたような気もする。 満島港。徒歩客が降りていくのみ。クルマの出入りはなし。 百島・福田港。クルマが降り、クルマが乗ってくる。 常石港着。 常石の待合室には券売機があった。 山陽本線三石駅のほど近くにある4連の煉瓦アーチ橋。なかなか写真が撮りづらい場所で、朝行ったために順光の下り線側(南側)は陰がかかり、しかも手前に歩道橋、その手前に国道2号のバイパスの橋梁。上り線側(北側)は日陰でクルマが停まっていた。 右端(第1径間、神戸側)のアーチは車道になっている。 左側(第4径間、岡山側)のアーチの半分は人道。これらの道路・人道は、当初からなのか、後からこうしたのかはわからない。 「中国建設弘済会アーカイブス」の解説によると、下り線のアーチ部分に「竪積み」があるとのことだが、よくわからない。 上り線側(北側)。右側に市のクルマが停まっていたが、用が終わったらしく、見学している間に立ち去ってくれた。 「中国建設弘済会アーカイブス」の解説によると、上り線のアーチ部分に「弧状の異形煉瓦」があるとのことだが、これもよくわからない。 <追記:@roadexplorerさんより下記のご教示をいただきました>
中国建設弘済会が誤記し、それを国交省が孫引きして、誤記を拡散している。改めて、「群」を個別に解説している土木学会の「中国地方の選奨土木遺産」を見ると、竪積みがあるのは野道架道橋、異形煉瓦があるのは寺前川橋梁上り線のようだ。 <追記ここまで> この三石金剛川橋梁(三石金剛川拱橋とか三石煉瓦拱渠群(のひとつ)ともいう)は、最初は単線で開業したものを、複線化にあたり上り線側に拡幅している。その境はヴォールト内部にハッキリと見えている。写真右が下り線側(当初側)、左が上り線側(線増側)。 そもそも備前は耐火煉瓦の産地。地元で焼かれた煉瓦で築かれている。煉瓦の歴史としては、いわゆる赤煉瓦から焼過煉瓦(やきすぎれんが)に移行していくが、それが、赤煉瓦の下り線、焼過煉瓦の上り線に見て取れる。 それにしても、この程度の土被りでも水漏れが発生するのは興味深い。土の湛水能力のすごさを感じる。 奈良県の吉野川にかかる「水道橋」。連続トラスなのに、パッと見て右側が歪んで見える。コレはレンズのせいとかではなく、クルマを運転中に迫ってくる形を肉眼で見ても、違和感を持つ。 測ったわけではないが、見る限り、端部で高さが変わっているような気がする。橋門構に向けて広がっている? 北側、右岸。立派な親柱がある。左は「水道橋」、右は「吉野川」。左の端柱の銘板には 水道橋 1984年7月 奈良県水道局 道示(1980)一等橋 使用鋼 SM50YA・YB SM41A・B・C、SS41 製作 松尾橋梁株式会社 右の端柱にも銘板があるのだが、なぜか撮っていなかった。資金源が書いてあるようだ。 南側、左岸。親柱は「すいどうばし」「よしのがわ」。 |
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