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(あ、傾いてた…)

奈良県大塔地区の国道168号にかかる巨大なニールセンローゼ橋。左に見えるのが日帰り温泉施設だ。この前後は宇井バイパスと呼ばれ、トンネルと橋で貫いているが、並行して旧道もある。

写真によって広角ズームの焦点距離が違うのでなんともお恥ずかしいのだが、これは南側。右側にある★は「大塔復興の灯火」といって、暗くなるとキラキラ光る。

南側・右親柱には「小原川」。地形図を見ると、この下の川は「舟ノ川」とあるのだが…? なお、天ノ川の支流であり、このすぐ近くで合流している。

南側・左親柱は「宇井大橋」。

北側。

北側・右の親柱は「おはらかわ」。

北側・左は「ういおおはし」。

径間198mもある、非常に大きな橋。アーチの中央付近で見上げると、アーチの高さに目も眩む。

上の写真を撮ったイチで左を向くと、平成23年水害の跡がくっきりと残っている。写真中央、縦に伸びるちゃいろは樹木が倒れて流れた跡だ。

前夜、バルブした。横着して超広角で撮ったので、カメラの影が映ってしまった。

いままで最近の作のアーチ橋は見ないようにしてきたのだけれど、ここまで巨大だと見惚れてしまう。

北側のすぐ北にある「ふれあいトンネル」。ふれあうか…。



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自動連結器が好きだ。小学生の頃からたくさん絵を描いていた。機会があれば、走行中の自動連結器の挙動を飽きずに眺めていた。連結器同士がつつきあったり引っ張り合ったり、その動きはいつまでも眺めていても飽きない。

片上鉄道保存会の展示運転で、手持ちながら動画を撮ったので公開する。E-P1で手持ち撮影。


これは推進運転で、画面上が前、下が後ろ。DD13-551が押している。発進時は「押して」いるのだが、すぐに引っ張られるように連結器の遊間が空き、停止する際も空いたままだ。下り坂なのか、ワムの転がりがよすぎるのか…。

翌日、若桜鉄道の展示運転に行った。そこではト6を人力で転車台に載せ、足でブレーキをかけ、人力で連結していた。その連結が、見ているほうとしてはなかなか豪快で、「こんなスピードでもいいのか」と感心することしきりだった。



連結作業は終盤である。これくらいのスピードで連結させても、緩衝器が見事に働いてくれるということだ。

こういう、機械の「動き」は実物を見ないとわからない。すでに終わってしまった『オレ鉄ナイト』だが、次回があれば、こうした「動き」の動画をまとめるつもりだった。走行中の台車の軸バネと枕バネの挙動を撮りたいのだが、電車が並行して走る区間でトライしたいと思っている。



『世界一美しい鉄道の風景をつくるガイドブック』と、特色2色刷りの美しい帯に書いてある。この場合は「風景」は、車窓風景ではなく、ランドスケープ的な意味合いでの「風景」である。鉄道が、環境の中でもっとも美しくあるにはどうあるべきか…というような。設計についての哲学の本なのだけれど、それはイコール、鑑賞の視点を与えてくれる

私は、なんとなく鉄製の橋梁が好きなのだけれど、専門知識は皆無だ。だから、ヨルク・シュライヒという名前を聞いたことはあっても、その人となりや業績は、遠くヨーロッパの地のものだということもあり、まったくピンとこない(以前なら翻訳しただろうけれど、いまはなかなかその気にならなくて…)。でも、そんなことは関係なく、本書は「橋たるもの」を説いていく。「橋たるもの」がどうあるべきかが本書の内容なのでここには書かないが、読んで「おっ!」と思った箇所は、僭越ながら下記hachimさんのブログとまったく同じだ。

そして、本書によって、桁のみを愛でていた私は新たな視点を与えられた。そして、現在、新設されたり掛け替えられたりしている橋への興味をもっと持たなくてはならないと感じた。これからは、桁や部材同士の関係だけではなく、もっと引いた視点での観察も加えようと思う。

<参考>
鉄道橋の教科書
 … Future Description 何かからはみ出した、もうひとつの風景(hachimさん)


日本の新しい橋や架け替えの橋も、本書の提案例のように、「なぜその形になったのか」をもっともっと告知した方がいい。ダムのように、聴いてる人がいようがいまいが関係なく、公言し続ければいい。橋でそれができたのは、東京ゲートブリッジくらいかもしれない。いや、それとてトラス部分のみが取り上げられ、アプローチ部のデザインなど語られたことがないんじゃないかな。


内容は非常に満足行くものだったが、本文のデザイン・編集的には私は不満がある。文章のデザインの抑揚がないので、読み誤るのだ。

上の写真を見て欲しい。見出しがページ最上部で、本文は中央に塊として置かれている。おまけに1節の冒頭は「天ツキ」、一文字下げをしていない。この見開きは、左と右で「記事のランク」が異なるのだが、読んでいるとページ最上部の見出しなどは見落としてしまい、続けて読んでしまう。

ランクが異なるというのは、こうだ。本書は論文形式なので、章が「2」「2.1」「2.2」「2.2.1」「2.2.2」「2.2.3」…となっている。上の写真の例では、第2章第3節の総説と、第2章第3節第1項の個別の例が、見出しも本文もまったく同じ体裁(しかも、本文に使ったら読みにくい太いゴシック!)なのは、読者にランクを見誤らせる。記事の基本は、「タイトル-リード-見出し-本文」で、文字はリードを除き順に小さくなる。新聞でも雑誌でも、ほとんどがこの形だ。新聞が見出しも本文もすべて同じ文字の大きさのゴシック体だったらどれだけ読みづらいか、想像して欲しい。

また、論文としては正しい/やむを得ないのかもしれないが、各節内の項目の多寡がアンバランスで、やはり戸惑う。第2章第1節は項がないのに、第2節は4項まである。これは原著があるとしても、編集者が役割を果たすべきだ。そもそも、論文形式の「1.1.1」のような数字を使った区分けに、私はまったくもって馴染めない。学校の教科書だってそんな書き方をしていない。編集者には、その意味まで考えて欲しい。

* * *

本書を読み終え、国内の橋事情を見ると、いろいろと新しいことが見えてくる。そして鑑賞法が変わってくる。GWより前に読めればよかった。例えば和歌山県のカエル橋は、私は好ましいものだと思っている。でも、本書の文脈からしたら、これは許せない存在だろう。hachimさんはかつて橋の講演会でカエル橋を嘆いておられたが、そうか、そういうことだったのかと得心する。あ、GWに御坊まで行ったのに、カエル橋を見てくるのを忘れたことを思い出した。悔しい。もし見ることがあれば、その時は、hachimさんと本書を思い浮かべながら眺めることになるだろう。

書籍としては高額だが、橋好きも道路ファンも鉄道ファンも土木構造物好きも、メインカルチャーとして真正面から「橋とは?」を問いかけてくる本書はぜひ「買って」読むといいと思う。読み終えると、「ただ、好き」という感覚的なところから一歩踏み出しているはずだ。



奈良県の十津川水系風屋(かぜや)ダムを回り込む国道308号の頭上にこれがある。この太さに圧倒される。

この太さ。

ズボッ!

この穴の向こう、山一つ超えた風屋貯水池から取水し、約8.7km下流の十津川第一発電所に水を送る水管橋である。上の穴あたりで標高約245m、十津川第一発電所の標高は約160m。

十津川第一発電所
野尻水路橋鉄管
最大設計水頭 66m000
最大使用水量 60.0m^3/SEC
総延長 384m523
橋梁部延長 217m000
最大径間(ランガー部) 65m000
内径 4.2m
管厚 10~32mm
使用材料 H.T.50.SM41W
総重量 777t
昭和35年8月竣工
製作者 石川島重工業株式会社

「ランガー部」とあるとおり、流路はランガーで跨いでいる。タイドアーチ部は水管が担っているのだが、水管の存在感があまりにも大きく、本当にアーチが役立っているのかという気になるほど。この部分の水管はアーチからの吊り材がかかる部分はフランジが大きくなっている。

こうして見ていると、掃除機や洗濯機のホースのようだ。







旧国道422号である。現在は櫛田川を隔てた対岸にある国道166号と重複区間となっており、ここは県道569号になっている。しかし、すぐ隣りにランガー桁が架けられている(未供用)。

古びていて狭くて小さくて、なかなかすてきなワーレントラスが、4月下旬の17時ころ、西日に輝いていた。

親柱がある。北側左は正面に「中瀬橋」、道路側に「櫛田川」。北側右は正面に「なかせばし」(←濁っている!)、道路側に「昭和36年3月架設」「三重県大内山/伊藤建設施工」とある。親柱の内側面にも銘板があるとは珍しい。

対岸真正面。

引いて。こちらも親柱完備。


南側の左は「中瀬橋/櫛田川」、北側右は「なかせばし/昭和36年3月架設」。

県道になったとはいえ交通量は多い。そのためか、並行してすぐ西側にランガー桁が架けられたのは前述の通り。その前後のバイパスを建設中なので、そちらのルートが開通したら、この中瀬橋は用済みになるのかもしれない。老体に鞭打ってクルマを通している。





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