個人的には、斜材が45度のプラットトラスは美しいとは思わない。思わないが… PR <詳細> http://www.yodobashi.com/ec/support/news/1213373439033/index.html 会場で、困った。作品を見て、添えられた文を見ていると、けっこうこみ上げてくるのだ。飯山線の虹の作品など、正視できないくらいだった。 何度見ても、どこで見ても、たぶん私の受け取り方は変わらない。これは、「DREAM TRAIN」の旅を、それができる過程をリアルタイムでネットを通じて応援していたために、周辺の思い出とともに定着したからだ。いつどこで見ても、その作品の背景を思い出すことができる。とくに飯山線は、私の中に一生残るだろう作品。
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写真作品は鑑賞者のものなので、鑑賞方法に決まりなどない。それでもお節介をするならば、事前に『DREAM TRAIN』を読み、「一日一鉄」の11月のくだりをすべて読み、それから写真展を訪れたら、きっと、のめり込み方が変わるはずだ。取材ノートも「他人がとったメモ」みたいな距離感ではなく「絶対に見たいもの」になるはずだ。 東京での会期は金曜と土曜のみだが、ぜひ、訪ねてほしい。 <参考> Photographer's File #12:中井精也 丸田さんの作品ひとつひとつについてはいまさら私が書く必要などない。また、どんな作品が掲載されているかは下記の「制作実況中継」で十分想像できると思う。私の感想など、ファンにはなんの役にも立たないが、造本と印刷についてなら多少は参考になると思う。そこで、それらについて書く。 <ぜひご覧ください> togetter:丸田祥三×祖父江慎×凸版印刷×江上英樹 『眠る鉄道』制作実況中継 本書の企画・担当は、月刊IKKIの江上英樹編集長。広田尚敬さんのデビュー60周年記念企画をとりまとめ、『Fの時代』を作り上げた方だ。(<参考>『Fの時代』と『Cの時代』)
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上の写真のように、本書は、ノド(綴じてある側)までめいっぱいに開く。そして、紙が厚くて硬い。ノドまで開くこの製本は「コデックス装」、通称「綴じっぱなし製本」といって、本来は、この背に布を貼り、ハードカバーをつけるものだ。これを並製本にすると、こんな感じに見開ける。 私のダメな目では、5色刷りと教えていただいたページをルーペで覗いてもそれだとわからないので、このページもそうなのかどうかわからないのだが、丸田さんお気に入りの一枚が右の作品。こんな写真ではわからないだろうが、まるで絵画のようなのだ。最近撮影したデジタルカメラによる作品の、手が切れるようなシャープさと被写体の硬さとはうってかわって、画面全体がとても軟らかい。私はどシャープな作品も大好きだけれど、丸田さんのファンはこちらの作風を好む人も相当いるのだろうな、と思う。ほかにも、まるで昭和30年代の雑誌の付録のようなやさしい、少しくすんだ色合いの作品もいくつかある。たとえばこの作品。(自宅の蛍光灯が写り込んでいるのはご容赦!) 巻末には、江上さんこだわりのページとして、全作品の現役時代の写真が掲載されている。
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もう、うっとりする本だ。定価2625円。決して高くないと思う。3冊買って、1冊は「本」として大切にし、2冊はバラして1枚1枚の作品として額装して飾っておきたいくらいだ。25日配本なので、書店店頭には明日ころから順次並ぶはずだ。 本書で、丸田祥三さんの「三部作」は完成した。これから、本書を、丸田さんの作品を、作品世界をさらに楽しむためのイベントも企画中だ。私も絡むかもしれない。乞うご期待。 |
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