日立電鉄クモハ352のつづき。
かつて、赤茶色だったクモハ352。数年前に塗り替えられたようだ。こういうことをする必然性があるかどうかは別として、空撮してみた。太平洋からわずかこの距離にあることが、なんだかのどかな感じがする。 PR ヤマハから、待望のテネレ700が発表された。Ténéré700/Tenere700か、表記揺れ確実な車名。これを待ち望んでいた。発表を見れば、取り扱いは限られた店舗でしかない。自宅からいちばん近いYSP杉並北で注文してきた。 2012年の北海道ツーリング中にスーパーテネレ(XTZ750のほうだ)のミッションに異状が発生し、だましだまし帰ってきて、そのまま廃車にして以来、ビッグバイクがなかった。遠出がつらかった。かといって、すぐに代替を買う資金もない。そうこうしているうちに時が経ち、資金もまとまった。いいタイミングだった。バイクを買うのは99年のRMX以来だ。 その間、スーパーテネレ1200やアフリカツインが出てきた。アフリカツインはかなり魅力的だったが、単なるメーカー贔屓という点で、候補には挙がらない。ヤマハがいいのだ。もし、ヤマハがビッグオフを出さなかったら、どうしたかな。 カタログもいただいてきた。意外に思ったのが、パリダカの歴史、「テネレ」という名前を継続して使うことへの、並々ならぬ意識だ。その説明に、まるまる1ページが使われている。トップの見出しは「新たな4stビッグオフロードマシンの登場」。これはTT500とXT500のことだが、ぼくは、ここに大きな意味があると思う。 いま、大型オフロードバイクは「アドベンチャーバイク」と呼ばれるが、そこには「アフリカでのパリダカ」のイメージがない。もちろんXT500当時にはそんな呼び方はしていない。かつてアフリカで開催されていたパリダカのイメージをまとっていた時代は「ビッグオフ」と呼んでいた。その流れをきちんとふまえていると感じる。 そもそもパリダカは、アフリカ北西部の大部分を植民地支配していたフランスが、その元植民地を使って遊ぶレースだ。第1回のレースから、のちにYMF社長となるジャン=クロード・オリビエがライダー・監督として参加した。黎明期のパリダカに、数々のビッグオフを製作・投入してきた。そしてヤマハの知名度とイメージをひっぱってきた。「テネレ」は、その、かつてのパリダカの難所の名称なのだ。「テネレ」の名前には、そうした歴史がすべて込められている。 実はこの部分のカタログの文章は、ヤマハの「オフロードマニア」というページの焼き直しなのだが、ヤマハと「テネレ」ブランドの、フランス・ヨーロッパにおける位置づけをXT1200Zスーパーテネレ誕生までの系譜でおさえている。ぜひご一読を。 https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/offroadmania/ch4/ なお、Wikipediaの ヤマハ・XTZ750スーパーテネレ ステファン・ペテランセル は私が立項した項目で、特にスーパーテネレのほうにはヤマハのパリダカ参加とマシンについても詳述している。こちらもぜひ。(立項後、多くの方が加筆修正している) * * *
さて、これで、「テネレ」と名のつく車体を所有するのは4台目だ。といってもうち1台は部品取り車だ。 ●1台目 96年型(最終モデル)。YSP小平にて新車で購入、1996年3月納車。車両価格は80万だったと思う。約1万マイル走った約1年後、TT250Rとともに盗難にあう。 ●2台目 1台目が盗まれたので、中古バイク雑誌を見ると、YSP高井戸に走行1万マイル程度の95年型の中古車があった。60万程度だったが、1台目のローンすら残っており、こちらもローン。 草レースに出たり、ロシアに行ったり。仕事があまりに忙しくて乗れなかったころ、外装一式を買って塗り替えた。前記リンクのとおり、5万5214マイル(8万8858km)で息を引き取った。 スーパーテネレを廃車してきた ●3台目 フロントが逝った走行5万kmの事故車。5万と言われ、高いなと思ったが、紹介者にもすごくお世話になっているし、それで購入。パーツにばらして保管しておいたが、「2台目」を修理しないと決めて、パーツは売却、エンジン等は処分した。 スーパーテネレのエンジン等を処分してきた話 * * *
手元に、いくつかの整備納品請求書がある。それを見ると、けっこうお金をかけていたんだなあと思う。 1997年8月 14549マイル YSP小平 リヤリンクOH他 12万425円 1998年4月 21584マイル YSP小平 FサスOH、チェーン交換他 14万6990円 1998年12月 YSP小平 クラッチ交換、キャブOH他 6万751円 1999年3月 32142マイル YSP小平 ブレーキディスク交換、Fサスインナーチュー分交換、Rにオーリンズ 26万1219円 1999年8月 チェーン・スプロケ交換 モトボックスセキ 4万6168円 2000年4月 塗り替え用外装 YSP小平 タンク以外の一式で21万2793円。タンクは部品取り車のものを使った。 同 塗り替え 12万8000円 2001年1月 40969マイル ドクスダでエンジン不調チェック 4万7282円 2010年4月 50235マイル YSP横浜南で腰上OH 14万5120円 軽く100万以上を使っている。思った以上の金額だった。これ以外に、オイル、タイヤ、チェーン等の消耗部品は自分で交換しているので…。こういうことをすっかり忘れているが、年間1万kmも走らないだろうから、ここまで維持費はかからない…かな。 * * *
YSP網も相当に変化しているが、お世話になったバイク屋さんを記録として羅列しておきたい。 ・YSP練馬(→?) 93年、初めてTT250Rを新車で買う ・YSP小平(→鈴木輪業MCS小平) 96年、スーパーテネレ(1台目)を新車で買う ・YSP高井戸 97年、スーパーテネレ(2台目)を中古で買う ・YSP横浜南 2010年、エンジンOH依頼。元々『月刊ガルル』で大変お世話になっていた ・YSP杉並北 2020年、テネレ700を新車で買う 『月刊ガルル』で大変お世話になっただけでなく、プライベートでも大変よくしていただいているショップ ・モト・エジャー RMXやランツァをいまも見ていただいている ・モトショップ・ストラーダ(閉店) 残念んがら閉店… ・ウエストウッド 井原商会 RMXとランツァを新車で買う ほか多数。ありがとうございます。 3カ月後には、テネレ700に乗っている。楽しみで仕方がない。
JAL機体メンテナンスセンターの扉のつづき。
とにかく建屋がかっこいいのだが、もちろん内部のディテールも素晴らしい。 体育館がいくつ入るのだろうかという大きさの格納庫の屋根の骨組み。 整然と保管された資材や機械。 機体の検査(なんというのだろう、鉄道車両でいえば全検)は1週間ほどかかるというが、その状況を示すパネル。車検場の構内のようだ。 蒸気が使われているんだな。。 構内で使われるリフトカー。 リフティングジャッキかな。ヤード・ポンド法……。 「安全第一」「整理整頓」。 水とエア、電力の、それぞれ共有バルブだろうか。 整備中のジェットエンジンだろうか。 かっこいいゴミ箱。 spl.thnx to houk0 houk0さんの手引きで、JAL機体メンテナンスセンターの見学に行ってきた。メインは格納庫の見学だ。格納庫の幅は、空中写真からの推測では170m程度ある。高さは、垂直尾翼が収まるので…垂直尾翼は高さ何メートルっていったかな…。 格納庫の前面の扉。機体が出入りするときは、扉が移動する。これが、かっこいい。 扉は20枚程度あり、移動する際にはパトランプが点灯する。 ゴゴゴゴゴゴ…… 扉は3列ある。同じレールの上でも番号が連続しているわけではなく、例えば、3・4・9・10、6・7・12が同じ。 鋼材で組まれた扉は途方もない大きさで、下のシャッターで、トラックが出入りできるほど。 各扉には走り装置と個別の操作盤がついている。おそらくは遠隔で一括操作しているのだろうけれど。装置は川崎重工製、右のスイッチは、上から「操作可」のパイロットランプ、右移動、左移動、非常停止。 扉はレールに乗っている。これだけの重さなので、吊り戸ではないと思われる。走り装置を見忘れた…。 レールは頭部のみ露出。ウェブは埋められているというか、見えない。 車止め。ゴムのみ。 夕暮れ時だったので、すごくいい空の色とともに見学できた。残念ながら、その時間帯は、今後、なくなるという。
掘り上げ田跡を見に行く(1) 神扇池の続き。
(地理院地図空中写真1961をカシミール3Dで表示 MKT613-C5-24) (地理院地図空中写真「最新」をカシミール3Dで表示 CKT20091-C21-62) 少し引いて、地理院地図。なんと、ジェットコースターの下の沼が描かれていない。①②は後述する写真を撮った場所。姫宮落川(ひめみやおとしかわ)、笠原沼落(かさはらぬまおとし;「川」はつかないようだ)等を図示する。 迅速測図(1880~1886)を見ると、掘り上げ田の様子が描かれている。それぞれの川の流路はも、当時から変わっていないのは意外。5万分の1地形図になると、田んぼマークになってしまう。 さて、現地の様子。 ①から東、西を見たところ。見えている「橋」は、笠原沼落を渡っているもの。周囲が低地、東武動物公園側は田。 ①地点から農道を西へ、ジェットコースターに向かって歩く。ジェットコースターの下は沼だ。この沼は、先に見たように地理院地図には掲載されていない。なぜだろう。 東武動物公園の東側は、カバ沼や白鳥の池になっている。「沼」であることを利用した造りになっているのだ。もしかすると、万一、周囲に水があることは、万一の動物の逃亡の際にも役立つと考えられているのかもしれない。…それはないか。 |
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