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入口があるべき場所に入口がない、のっぺらぼうともいえる建物。2001年に信号場化された奥白滝駅だ。
同書に掲載されていた駅スタンプ。こういう時代があったのだ。
外板がどれくらいきれいかというと、このように周囲が写り込むほどに、だ。窓のサッシは内側窓が木桟のまま、これは1972年刊の本の写真と同じだろう。なんとなく、うれしい。



駅舎内部。奥が駅務室だったところだ。右に台があるが、これは荷物窓口の跡。左に切符売り場があったはずだが、埋められている。宙に浮いてるパイプは駅務室から、待合室を横切って妻側に抜ける煙突。
さて、本題は駅舎ではなく、向かって右に並んでいる駅のトイレ、「駅便」である。
ホーム側も同じ構造だったようだが、出入り口は塞がれている。

振り返ると「清潔清掃」。もう何十年、ここに貼ってあるのだろうか。無人化は1983年。
天井の電球は、白熱灯型蛍光灯か。碍子と、裸の電線が現役だ。屋根は雨漏りがあるようだ。
国道から見える、旧白滝駅。この夏はとくに訪れる人が多いようで、私が訪ねたときにいた男性は「この1時間で6、7人が立ち寄っていった」とのこと。私もそんな中の一人だ。
駅の横に或踏切は「墓地踏切」。名称がすごいが、この「旧白滝」という地名からしても、周囲にもともと細かな地名がなかったためだろう。国道からこの踏切を渡っても墓地はなく、逆に、国道から踏みきりと逆方向、上の写真で言えば画面左手の丘の上が墓地だ。つまり、この道は「墓地通り」とでもいうべきものだ。
札弦郵便局の横の道は「郵便局通り」という。この意匠は東京近郊の道路愛称看板に近いが、手書きのようだし、そもそも短い。
どんな道なのかな、と思って覗いたら、歩道付きの2車線道路は、郵便局のちょっと奥で終わっていた。では、反対側は?
もっと短い感じで終わっていた。
札弦のきれいな町並みの中に建つ札弦郵便局。ちょっとおもしろい場所に郵便局名が掲げられている。
郵政書体が残っている。「札」の旁が「L」のようになっているので、これは破損しているのかと思いきや、断面は塞がれている。最初からこの形だったようだ。
ほかの窓はサッシ化されてはいるが、内窓は木枠。外にはエアコンの室外機も見える。ポストはやや大きい郵便差出箱10号後期型だ。
1972年刊『日本の駅』(鉄道ジャーナル社)に掲載されている、当時の駅舎。かつてはこんな立派な車寄せがあった。窓は木の桟の二重窓。もちろん当時は有人駅である。駅舎左に小屋のようなものが見えるが、いまはない。
駅舎内部は、窓口や荷物用窓口の跡が明確にわかる。無人化は1983年1月。
ホーム側。ホームは千鳥配列。これはタブレット交換を容易にするための配置だ。