近鉄吉野線に沿ってクルマを走らせていたら、山型の跨線橋が見えて驚いた。アーチではなく、直線状に/\となっている。 反対側。ここに橋を架ける場合、鉄道の架線を除けるために、少し上部にオフセットする必要がある。普通であればアーチになると思うのだが、歩道橋という荷重が小さい橋なので、このような特殊な形で仕上げたのだろうか。 渡ってみると、中央部は凸にはならずに少しだけ水平区間がある。ご覧のとおり、徒歩と自転車のみ通行可能。 対岸(南側)からの眺め。 銘板があった。 太鼓橋 2000年2月 大淀町 道示(1996)群集荷重 使用鋼材:SMA400BP・AP、SPA-H、SS-400 製作:松尾橋梁株式会社 PR 長谷川企業機構グループの山萬というリース会社のヤードにつながる橋。愛知県道13号を走っていると目に飛び込んできたのが、コンクリートアーチの上にガーダーが架かる「橋 on 橋」のこれだ。 この角度だと、アーチから床版に伸びる鉛直材が歪んでいるように見えるがさにあらず。軸方向で見るとT字型をしているので、ここから見ると影で歪んで見えるだけだ。 このように。架け替えられたのはなぜだろう。より大きな荷重を負担できるようにしたのか。 この長谷川企業機構というグループのサイトを見ていたら、興味深い写真がいくつかあった。 こちらはアイチ建運。N700系を台船に積んでいるのがアイチ建運のオルタークレーンだ。2台を使用している。 こちらは駒運輸機工。南極観測隊の雪上車の運搬だ。これだけの機材を揃えたこれだけの規模の企業グループ。中核の長谷川建設は橋梁架設や高架橋架設も多々実績があるので、この橋の架設も自前だっただろうな。 ●関連項目 ・橋 on 橋(中平橋) ・橋 on 橋 亀田跨線橋 先日、「橋 on 橋(中平橋)」を公開したところ、高校時代の友人から「ここもそうだよ」と教えてもらった。新潟県道5号新潟新津線。JR信越本線の荻川~亀田間、国道49号のすぐ南だ。付近に舗装路がないのが、Googleストリートビューでも遠目に確認できた。それっぽい。 現地へ行ってみた。南側下から見る前に、橋を渡ったところ、アプローチ部と桁部にかなりの角度があり、車高の低いクルマだと当たりそうだ。写真は撮っていないので、ストリートビューで。 これだけの角度がついている。また、ガードレールの雰囲気や床版の「厚み」の感覚からして、仮設ぽい印象を受けた。渡ってから、見えるところに行った。写真のとおり、旧桁はかなりの角度の斜橋だ。 南西側。橋台付近のガードレールすら残っている。その右は親柱か。旧桁には落橋防止の緩衝チェーンがついたままだ。 そして塗装標記を見ると、2000年10月となっている。なのに、こんなふうにされたのか。 そのまま左を向く。新桁は、旧桁よりかなり長い。旧桁のかなり「手前」に橋台を設置して、載せかけている。これは、 ①旧桁が斜橋であるのに対し、新桁は「仮設の桁」なので、その分も長くなる ②仮設桁なので、規定の長さしかない といった理由だろうか。 その左の桁(?)は、けっこうな角度がついていて、さらにその左のアプローチ部は、鋼矢板で持ち上げている。 南東側は、新桁の橋台はすぐ近く、に設置されている。 アプローチ部は、やはり鋼矢板で持ち上げられている。 * * *
帰宅後、そもそも橋梁名を知りたいと思ってGoogleストリートビューを見たところ、2011年は旧桁、2014年は新桁になっていた。この間に架設されたのだろう。 橋梁名がわからないまま検索していたら、国交省北陸地整のサイトで「亀田跨線橋の架け替え」というような報告がヒットした。それによれば、主桁の「支点部」(支承のことか)に著しい損傷があるため、2012年9月15日から急遽全面通行止めにして、「応急対策として仮設橋を設置し」、2013年12月30日に全面通行止めが解除されたとのこと。 ということは、いまも「仮設橋」のままなのだ。くれぐれも車高の低いクルマは気をつけてくださいますよう…。 ここで「亀田跨線橋」という橋梁名が判明したので、それで検索したら、マンガ家・古泉智浩氏の自主制作映画「亀田跨線橋」が出てきて、ほかの作品にマスノさんが出演していたりして、いろいろびっくりした。 三重県紀北町。「紀伊長島」というほうがわかりやすいという人がいるかもしれない、その町に、可動橋がある。「江ノ浦橋」だ。平成5年に作られた橋だ。 写真は西から。この奥に、より空頭が大きな「江ノ浦大橋」がある。 なんとか日があるうちにたどりつき、動く時刻などわからないので、というよりも「動くわけはない」と思ってあれこれ眺めていた。すると、操作室から男性が私に向かって叫んでいる。「遮断機の外へ出なさい」ということだった。あまりに訛っていて聞き取れなかった。すると、ゲームセンターか、というようなけたたましい音楽が鳴り始めた。また、『アメイジング・グレイス』も同時に鳴った。遮断機が下りると同時に桁が上昇した。 説明してもしょうがないので、動画をご覧いただきたい。急すぎてドローンを用意する時間などなかった。 さて、江ノ浦橋。写真は北側。「左岸」といってもいいのだろうか。遮断機が両側にあり、信号機がある。 自動車は通行禁止。しかし二輪車はよい。私がここにいた30分ほどの間に、スクーターが5~6台は通過していった。親柱は「えのうらはし/長島港」。 遮断機は京三製作所製のMCG-MA6S型。そうか、電動機電圧は105Vなのか。 信号機。こうやって写真を撮っていたら、橋が動くというので退去。メーカー等は撮っていない。 北側右の親柱。「江ノ浦橋」「平成5年7月竣工」。ラス&ロードさんの記事によれば、3代目であり、2代目は跳開橋だったとのこと。 南側。 対岸、南側の左の親柱。「江ノ浦橋」「平成5年7月竣工」。 南側の右の親柱。「えのうらはし」「長島港」。 操作室。北側にお住まいの方とお話していたら、「管理しているのは友人だから、操作室を見学させてくれといえばさせてくれるだろう。○○に聞いた、といえばいい」と言われたのだが、奥手なのでそれはできなかった。 この江ノ浦橋も、筑後川昇開橋のように、ケーブルが桁の上に渡してあり、モーターは操作室側に一つだけで桁を上下させる。 この支柱の外側にはカウンターウエイトがある。動画で、ウエイトが下がっていくのが見られる。動画のように、桁は最上部までは上げず、船が通れる高さまでしか上げないようだ。 16時くらいからの30分間で2回上がったので、ご参考まで。 これよりもう少し上、上がった桁と下がったカウンターウエイトが同じくらいまで、桁は上がる。 |
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