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なんとも珍妙なトンネルだ。ぐいぐいと坂を登っていくと、切り通しの向こうに見えるのは、高架下をくぐるような形のトンネル。上には道路が通っているようで、ガードレールには稲が干されている。すべて切り通して上に橋を架けるのが通例だと思うが、なぜ?
尖頭アーチといっていいのだろうか。セグメント(といっていいのだろうか、シールド工法ではないだろうが)は折れ線になっている。【同日追記:プレキャストのアーチカルバートであった。後述。】
抜けて振り返ればこの土かぶりとこの断面。
銘板も隧道内左右に2箇所ある。2006年8月の築だ。
隧道の上に上がると、そこにはやはり道があった。
かの有名な、国道291号中山隧道を広神から山古志(いまの行政区分でいうと魚沼市から長岡市。ただ、しっくりこない)へ抜け、さらに東に少し行くと、北に入る上り坂がある。入口は狭いが、急坂を抜ければ高地にはのびのびとした棚田があり、とてもよく手入れされている。中山隧道も、その「上の方」に田圃や溜池がたくさんあるが、ここもそんな場所なのだろう。ひとつ違うのは、ここでは水を引けないのか、水路隧道がある。この水路隧道は、中山隧道の説明板に載っていたし、案内標識もあった。
国道から登ったところに広がる田圃から、さらに見上げる高さにも棚田がある。水路隧道への案内看板はないが、谷筋になっている場所に目星をつけて畦道をたどっていくと、奥にひんやりとした空間が見えた。
その手前には真溜池があった。ここを回り込むと水路隧道の前に行ける。この溜池から、冒頭写真左の田に導水している。また、この溜池は養鯉用の水槽も兼ねているようで、テグスのようなものが上部に張られていた。
水路隧道。ただし、坑口前の地面には土が溜まっており、排水はしていない。いささかかび臭い。ヨッキさんなら間違いなく入るだろうな。
(クリックして拡大、以下同)
(電子国土と5mメッシュ標高データをKashmir3Dで表示)
このように、登る道があった。このまま国道291号に戻るのかと思ってたどってみたら、意外なことに田圃があった。「高台」だと知ったのは、登ってみてからだ。
そこにはこんな田圃が! 周囲を林に囲まれた別天地に見えた。
水害に遭う可能性がないからか、畦もない。段差のない道路から農機が直説田圃に入っていた跡があった。ここは隠れ里のような田圃だった。水はどこから引いているのだろうか。写真上の林の手前に水路のようなものはあったが、ここより低そうだった。
綾部橋国道27号を遡る形で東へ向かう途中に、給油所の跡があり(後述)、その隣に広大な車庫の跡があった。京都交通の綾部営業所跡だ。この「京都交通」は2004年に会社更生法を適用した会社で、一部の事業は現在、日本交通グループの「京都交通」が引き継いでいる。
営業所棟の左側につながっている整備場と事務所棟。事務所棟はこちらも入口の扉が開いている。整備場は大きなもので、10台くらいは同時に入れそうだ。チェーンブロックなどが残されている。
ピットや、高台(なんと言うのだろう、ピットを持ち上げた施設)がある。
京都府の由良川河口、右岸をボケッと北上していたら行き止まりだった。河口部分に架かる橋は鉄道橋だけだった。

給油所跡を利用したLAWSONにしか見えないが、きちんと三菱商事石油のサインが掲げられている。洗車機もある。
この写真ではキャノピーの厚みが強調されてしまうが、とてもきれいでスッとしたデザインだ。Mobil石油が三菱商事石油のような紺色の帯を巻いてしまったいま、いつもは紺色で野暮ったい商事石油が逆にスッキリしてくれた。
綾部橋。綾部の市街地で由良川は2回、クランク状に曲がる。その西側(左岸)が市街なのだが、国道27号は右岸を走る。綾部街道として兵庫県の池田から伸びてくる国道173号とも右岸で合流している。市街と国道をつなぐのが、この綾部橋だ。とはいえ、本町通からつながるこちらは今は旧道となっており、駅前を通る府道8号と丹波大橋が新道の扱いになっている。
ポニートラスなのに高さ制限2mという違和感! しかも東から西への一方通行。こちらは東側(右岸)。
右岸の親柱、左は「昭和四年六月架設 昭和四十八年三月補修」、右は「あやべはし」。左には、府道450号のヘキサと「H450H020起点」と書かれた標識が見切れている。後述の「終点」も参照されたい。
幅員は4.5m。現在、この幅員では小型車の行き違いすら不可能と定義されている(京都府の例)。そのため、一方通行になっている。
銘板がある。
下流側(北側)には旧橋の橋脚跡とおぼしきものが見える。
左岸側(西側)。高さ制限のガードは、ゼブラ模様の右岸側と違って青だ。こちらからは進入禁止なのだが、高さ制限のガードはともかく、標識までもあるのだな。
親柱、左は「由良川」、右は「綾部橋」。左側には、対岸に対応して府道450号のヘキサと「H450H020終点」と書かれた標識がある。府道450号は、先の右岸を進んだ国道27号との交点を終点とする、由良川左岸を走る道路だが、この「起点・終点」の意味がわからない。