兜沼、勇知、抜海。子供の頃、はるか北の果てに恋い焦がれた地名たち。そのひとつ、抜海に建つ、抜海郵便局。それほど古くはない建物だが、おそらく外壁と屋根は塗り直されている。
昔の郵政書体。刺さるように尖った明朝体が、通常ならば壁から支持棒で浮いているところ、ここでは壁に直接貼られている。
真正面から見ると、右に大きな⇑(矢印)型の母屋。その左に屋根を延長する形の張り出し。おもしろいのは、矢印の傘の裏までみっちりと肉が詰まっているところだ。…この表現ではわかりづらいか。屋根だけが張り出すのではなく、壁から水平方向に建物が伸びているのだ。
こうして撮影していたら、郵便物収集車が来て、ポストの中身を運んでいった。
なおえつストアのすぐ隣にある、いかにも公的機関といった風情の建物。こちらは裏。エアコンの室外機がある部屋が少ないが、それは裏だからか。
こちらが正面。1階左端のみ、関連企業が入っているようで表札がある(メモしていないし写真でも読み取れない)。こちらを見ると各部屋にそれぞれ形の違うエアコンの室外機があり、導入された時期または管轄の違いが見て取れる。学校建築と異なるのは、こちら側がテラスになっていないことだ。
直江津駅に隣接して「なおえつストア」がある。かつての国鉄の購買をいまに受け継ぐ店舗かもしれない(←憶測です)。運営は株式会社トッキー、と聞くと、新潟県内のホテル→駅ビル、駅の店舗を運営するJR東日本の子会社だとすぐおわかりになる方も多かろう。だから逆に、トッキーのサイト内においても、この「なおえつストア」の存在は特異なものである。
日高道を走って通過してしまうことも多い、鵡川の街。この夏は久しぶりに、苫小牧から勇払を経て国道を走った。鵡川を渡る直前、ある倉庫の前に、この壁だけが残されていた。