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尾道でもっともポピュラーな航路。片道数分。クルマのまま乗り込み、船内で料金を手渡しする。十数年前に昼間に乗った時には、大勢の通学生がいた。このときは夜だったので、私と、通学生一人。

尾道と向島を行き来するため、船は前後進する形になる。船体中央にブリッジがある。推進装置はどうなっているのだろう?

 
向島の桟橋、右には予備の船体が係留されている。尾道市のサイトによれば「第10向島丸」が同航路にあるはずだが、形からしてそれではないようだ。現地では未チェック。

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渥美半島の根元の駅裏に、いくつか日石蝙蝠マークのついた小さな石油貯蔵タンクがある。その外見や手すりの状態からして、もう使われていないものだろう。豊橋市にはマルシメという石油を扱う会社があるので、その所有だろう。ENEOSの給油所を多数経営しているが、一つだけ昭和シェル石油の給油所もある。経緯がおもしろそうだ。

 
このように、大きなタンクが5基並んでいる。


うち二つは、写真右のように、下部が囲われている。

 
こちらの蝙蝠は、黒の塗料が褪せてきたか、さび止めの赤い蝙蝠になってきている。











200系ハイエースの初期型、2.5Lディーゼル「2KD」に乗って12年。走行距離は13万強なのでたいしたことはないが、ここ最近、アイドリングが不安定になったり、時にはストールすることがあった。ハイエースはインジェクタ周りに不調を抱えることが多く、交換すると1本5万×4=20万(+工賃)コース、とは巷間よく言われている。それか。

そう思って、修理を前提にディーラーに持ち込むと、専門の機器での測定の後、こういう見積もりになった。
・インジェクタ交換+工賃 170k
・コモンレール交換+工賃 67k
・インジェクションポンプ交換+工賃 150k
ほか、締めて390k円である。コモンレールとポンプもか。「買い換えのご検討は…」などと言われてしまったが、40万すらきついので、ほかの方法を探ることにした。インジェクタ周辺の洗浄をする機械を備えた工場はあり、専門の業者もいる。また、ハイエース専門店では添加剤による調整もしている。まずはそれらをあたってみる。

そんなか、埼玉のある工場が、IRSのディーゼル洗浄システム導入店としてリストアップされていたのでそこに相談した。「インジェクタを洗浄したからよくなるとも限らない、洗浄後、結局ダメだから交換となる、つまり割高になることも…」と、ちょっと歯切れが悪い。あまりこのシステムを使ったことがないのか、信頼していないのか。でも、逆に言えば、保証できないことを「たぶん大丈夫」などとは言わずに、しっかり「わからない」と言ってくれている。こちらの希望も伝え、調整をお願いした。

しばらくすると「洗浄よりも、検討した結果、サクションバルブが原因ではないかという結論になりました。それだともっと安くあがります。ただ、やはり、それで好調になるかは断定できません」と連絡があった。もちろん、交換してもらう。結果はこう。
【交換前】
・燃料圧力 規定3万kPaのところ、24160~40640kPa、不安定。
【交換後】
・燃料圧力 29810~30263kPa、安定。
となり、これにて終了。

* * *

同様のことはトヨタも把握していたはずで、やはり10万km前後でトラブルの報告が相次いだようだ。私の買った時期よりも後の生産分には、サクションバルブが「対策品」になっている。報告書に添付されたサクションバルブの写真は「対策前」の短いものなので、まさにそこが原因だったのだろう。

ネット上にも多々情報があり、サクションバルブはディーラーがタダでやってくれたとか、自分で交換したとか、どこどこが原因だとか、いろいろある。バイクならばまだしも、クルマのディーゼルエンジンでは、私にはとても原因の推定はできないので、これはこれで解決ということにした。
 
房総半島では「川回し」と言って、川の流れを変えるための隧道が無数に穿たれている。おそらくこれもその一つ。ここは、元々は湖沼だったところを岩盤を穿って水を出したのか、それとも近くに道路を作るために水路を付け替えたのか。

二つ並び立っているのが奇妙。水量は多くはないが、川幅は広いのと、上流にはダムがあるので、かつてはそれだけの水量があったのかもしれない。向かって左が大きいのは、天井が崩落して広がったのかもしれない。

場所を探すために、たまたま3人で屋外にいた地域の方に尋ねたのだが、「聞いたことはない」「知らない」。でも、そのお宅から100mも離れていないところに、これはあった。まったく意識の外なのだろう。

丸田祥三さんが、この場所を作品化して朝日新聞『幻風景』で発表している。
https://www.asahi.com/articles/DA3S13349496.html


spcl thnx 丸田祥三さん




 
丸田祥三さんの廃線跡撮影で、中央本線の東塩尻信号場跡に連れて行っていただいたときに出会った隧道。丸田さんは、子供の頃、友人と3人でここを訪れたことがあり、水の流れるトンネルをくぐって線路の向こう側に行ったら、当時は現役だった信号場があったとのこと。そんなお話をうかがいながら、轍のある雪道を行くと、5枚巻きの煉瓦の坑門があった。内部には水路があるのがうかがえる。

 
流れているのは雪解け水だろうか。丸田さんが子供の頃は、トンネル内はコンクリート細腕はなかったようだが、いまはこうなっている。そして、水が道路側にあふれ出ないように「堤防」がある。

 
坑門に向かって右側は、ちょっと傷んでいる。クルマをぶつけるにしては位置が低い。

 
 
トンネル内は、入り口付近は煉瓦巻きだが、途中からはコンクリート巻きに改修されている。

 
トンネル内は両側に水路がある。後述する沢の水を流す水路として作られているのは向かって左。右はおそらく湧水を流すのみ。そして、内部は向こうに向かって登っている。「堤防」が段違いになり、そして角度がついていることからもわかる。

 
 
向こう側の入り口付近もコンクリート巻き。そして坑門はコンクリート製だ。両端で煉瓦・コンクリートと異なることが、本来の姿だとは考えにくいので、おそらくこちらは改修されたものだろう。

水路はこのとおり。写真右下のように、コーナーは、さらに改修されている。この上は築堤であり、中央本線と、東塩尻信号場の引き上げ線がある。

* * *

さて、現地はこうだ。東塩尻信号場は描かれていないが、もっと拡大すると、引き上げ線は図示されている。

これを、右から左へと見てきた。

 
写真右が引き上げ線、その右に本線。右下にあたる部分に、善知鳥トンネルがある。左の谷に流れる水が、先のトンネル内の水路に流れ込む。このトンネルを抜ければ、本線を横断せずに信号場跡にたどりつける。

spcl thnx to 丸田祥三さん。いま、廃線の本を一緒に作っているのでお楽しみに!





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