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波多第4橋梁 フィンク補強のプレートガーダー

橋梁(ハーコート)

 
熊本県の三角線の橋梁。三角線は九州鉄道が比較的初期に敷設した路線で、開業は1899年と、歴史が非常に古い。この桁はハーコート製だ。(とは、かつての歴史的鋼橋集覧には記載がなかったような気がするが、その後身である歴史的鋼橋検索ではそうある)

 
車両の大型化に伴う補強とのことだが、いつの改造かはちょっとわからない。「鉄道における鋼橋の改造と補修」(野澤伸一郎)によれば、陸羽西線の界川橋梁の補強が1948年で、「全国約で700連がフィンク補強されたといわれている」とあるので、その頃だろうか。国鉄蒸機の制式機への集約の時期を考えてもそのころか。

『機関車表』(沖田祐作)によれば、熊本にC11が配置された最初は1950年10月15日のC11 190である。動機は大井川鉄道での動態保存機として知られ、いまはトーマスとなっている。ただし、ほかに1955年8月1日「現在」熊本配置ながらそれ以前の経歴不明のC11も多数ある。

なお、それC11以前はどの形式が使われていたかはわからない。戦後まで2120が熊本に配置されていたのは確認している。しかし、軸重でいえば、2120>C11だ。

【同日修正】
ドボ博「川はマイナーだけど、鉄道構造物ではそこそこ~超有名な川番付」では「
大正時代末から昭和時代初期にかけて桁のフィンクトラス補強が行われた」とある。

同論文には、支間が20ftを超えるとクイーンポスト形式となる、とある。波多第4橋梁は支間9.17m。「この程度の短さなのに…」と考えてしまうが、それは現代の水準で作られた橋梁ばかり見ているからそう思ってしまうのだろう。

 
橋梁下部には、補強を点検するための通路が設置されている。それだけ頻繁に点検する必要があるのだろう。鳥除けだろうか、そこにネットがかかっているので、補強の美しい姿が隠されてしまっている。2013年のストリートビューにはこのネットはない。

 
塗装標記。「支間10M09」とあり、「歴史的鋼橋検索」の「強調10.07m、最大支間長9.17m」とは数値が異なる。

 
反対側から。

 
元の位置で引いて見る。一般道と同時に河川も跨いでいる。この川は、GoogleMapsでは「八柳川(はちやながわ)」と表示されるが、「川の名前を調べる地図」では「波多川」となっている。本流は波多川であり、八柳川は支流。石打ダムがあるのが八柳川だ。

また、この道路はこの部分で桟橋状に河川上の張り出しているのわかる。開業時は車道ではないので、車道への改良時にこのようになったものだろう。波多第4橋梁も、その下の道路も、それぞれ近代化改修がなされている。











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千野々橋 片洞門に向かう途中で見つけたボーストリングトラス

ボーストリングトラス

 
片洞門を見るために四国の石鎚山に向かう道を走行中、ボーストリングトラスが目に飛び込んできた。まったくのノーチェックだった。「歴史的鋼橋集覧」にはない。

 
検索すると、いろいろな情報が出てきた。本四高速のサイトで紹介されているくらいだが、そこでは「曲弦トラス」と書かれている。ボーストリングトラスは曲弦トラスの一種ではあるが、上弦が円弧状で端柱もその延長線上にあるため「アーチの一種」という主張もあり、また特有の弱点もあるので一般的には分けて考えるんじゃないだろうか。


 
垂直材は下弦を過ぎて延び、横桁を保持している。また、一部、補修がなされていて、その部分はボルトが使われている。リベットを置き換えた部分もあるのかもしれない。

 
垂直材は2組が背中合わせになっていて、レーシングの厚みだけ離れている。

 
そこだけを見ると、噛み合わせになっているように見える(噛み合わせではない)。

 
一部に補修の跡。

 
県道側(左岸)。耐荷重は14t。

この県道は行き止まりだ。なのに、大正14年にこの規模で架設されたというのは、なにか理由があるはずで、土木学会の選奨土木遺産・大宮橋の解説では、
このような芸術的な橋(筆者注:大宮橋)が、ほとんど人の訪れることのない山奥に架かっているのには理由がある。実はこの橋(筆者注:大宮橋)は、瀬戸内海側の西条から四国山地を抜けて太平洋側の高知へ至る幹線道路の一部として建設された。(中略)ルート上には、大宮橋以外にも、鋼トラス橋である千野々橋(1925(大正14)年)、RC充腹アーチ橋である河口橋(1925(大正14)年)などの古い立派な橋も現存(中略)。この幹線道路は、明治から戦前にかけて別ルート(現在の国道194号)との誘致合戦があり、地元の熱烈な誘致運動が行われた(中略)このルートは戦後になって誘致合戦に敗れたため、現在では、大宮橋は人知れずひっそりと残されている。
とある。その一環として、この規模の橋が架けられたのだろう。なお、私は帰宅後にこの解説を見たので、大宮橋は行っていない。

それともう一つ、その大宮橋付近では、別子銅山と同様に(?)銅の鉱脈があり、新居鉱山・西之山鉱山があったことは、何か関連があるかもしれない。

愛媛県生涯学習センター
気ままに鉱山・炭鉱めぐり

現在では上流に新しい橋が架けられており、こちらは旧道だ。

 
 
左の親柱は「加茂川」、右は「千野々橋」。

 
 
 
右岸。左の親柱は「大正14年5月完成」、右は「ちののはし」。「完成」という表記は珍しい。

 
 
気づきにくい場所に銘板があった。

千野々橋
大正14年5月
愛媛県
昭和44年11月補修
新橋維第1号
昭和55年3月補修
新橋整第1号
使用鋼材 SS41.
製作 住友重機械工業株式会社


 
右岸より。

 
 
 
渡った先の千野々集落の入口。





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「平成の大合併」前の市町村界をiPhone・iPadに表示する/GPSログがないのは400強

地図・航空写真・分水嶺

「平成の大合併」前の市町村界をGPSデータ(GPX)としてカシミール3Dに表示する方法
「平成の大合併」前の市町村界・市町村名・県界とGPSログをQGIS上で重ねて表示する方法

の続き。

 
QGISで「平成の大合併」前の市町村界と、私の2010年以来のGPSログを重ねて表示し、GPSログがない市町村を手作業で確認した。上の地図は、「方法」を書いた際の地図とは体裁を変えてある。

●確実に訪問したけれどGPSログがない…133
●訪問したか記憶が曖昧/していない…192
●訪問していない島嶼部…77
(合計)402市町村

となった。2000年10月1日現在の市町村数は不明だが、1999年4月1日現在では3229なので、そう変わらないと思う。約12%にGPSログを残せていない。

意外にも北海道にGPSログがない市町村があったし、長野も若いころはよく行っていたものの近年は「近すぎて」行っていなかったりする。一方、鳥取や徳島、高知は1自治体しか残っていない。そんなおもしろい発見があった。

しかし、逆に言えば、13年間で、3229の市町村のうち約88%に足を踏み入れたことになる。まったく狙ってはいなかったが、「GPSログがないところを走ろう」という意識はあるので、その結果だ。そして、おそらくその半分は再訪だろう。

 
この作業をすることで、今後の旅の目的が増えた。目指すは全3229市町村にGPSログを残すことである。例えば北東北にツーリングに行くときは、上の地図に記した(旧)市町村の訪問を目的とする。

小笠原や沖縄の離島など、すぐには難しいところもあり、それらまで網羅できるのは、定年退職後かもしれない。気長にGPSログを取り続けていこうと思う。

==



さて、「必要な市町村界」だけ残す作業は、こうだ。
①レイヤーを選択
②鉛筆アイコン「編集モードを切り換える」
これで、ポリゴン(市町村界と市町村名が一体になったもの)を選択・削除できる。左の矢印アイコンで「地物を選択」を選ばないとダメかもしれない(が、よくわからない)。


それをQGISでgeojasonに書き出して、iPhoneやiPadのアプリケーション「スーパー地形」で読み込む。そうすれば、現地で、現在地と旧市町村界を重ねて表示することができる。

方法は、市町村界のレイヤー(ここでは「01-47コピー」)を右クリック→[エクスポート]→[新規ファイルに地物を保存]でgeojsonに書き出す。そのファイルをiCloudにアップし、端末で開くだけ。

表示のオン/オフは、「スーパー地形」の[ツール]→[図形/地物オーバーレイ]。

●iPhoneの例



●iPadの例




もう一点。GPSログをiPhoneの「スーパー地形」に表示させたかったが、カシミール3DでまとめたGDBファイル(または書きだしたkml)は300MBを超えるためか、iPhoneSE(Gen2)ではフリーズしてしまうので諦めていた。

しかし、市町村界と同様にgeojasonに書きだしたら約140MBとなり、無事に表示できた。線がピンク色になるのはなぜだろう、設定できるのかな。

いままでは現地で『ツーリングマップル』と「GPSログ+地理院地図を画像化したもの」を見比べながらルートを選んでいたけれど、一発でできるようになった。いままでQGISを忌避していたのが悔やまれる(同じようなアプリケーションに、InDesignがある)。WEB上にハウツーが多々あることに感謝しつつ、私のこれも、QGISを使ったことがない人に役立てば幸いだ。









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「平成の大合併」前の市町村界・市町村名・県界とGPSログをQGIS上で重ねて表示する方法

地図・航空写真・分水嶺

 
昨日、「平成の大合併」前の市町村界をGPSデータ(GPX)としてカシミール3Dに表示する方法(以下「前記事」)をアップしたが、QGISでそれをすれば、市町村名まで表示できるのではないかと思い、試してみた。その結果が上の画像だ。

手順としては、
①国土数値情報から該当のshapeデータをDL(前記事と同じ)
②県界のshapeデータをDL
③カシミール3DでGPSログをKML形式に書き出し
④ ①~③をQGISに読み込ませる(前記事と似ている)
⑤ ①②を修正して線だけにする
⑥ ①を修正して市町村名を表示させる
となる。

順次、説明する。

* * *

⓪前段階:地理院地図をQGISに表示させる

国土地理院のサイトにマニュアルがある。下記をDLし、17ページ以降を参照して、QGISに地理院地図を表示させておく。

https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/other/QGIS_manual.pdf


①国土数値情報から該当のshapeデータをDL(前記事と同じ)

https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N03-v3_1.html


サイト上部には最新のデータがある。スクロールさせていくと都道府県別になり、それぞれいろいろな年のデータがあるので、任意のものをダウンロードする。私は「平成12年」(10月1日現在)を選択。これを47回繰り返す。一度にDLできる方法はない。


DLしたzipには、この五つのデータが格納されている。任意の場所(例:デスクトップに新規フォルダを作り、そこに)にすべて解凍しておく。

②県界のshapeデータをDL


Esriジャパンのサイトから、県界のデータをDLし、①と同じように展開しておく。

③カシミール3DでGPSログをKML形式に書き出し

カシミール3DはGPSデータをGDBファイル(GISで使うファイル形式とは別)で保存しているが、GPSデータエディタ(Ctrl+L)で全トラックを選択肢、[ファイル]→[選択したGPSデータの書き出し]で、KML形式に書き出すことができる。

ここでは「20231231」という名前のレイヤとしている。作業の邪魔なので、左のチェックボックスをはずし、いったん非表示にする。

④QGISに①~③を読み込ませる


QGISはフリーウエア。インストールしていない場合はこちらからDLできる。windows版は1.2GBある…。それを開いて、①のshapeファイル47件、②のshapeファイル1件、③のKMLファイル1件をすべてドラッグする。

画面左下がレイヤウインドウで、上から順に重なっている。市町村界は、都道府県ごとに異なる色で塗りつぶされているが、これを⑤の手順で修正する。

作業の邪魔なので、いったん③

⑤ ①②を修正して線だけにする

①を読み込んだ47のレイヤを1件1件処理してもいいが、面倒なので、47のレイヤを結合して一括で処理する。


windowsの場合、まず、レイヤの文字コードをすべてShift_JISに修正する。おそらく47のうち5~6件が該当する。レイヤをダブルクリックし、「ソース」タブをクリックすると文字コードが確認できる。ここが最初からShift_JISであれば修正不要。UTF-8だったらShift_JISを選択し、「適用」→「OK」で閉じる。

全レイヤの文字コードがShift_JISになったら、今度はレイヤをマージ(結合)する。photoshopだと複数選択して右クリックすれば結合できるが、QGISはそうはいかない。

[ベクタ]→[データ管理ツール]→[ベクタレイヤをマージ]をクリック。

 
このウインドウが出るので「入力レイヤ」右側の「…」をクリック。


全レイヤが表示されるので、47都道府県に該当するレイヤのチェックボックスをチェックし、「OK」。


次いで「出力レイヤ」右側の「…」をクリック、「ファイルに保存」を選択。任意のファイル名(ここでは「01-47」)を入力し、「実行」すると、レイヤが統合される。


統合されたレイヤ「01-47」と、元のレイヤ47個がすべて表示されてしまうため、元のレイヤをすべて選択して削除。

さて、ここからが本番。以下、「01-47」レイヤを選択して作業する。


レイヤウインドウの「01-47」をダブルクリックするかプロパティを表示させると、上の画面になるので、「シンボロジ」(外観を意味する)タブで「市町村」の描き方を設定する。ここでは「黄緑色の枠線だけ」を選んで「適用」→「OK」。好みによって、塗りつぶした上に半透明にすることなどもできる。

同様に、②の都道府県界も設定する。ここでは青い枠線のみにした。

これで、2000年10月1日現在の市町村界が黄緑で、現在の都道府県界が青で表示されているはずだ。

⑥ ①を修正して市町村名を表示させる


レイヤウインドウの「01-47」をダブルクリックするかプロパティを表示させると出るウインドウで「ラベル」タブをクリックし、上部に表示されるプルダウンから「第一定義(single)」を選択。

次いで「値(Value)」から「N03-004」を選択し、「適用」→「OK」すると、QGIS上に地名が表示されるはずだ。

なお、N03-001=都道府県名、-002=支庁・振興局名、-003=群・政令市名、-007=行政区域コードとなる。

⑦完成


現在、このようになっていると思う。レイヤウインドウの「20231231」にチェックを入れる。


レイヤウインドウのレイヤをドラッグして重ね順を入れ替え、上から
・GPSログ(20231231)
・都道府県境データ
・市町村界データ(01-47)
・地理院地図(淡色を選択している)
となっている。

これで完成。

⑧縦横比の変更

現状、日本がかなり平べったく見えてしまっている。これは、球体である地球を平面に投影するため、北に行くほど、本来よりも横長になってしまう。日本地図で、北海道が特に横長になったものを見たことがある人もいるだろう。

デフォルトでは赤道を基準に作られているようなので、記事「QGISで正距円筒図法(方眼図法)の縦横比を変える」を参考に、北緯35度を基準に修正する。

基本的に記事のとおりでいいのだが、「ユーザ定義CRS」のウインドウは、下記の画像と差し替えて実行してほしい。「形式」は、記事では「Proj文字列」となっているが、最新のQGISでは「非推奨」となっており、「WKT」を選択すればよい。そうしないと、座標系を変更したレイヤだけが、南大西洋に飛んで行ってしまう。


これで北海道の平べったさが減った。
 


⑨最後に:保存

[プロジェクト]→[名前を付けて保存]しないと、すべて失われるのでお気をつけください。


spl thnx to
綾繁重工
(敬称略)


●関連項目
「平成の大合併」前の市町村界をGPSデータ(GPX)としてカシミール3Dに表示する方法
「平成の大合併」前の市町村界をiPhone・iPadに表示する/GPSログがないのは400強

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「平成の大合併」前の市町村界をGPSデータ(GPX)としてカシミール3Dに表示する方法

地図・航空写真・分水嶺

 
(カシミール3D付属5万地形図より/元は数値地図50000)

全国を「平成の大合併」以前の市町村名で把握している中高年は多いと思う。上の地図画像には秋田県の鷹巣町・森吉町・合川町/二ツ井町の町村名が記載されているが、それぞれ北秋田市/能代市となった。

また、全国の全市町村のうちどれだけ足を踏み入れたかを記録している人も多いと思う。はにしなさんのサイト「市区町村訪問ポイント」などを使えば、便利に記録もできる。

いままで特に「全踏破」的なことは意識していなかったけれど、果たしてどれだけを踏破しているのかを知りたくなった。その際、現在の市町村ではなく、「平成の大合併」以前の市町村で把握したいのだ。なぜなら、「平成の大合併」では、あまりに多くの市町村が消滅し、広域になりすぎたので、例えば新潟県のJR越後線に乗って「長岡市に行きました」というようなことには違和感が大きいからだ。

私は2010年からGPSログを取得していて、身勝手な希望を言えば、
・「市区町村訪問ポイント」の市町村界が「平成の大合併前」
・自分のGPSログを重ねて表示できる
と最高だ。でも、そういうのはなさそうなので、できる範囲で手作業で「未訪問市町村(平成の大合併前)」をピックアップしようと考えた。今後の旅先を考えるときに、優先的に選択するようにしたい。

* * *

さて、国土地理院の国土基本情報に、過去の市町村界のshapeデータがあるのは知っていたが、扱い方がわからなかった。shapeデータは、過去にillustratorに読み込むプラグインを使っていたことがあるけれど、GISデータとして扱ったことはない。

また、過去に「QGSIを使えばできるよ」と言われたことがあるけれど、QGISの使い方がよくわからず、また、おそらくPCのスペックの問題ですぐに不正終了してしまうことから、ここは諦めていた。使い慣れたカシミール3Dでいきたいのだ。

これらの問題は、位置情報データに
・shape形式
・geojson形式
・gpx形式/KML形式
とさまざまな形式があること、また、
・カシミール3D
・スーパー地形
・地理院地図
・GoogleMaps
・QGIS
で扱える形式が異なることによる。

もちろんそれぞれのファイル形式は必要があるから存在するのだけれど、(それぞれに特徴的なパラメータを捨象して)相互に変換できるならば、そういうコンバータを地理院地図が搭載してくれればいいなと思う。

…などという経緯がありつつ、「2000年時点での市町村データをGPSデータ(GPX等)として書き出せないかなあ」とtwitterに書いたところ、複数の方々から複数のご提案をいただいた。結果としてQGISも問題なく使えた。それらを整理して、自分なりに実現したのでメモとして書いておく。


最終的に完成したもの。青線が2000年10月1日現在の市町村界、赤線は私のGPSログ(2010年9月~)。赤い線が入っていない市町村は、2010年9月以降には足を踏み入れていない市町村。しかし、JR線を中心に、過去には足を踏み入れたところもそれなりにある。

市町村名は表示されないが、それははにしなさんのサイト「むかしの市町村境界マップ」と比較して手作業でピックアップし、画像に手書きしていくことにする。


2000年10月1日現在の市町村界をカシミール3D+地理院地図で表示したもの。GPSログと重ね合わせるにはメモリが足りない…(後述)。

* * *

手順はこうだ。

①国土数値情報から該当のshapeデータをDL
②QGISに読み込ませる
③QGISでgeojsonで書き出し
④geojsonをgpxに変換
⑤カシミール3Dに読み込み

順次、説明する。

* * *

①国土数値情報から該当のshapeデータをDL

https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N03-v3_1.html


サイト上部には最新のデータがある。スクロールさせていくと都道府県別になり、それぞれいろいろな年のデータがあるので、任意のものをダウンロードする。私は「平成12年」(10月1日現在)を選択。これを47回繰り返す。一度にDLできる方法はない。


DLしたzipには、この五つのデータが格納されている。任意の場所(例:デスクトップに新規フォルダを作り、そこに)にすべて解凍しておく。

②QGISに読み込ませる

QGISはフリーウエア。インストールしていない場合はこちらからDLできる。windows版は1.2GBある…。それを開く。


①の五つのデータのうち、「.shp」ファイルをQGISにドラッグする。全47ファイルをまとめてドラッグしてもいい。

③QGISでgeojsonで書き出し

 
左下「レイヤ」ウインドウに、いま読み込んだファイル名が表示されるので、右クリック→[エクスポート]→[新規ファイルに地物を保存]。

 
このウインドウが表示されるので、「ファイル名」横の「…」で保存先を選択し、任意のファイル名を入力し(例:ファイル名「01」をデスクトップに保存する)、[OK]。

④geojsonをgpxに変換


サイト「GeoJSONからGPXへの変換」を開き、「01」を画面上部にドラッグする。アップロード終了後、「名前を付けて保存」のところで任意のファイル形式を選択し、「保存」すると変換が始まる。なお「GDB」というファイル形式は、カシミール3DのGPSデータの保存形式と同じ拡張子だが、まったく無関係なので、これで保存してもカシミール3Dでは読み込めない。


変換が終わると画面が切り替わるので「今すぐダウンロード」。


このような形でgpxファイルに書き出された。これを47回繰り返す

⑤カシミール3Dに読み込み


カシミール3Dに47個のGPXファイルをドラッグすれば完了。

ただし、注意点がある。47都道府県の市町村界データをカシミール3Dに読み込ませると、約280MBになる。それだけならば上記画像のように表示できるが、私のGPSログは約320MBあり、それと重ねるにはメモリが足りなかった。落ちる。よって、北海道/東北/関東…などのように分けて重ねる必要がある。これはPCのスペックの問題と思われる。

私がまとめたgpxデータを無料で頒布しても問題ないと思うのだけれど、無制限でのそれはしないでおく。ご希望の方がいらっしゃいましたら個別にtwitterにてDMください(相互の方に限ることでコントロールします)。

* * *

ご教示くださいました皆さま、ありがとうございました。以前はすぐ落ちたQGISも、使えました。多数の処理をさせると落ちますが…。

spl thnx to
Einshalt
えぶり
小久保せまき
shigudora
わくらば
(敬称略/順不同)


●関連項目
「平成の大合併」前の市町村界・市町村名・県界とGPSログをQGIS上で重ねて表示する方法

「平成の大合併」前の市町村界をiPhone・iPadに表示する/GPSログがないのは400強


謹賀新年

謹賀新年

独言・日記

謹賀新年
2024.1.1




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2023年のGPSログ

独言・日記

 
(地理院地図+カシミール3D)

毎年恒例、1年間のGPSログ。今年は「46都道府県」に足を踏み入れた。残念ながら沖縄県だけ、相変わらず、ない。

個人的に特筆したいのは、ようやく太平洋フェリーに乗れたことだ。新潟が実家の私には、仙台~苫小牧のフェリーを使うなら、新潟~苫小牧東/小樽のほうが、実家にも立ち寄れるので使い勝手がいい。でも、経験として乗ってみた。GPSログのために1等に乗った。

GWは中国地方ツーリング。夏休みは北海道ツーリング。11月に九州ツーリング。そして年末は九州・四国ツーリング。宿泊したのは約半分の22道府県(東京都を除く)。キャンプは15~16泊くらいだろうか。船中泊は4泊。同じ県に複数回泊まっていたりもするので、平均週イチ以上となる。

ログのうちいくつかは、丸田祥三さんの新刊『廃線だけ 平成・令和の棄景』の撮り下ろしの取材に同行させていただいたもの。名古屋往復、山口往復、北陸を2周、秋田往復等々。その成果は満を持して2024年に結実する。ぜひお楽しみに。

今年は少し未乗の鉄道路線に乗った。「乗りつぶし」はできる範囲でしていたのだけれど、自分で決めたルールに則って、2万251kmまで来ていた。あと約1500km。ということで、5月の九州遠足と、6月の「大人の休日倶楽部パス」の時期を使って900km強に乗り、年末のツーリングの途中で予讃線海線に乗ってきた。残るは500km弱だ。

2024年は、とりあえずは2月に熊本往復の飛行機をとってある。また、来年こそ沖縄に行きたい。沖縄に行ったら行きたいところは山ほどあるが、まずはGPSログを一通り取得するために走り回りたい。GWにバイクで行くか、閑散期の週末に飛行機+レンタカーか。後者かな。レンタバイクもいいな。来年もほうぼうに行きたいと思っています。

2022年のGPSログ
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2013年のGPSログ

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ドアのついたワキ5000

鉄道車両廃車体

 
ワム80000はかなりの数が倉庫として使われているが、ワキ5000は希少。全長が16m近くあり、ワム80000の6割増し。運搬や据付もワム80000よりも格段に難しく、費用も相当にかかると思われる。

 
側面は総開きのワキ5000。とはいえ倉庫の使い勝手としては、重いドアをいちいち開閉するのは大変だろう。そういう理由かどうかはわからないが、ドアが二つつけられている。

 
妻面は明かり取り窓かな?

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奥行臼駅に付属する木造の風呂小屋・石炭小屋・保線小屋

建築?


 
別海町の指定文化財として保存されているJR標津線の奥行臼駅には、いくつかの、駅施設に付属する建物も保存されている。駅舎や歴史は多くの人が書いていると思うので、ここではそれらをアップする。

なお、駅舎については、詳細な報告書が2023年6月に公開されている。
● 旧開拓使別海缶詰所、および旧奥行臼駅本屋 実測調査報告書

 
 
 
風呂小屋。中に入れないのが残念だが、浴槽が見えた。公衆浴場のように煙抜きがある。基礎が新しいが、この建物は春別駅に残されていたものを移設したもの。罐はよくわからなかったが、石炭だろうか。

 
 

石炭小屋。遠目では、貨車の廃車体のようなサイズ。柱は古レールで、壁は古枕木。ここにバラ積みというか、ストックされていたのだろうか。蒸機への給炭ではなく、駅舎や風呂場、職員宿舎の燃料用だろう。冒頭の報告書では「諸舎4号」、1933年築。

 
 
これは、報告書で「詰所1号」としてあるもの。1933年築で保線員のための詰所らしい。

 
 
 

保線倉庫。報告書では「倉庫1号」、1940年築で1959年に増築。かなり傾いている。向かって右手は保線用の車両が納められていたのだろう。

冒頭写真、駅舎左にあるのはおそらく「井戸屋●(判読不能)」、つまりは井戸のための小屋か。

 

駅舎の事務室内には入れないけれど、覗くことはできる。また、待合室部分は見学できる。待合室に掲げられている運賃表は、ローカル仕様か。というのは、国鉄では、どんなに小さな駅でも、東京都区内や大阪など、全国の主要駅が記載されるのが常だったからだ。そのあたりの規程はあるはずなので、見てみたい。




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上音威子府駅の変化

廃線跡

 
草木に埋もれていた天北線の上音威子府駅は、2015年に整備された。駅名標は、幸いにも、よくあるように「方向幕フォント」や「JNR-L」ぽい書体ではなく、現役時代と同じ字形で再現されている。

1998年に訪問した際には駅名標はなかったと思う。現役時代に撮られた写真を見ても形が異なり、照明もないので、再建されたものだろう。

 
整備から8年、草木の侵食はけっこうな勢いだ。路盤はほぼ見えない。

 
ホームにはアンテナのようなものが1本。電源が引かれている。

* * *

  
 
1998年8月に訪問したことがある。駅名標はなさそうだ。「上音威子府通信中継機室」と書かれた小屋のドアには、現役時代に書かれたものだろうか、落書きがあった。「機」は略字。

 
駅舎だけの写真をなぜ撮っていないのか。まあ、当時は鉄道趣味からは完全に離れていたし、記録しようという気持ちもなかった。

ホームにバイクを上げて写真を撮っているけれども、当時は別になんとも思わなかったし、世間もそんな感じだった。いまならためらう、というか、たぶんしない。






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