あふれこぼれる水路橋と樋曽山隧道
新樋曽山隧道 新々樋曽山隧道に関連して。 それらの隧道群の西にあるのが矢川放水路トンネル。樋曽山隧道・新樋曽山隧道とまったく同じく、矢川の水を日本海に排出するものだ。 道路からすぐ見えるどころか案内のサインがある。 訪ねたのは7月中旬。水路トンネルへの排水はなされておらず、逆に冷気が霧となって吹き出していた。とても暑い日だったが、トンネルの真正面にいると、冷たい霧が涼しい。 振り返っての新潟平野。放水路はかなりの急勾配。矢川との分岐点に固定堰があり、洪水時にのみ越流し、こちらに流れ込む。そのため、矢川放水路トンネルに水が流れ込んでいる姿を見ることができるのは、洪水時のみのようだ。 PR 阿賀野川の舟運で栄えた街…も3回目だ、その街の国道…といっても、もう「その先」は付け替えられて廃道になってしまい、ここも国道ではあるが、行き止まりとなった道に、オレンジ色の防火壁が見えた。 白く塗り込められた現行ENEOSのカラー…の、翼端部分はなぜかENEOSカラーがほぼ剥げており、三菱時代のオレンジが見えている。そこに、三菱のマークの輪郭が見える。 かつての国道である。高速道路が開通する前は、会津と新潟を結ぶ幹線として、多くのクルマが行き交っていた道路だ。給油所の規模も大きい。事務所も大きい。いまは除雪車の車庫となっている。 その裏側には、三菱色はなかった。三叉路の角にあるためか、防火壁はこの1枚しかない。
自動車運搬船・ARIES LEADERのエンジンルーム
自動車運搬船・ARIES LEADERのランプの続き。 船尾のランプウェイから船内に入ると、こんな風になっている。向かって左奥は階上に行くスロープ、右は階下に行くスロープと階上に行くスロープ(の先端が見えている)。天井は上のフロアの床板、これを上下させることで、積み込むクルマの車高に合わせ、効率的に積むことができる。リフタブルデッキという。 上の写真の「奥」から振り返ったところ。床にある無数の穴はクルマを固定するためのもの。白い丸は、リフターカーのアウトリガを下ろすところ。 床板の昇降は、このリフターカーがジャッキアップし、サイドで固定する。なぜワイヤーでないのかというと、多くの床を細かく上下させるため、もしワイヤーだとその取り回しも占める体積もけっこうなものになるから、このようにトラックに架設したジャッキで昇降させるほうが効率がいいとのこと。 このように4カ所のアウトリガを張り出し、ジャッキアップする。 これは片隅にいた車輌。サイドビュー。 キャブはドアも屋根もない。日野のエンブレムもない。でもキャブのウインカーはある。ドアはともかく、屋根もない仕様があるんだな。 アップされるデッキはこんな感じになる。何段階かあるようだ。(4?) 写真左、クルマの向こうが、リフトアップされたデッキ。 リフタブルデッキ同士の接合部。 リフタブルデッキは、意外にも、スロープの上の甲板にもある。この場合、リフターカーは勾配に駐めて作業をするのだろう。
自動車運搬船・ARIES LEADERのエンジンルームの続き。
この巨大な自動車運搬船は、約7000台の自動車を積むことができる。そのためのランプは船尾と右舷にある。 公開日は、このような感じだったが、実は日付を間違えて前日にも行ってしまった。その時、偶然にもランプを下ろす場面を見ることができた。 ランプが閉まっている状態。 ゴゴゴゴゴゴ……(という音は一切しません) 下ろしつつ、ひっぱりつつ。カーフェリーのランプ据え付けと異なり、ものすごくゆっくり。地面に着くまで20分くらいかかる。 歩けるくらいの角度になったら、手すりをつけていく。 よーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーやく地面が近づく。 これは翌日の公開日のもの。 ランプウェイの耐荷重は、フェリーのそれと大差ない。幅は、ほぼ1台分であるフェリーのランプの倍ほどはあるが。航海士さん何人かに聞いたけれど、だれもこのランプウエイが昇降に時間がかかるという認識がなく、「遅いですか?」という感じ。理由もわからないという。「あまり時間を気にしないからですかね」とも言われたが、荷役の時間は短いほうがいいはずなので、それはないだろう。フェリーのランプよりも大型ではあるが、なぜここまで遅いのか、ご存じの方はぜひご教示いただきたい。 【同日追記】
ランプウエイ脇に見えていたケーブルと、 その巻き取りのドラムとモーターかな。MacGREGORの銘板?が中央に見える。 なお、側面のランプは撮り忘れた。 こちらは船員用の下船口。こんなに低い位置。「通用口」ぽくて、ちょっとファニィ。 ●関連項目 自動車運搬船・ARIES LEADERの車両甲板とリフターカー 日本郵船の自動車運搬船、ARIES LEADER(アリエス・リーダー)の見学会があった。。長さ199.98m、幅35.80m、高さ54.46m、総トン数69,931トン。 エンジンルームの見学ができた。ヘルメットと耳栓を渡され、いざ。 こちらのサイトに、主機の形式を「Mitsui MAN B&W 7S60ME-C8.2」としている。「7S60ME-C8.2」の「7」は気筒数、「S」はスーパーロングストローク、「60」はボア(cm)、「M」はエンジンプログラム、「E」は電子制御、「C」はコンパクトエンジン、「8.2」はマーク8・バージョン2の意味。で、7気筒!? 確かに、7組ある。(参考:https://marine.man-es.com/applications/projectguides/2stroke/content/printed/S60ME-C8_2.pdf) ものすごい騒音で、耳栓も納得。通常の会話はまったく聞こえない。拡声器での説明となる。聞き取りのために私は片方だけとってしまったが、業務でこの部屋に日常的に出入りする人は、労働衛生上、耳の保護が義務づけられるだろう。 1枚目の写真はシリンダライナーだろうか。だとするとこれで3t強、2.6m強。 2枚目はシリンダーヘッド。 3枚目右奥は排気バルブと、手前がおそらく関連部品。 4枚目の写真の奥はピストン、1.4t強、3.3m強。 エンジン付近に並べられた補修部品。航海中にエンジンにトラブルが発生すると、交換作業を行うこともあるそう。それも「ごく稀」というわけでもないらしい。このときは、聞き取れなかったのだが、なんらかのメンテナンスが行われていたはずだ。エンジン本体の写真を見ても私はわからないが、どれか1気筒だけバラした部分があるかもしれない。 上の一番下の写真の場面を裏側から。見えていたピストンは、実は2mくらい(?)のコネクティングロッドとともに保管されていた排気バルブは2本。 この機関のストロークはバージョンによって異なり、8.2の諸元は不明だが、S60ME-C8.5は2400mm。C10.5には2400mmと2790mmがあるので、そのどちらかだろう。 (出典:https://www.mes.co.jp/business/uploads/DE_catalog.pdf) 全景、別の角度から。 メンテナンス用の天井クレーン。 テルハ。 三菱の過給器。 このあたりは説明を聞いていなかったんだけれど、発電用かな。 ちょっと落ち着いたところにある消耗品。 ●関連項目 自動車運搬船・ARIES LEADERのランプ 自動車運搬船・ARIES LEADERの車両甲板とリフターカー |
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