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20130301001.JPGめったに走らない多摩堤通で出会った、元給油所の建物。道路に対して、建物のコーナーをあてがい、建物の「面」はそれぞれ通りに対して45度になっている。

…と思いきや。

大きな地図で見る

敷地が直角三角形で、その直角に合わせたら、ちょうどコーナーが多摩堤通を向いた…ということのようだ。いや、そこから発想してのこの形に違いない。

20130301002.JPG3階建ての建物の、ヒサシがいい。

そして、どうだ、このコーナーのRの見事さは。Rに沿ってはめ込まれたサッシはキハ07か、あるいはクモハ52狭窓か。

Kiha07-41JNR.JPG(撮影:Rsa ライセンス:GFDL/CC3.0)

しかし、その美しいコーナーに対して、キャノピーがいささか無粋に感じる。道路側の支柱が下すぼまりの角柱で、建物側の2本が円柱であるという点もいただけない。もしかしたら、最初はキャノピーはなくてサービスルームだけで、かなり時が経ってから、キャノピーを増築したのではないだろうか。

20130301000.JPGああ、美しい。まるで採石場の事務所棟(コーナーの一つの窓が開く)、あるいは古い郵便局社内の窓口のようだ。この、Rの向こうでこちらを向いて書類作業をしている人の姿を想像してしまう。

この元給油所が別の建物に見えるのは、防火壁がないためもあろう。建物に向かって右に壁が見えるが、防火壁の高さは1mでもいいはずなので、もしかしたらそうなのかもしれないが。

* * *

1990年代の地図を見ると、ここは日本石油だった。そして、上のGoogleMapsをクリックしてストリートビューを写せば、2009年8月撮影の、閉鎖されて白塗りにされたばかりのこの建物が写っている。現役時代の写真が見たい。

 
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20121116_001.JPG目白通りの大曲の近く、西側にあった給油所。たしか以前は三菱石油だったような気がする。江戸川橋に住んでいるころ、何度か給油したことがある。

足をケガして原付で通勤している時期にtwitter上で@g_standさんとこの石切橋給油所の話題になったので、寄ってみようと思って走ったのだが、スルーしてしまった。おかしいなと思っていたら、どうやらとうに閉店しており、間もなく解体工事に入るとのことだった。

20121116_003.JPG数日後、トーハンに行く用事があったのでついでに寄ってみたら、見事に真っ白になっていた。ただ、クルマは止まっており、経営者の日之出砿油の方と思しき人が洗車していた。また、ここに新しく建設される建物の関係者が数名いて、慌ただしく電話で打ち合わせをしていた。

20121116_000.JPGストリートビューには、往時の姿がある。いずれ書き替えられると思うので、キャプチャし、リンクにしておく。

20121116_004.JPGキャノピーは敷地の手前部分を門のように覆っている。サービスルームの部分だけ土地が奥まり、そこに3階建ての社屋がある。広島工場型EF58のようなヒサシが1階の表側をすべて覆い、2階、3階の窓は個別に覆っている。道路からは見えない位置の「石切橋給油所」という切り抜き文字が、たまらなくよい。

ほどなく、ここには草間弥生カラーの重機が入り、建物を粉々にした。おそらく今はもう更地になったここにはマンションが建ち、数年後には、いつまで給油所があったのかすら思い出せなくなるのだろう。


 
20121107.jpg丸善石油 発掘されたペイントで書いたエネオスの近く、並行する別の通りにこの給油所がある。

とても不思議な形状をしたキャノピー。柱の数に対して形状が複雑で、おそらく強度の関係から、円筒状の建造物からワイヤーでキャノピーの枠が吊られている。また、サービスルームも雲形をしている。

真正面からのほうが、このキャノピーの形状がよくわかるのだが、うっかり真正面から撮った写真を削除してしまった。無念。


Googleのストリートビューを見ると、以前のJOMO時代の写真が使われている。
20121107-2.JPG緑はともかく、鶯色がなんともいろいろな意欲を減退させる。ENEOSのオレンジは、JOMO時代にくすんでいた給油所を引き立てる素晴らしい化粧だと思う。

…JOMO以前は、どのブランドだったのだろうか。
20121018_002.JPG夕張の南、沼ノ沢にあるエネオス。敷地はそれなりに広いのに、なんだか小さくまとまっている。なのに、やたらと開放的な印象だ。計量器は、レギュラー、軽油、灯油。

20121018_003.JPG立ち止まったのは、古い看板があったから。ヨコハマタイヤとブリヂストンタイヤ。どちらも古いマーク。この看板がついている支柱、よく見ると水平に棒が突き出ている。これは、タイヤ販売用の垂れ幕用などではないだろうか。看板の上にある屋根のようなものは、一見、擬木かと思ったが、蛍光灯カバーのようだ。

おもしろいというか、灯油の計量器のすぐ横に自家用の灯油タンクがある。

20121018_004.JPGサービスルームがないのは冒頭の写真でわかるが、店は道路を挟んだ向かいにある。よく見ると、道路側にC字形の枠がある。もしかして、ここに日石の看板でもあったんじゃないか?

ガラス越しにおばちゃんがいたので建物の正面は撮っていないのだが、いまGoogleのストリートビューを見て、--ここのストビューがあるのが驚きなのだが--驚いた。

20121018_009.JPG「日本石油」と書いてある。

現地で気づいてたら、おばちゃんを気にせずに写真を撮ったはずだ。しかし、撮っていない。いま、建物を横から見た写真を見ても、どうやら「日本石油」の文字はなさそうだ。ストビュー撮影と、私が行った2012年8月の間に撤去されてしまったということか。残念だ。

 
20120910_001.JPG小樽方面から石狩湾を東上すると、地図で言うと徐々に反り返り、ついにオーバーハングのようになる部分がある。その、海岸線がちょうど南北になるあたりが厚田川の河口で、そこにこの給油所はある。サービスルームの屋根が、独特の青。

20120910_000.JPG

青空給油所だ。屋根の青は、右隣の家屋の屋根と共通。そういえば、屋根が防火への上にのっかっている、というか防火壁が張り出し車庫の壁を兼ねている。そういうことか!

ふたつの計量器の間に立つY字型の照明もすてきだ。



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