伊南川末端は、両岸に道路が走っている。南側が国道289号、北側が県道360号。両者を結ぶ橋がいくつかあるが、3本が使用不能となった。見た目の被害がもっと大きいのが、この小川橋である。ご覧の通り、中間の桁が2スパン、流失している。 南側から、対岸の残された桁を見る。 眼を川に向けると… 詳細は後述するとして、落ちている桁。 南側橋台の支承。 対岸に渡る。 その下(下流側)。 下に降りてみる。 桁の端が、ぐんにゃりと曲がっている。恐ろしい。 天を仰いでいる(裏側)をのぞき込むと、スティッフナーが剥げているのに気がついた。溶接のはずなのに…。 落ちている桁の大きさ、ぜひ実感して震えてほしい…。 【関連記事】平成23年新潟・福島豪雨で被害に遭った橋梁群の記事 (金山町側) 西部橋(平成23年新潟・福島豪雨で落橋) 国道252号 二本木橋(平成23年新潟・福島豪雨で落橋) 田沢橋(平成23年新潟・福島豪雨で落橋) 只見線 第五只見川橋梁(平成23年新潟・福島豪雨で落橋) 只見線 第六只見川橋梁(平成23年新潟・福島豪雨で落橋) 只見線 第七只見川橋梁(平成23年新潟・福島豪雨で落橋) (只見町側) 只見線 第八只見川橋梁(平成23年新潟・福島豪雨で被害) 小川橋(平成23年新潟・福島豪雨で被害) 福島県只見町 楢戸橋(平成23年新潟・福島豪雨で被害) 福島県只見町 万代橋(平成23年新潟・福島豪雨で被害) 福島県只見町 五礼橋(平成23年新潟・福島豪雨で被害) 福島県只見町 PR
太田川橋梁(天竜浜名湖鉄道)その1の続き。第2連から第12連について。
天竜浜名湖鉄道の、遠州森~戸綿間にかかる…というよりも、戸綿駅の、遠州森寄りにある橋梁である。橋梁192m、全12連。今年(2011年)1月に登録有形文化財(建造物)となっている。今回は戸綿から見ているので、そちらを基準に書く。 この太田川橋梁は12連で、戸綿駅側から1、2、…と番号が振られている。第1連のみ下路プレートガーダーで、下を県道58号が通り、第2連から第12連までは上路プレートガーダーである。径間はそれぞれ異なる。 戸綿駅のホームから見ると、こうだ。 まずは、第1連。 (9/3追記:ここはガード下4.45m。ハイキューブコンテナ積んだトレーラーは約4.1mなので、大丈夫でした) 橋りょう名 太田川橋りょう 位置 戸綿~遠州森間12K266M87 支間 12M90 塗装年月 2000年3月 塗装回数 3回塗 塗装種別 下塗 塩基性クロム酸鉛系サビ止ペイント 及塗料名 中塗 長油性フタル酸樹脂塗料 上塗 長油性フタル酸樹脂塗料 塗料会社 大日本塗料株式会社 施工者 加藤塗装株式会社 鉄道省 活荷重KS12 図すは212 川崎車輌株式会社製作 昭和八年(○○○○○○) ----------- 材料 I.○○○鉄○ C. 仝上 L. 仝上 日本鋼管株式会社 鈑 川崎製鉄所 鋲 浅野○○製○所 隣接する第2連の桁から、上路になる。 第2連を下から。 この部分の橋脚は、下路鈑桁を受けるために幅広になっている。上路鈑桁の部分は、いささか持てあまし気味だ。 太田川橋梁(天竜浜名湖鉄道)その2へ続く 場所はここ。 橋の名称は不明。どこの工事をしていたかも不明。戻れば、先の工事中の橋があるのだが、それをしなかったので、わからないままだ。 このプレートガーダーの厚みは10mm以上は余裕であるが、体重70kg代前半の私が乗るだけで「曲がっている」という感触を得る。
1973年12月
北海道建造 ○○○○○○○○ 製作 東京鉄骨橋梁製作所 ○○○○○○○○ この銘板、本体と同じくスクラップにされてしまうのだろうか。ちょっとっほしい…。 図らずも見ることができた、鈑桁の末期。大きさからして、このままトラックに積まれ、搬出されるのだろう。 |
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