「酷道」425号沿いにある、特徴的な構造を持つ池原ダム。北山川の谷を堰き止めるが、通常は堤体に利水設備を設けるところ、屈曲する川の線形を利用し、堤体とは逆側に設けることでさらなる落差を得ている。 (カシミール3D+スーパー地形セット+地理院地図。黄色は標高220m以下) 堤体直下の標高は、地形データからの読み取りでは219m。利水設備(上記地図には「洪水吐」と表記)直下は199m。別体にすることで、20m分の位置エネルギーを得ている。おもしろい構造を考えたものだ。 ここの付近の空撮動画を。もっと引いて撮りたかったが、風や電波の具合でここまで。 池原ダムは北山川のダムだが、その池原貯水池には東ノ川、備後川など多くの支流が流れ込んでいる。また、池原ダムがあるのは奈良県の下北山村。その下流の和歌山県北山村の「飛地」具合は知られているが、そうなったのは、北山川で下流域の新宮と強い結びつきがあったからだ。 尾鷲から西に向かってきた国道425号は左岸(南側)を通る。利水設備をかすめ、堤体を渡り、標高差100mほどを回り込んで池原の集落に下りる。池原橋付近の左岸にあったJAでサンマ寿司を買ってお昼ご飯にした。陰影表現のない14万分の1のツーリングマップルではこうした回り込みはまったく読めず、いまこうして見るとなるほどこういう位置関係だったのか、と合点する。 ところが、ここからさらに西に向かったところ、事前調査不足で通行止めとなっていた。後から時間帯通行止めだということがわかったが、現場では「十津川に行くならR169~R311を回れ」と言われた。せめて「○時には一時解除する」と教えてくれたら待っていたのに。ということで、また行かねばならない。 おまけ。こちらは東ノ川上流の坂本ダム。 PR |
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