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落合橋(徳島県/勝浦川)のすぐ上流の橋が、この角屋橋だ。剣山スーパー林道の「起点」がここであるが、同時に「終点」の標柱もある。現在は新橋がかかっていて、これから紹介するのは旧橋である。


すでに渡れないようにバリケードが作られている。

 
2.5tの重量制限の標識が朽ちかけている。

 
新橋から見ると、このようなスマートなポニーワーレントラス。部材は、斜材がアングル、垂直材がチャンネル。当たり前だが理にかなっている、それが可視化されているのが好きだ。

 
銘板には

徳島
昭和28年6月製作
株式会社アルス製作所
ARS IRON WORKS,LTD.

対岸側は、かつての道の姿を彷彿させてくれる感じになっていた。

新橋は銘板によれば昭和49年11月竣功。旧橋は21~22年しか使われなかったことになる。新橋は竣功後、41年が経っている。






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日光宇都宮道路に乗らず、R119にも乗らずに鬼怒川温泉方面に行くために県道77号を走っていると、新しい付け替え道路に出た。一瞬「平成27年4月1日から通行止め」という看板のある小道が左に見え、そのまま鬼怒川を渡りながら上流を見ると、3連のトラス橋が見えた。旧道だ。写真奥が上流、右が左岸・北東、左が右岸・南西。

左岸に行ってみると…。

単管パイプと柵で閉鎖されていたが、美しいポニーワーレン…と思いきや、土木学会の『橋梁史年表』では「単純トラス」とある。この、上弦中央で左右を結ぶ横構があるだけで「ポニー」にはならないのだろうか。

左の親柱には「観音橋」とあり、それに続く袖(?)には「栃木県建造」「昭和三十年五月竣功」「請負者 坂寄建設株式会社」の銘板がある。右の親柱には「鬼怒川」。
2015年4月からは新道が開通しているようだが、GoogleMapsを見るといまだにそれがなく、こちらがメインルートとして描かれている。

左岸はこの地図のようにクネッとしていて、そのたもとに「観光荘」がある(「観音荘」ではない)。そして、その一角に、石碑がある。

「観音橋竣功記念碑 昭和三十年一月吉日 栃木県知事 小平重吉」。裏面は観光荘の敷地内に入らねばならない感じだったので、見ていない。

さて、右岸側である。このように通行止めとなっている。

冒頭のように桁橋なのだが、冒頭写真をご覧いただくと、桁橋もトラス橋もスパンは同じように見える。橋梁史年表を見ると、1954年時点では36.8mトラス橋3連のみだったものを、1961年に32mPC桁4連を延長したとある。残念ながら、1954年時点の空中写真はweb公開されていないようだ。

この観音橋は閉鎖されているので、トラス橋ともども撤去される日も近いだろう。







新潟県上越市の保倉川かかる、県道30号のポニーワーレントラス。平野部なのに、2車線道路の両脇に屹立するトラスは、ドライバーには「狭い」と感じさせることだろう。

橋梁史年表
によれば、橋長76.8m、ポニーワーレントラスのスパンは48.2m。少し取り付け道路を持ち上げてプレートガーダーにするのが普通な気がするが、ランドマーク的な意味合いがあるのかもしれない。この保倉川は、かつては上越市と頸城村の境界であった(河川改修の結果、市村界と流路がかなりの部分で一致しない)。

東側。トラスはこれだけの高さがある。道路が幅員6mなので3mちょっとというところか。親柱、左は「もりもとばし」、右は「竣功昭和39年12月」。右に歩道の橋が見える。

 西側。親柱は、左「森本橋」、右「主要地方道 新井柿崎線」。「崎」は「立」の下に「可」の異体字のほう。

  おもしろいのは、西側、下流側の下弦に凹んでる部分があることだ。下流側だから洪水時に流木が…などではなさそうだ。

東側の支承。

 側径間。13.4mのが両側についている。


 こちらは下流側にかかる森本側道橋。きちんと親柱がある。東側は「森本側道橋」、右は「主要地方道 新井柿崎線」。西側は、向かって左が「平成9年3月竣工」、右が「もりもとそくどうきょう」。道路橋と東西の組み合わせが逆である上に「竣功」「竣工」混ざっている。




国道486号の旧道の橋にあたる。すぐ隣には「新栄橋」が架かり、国道はそちらを通っている。こちらは旧橋と言うことになるが、訪ねたときはピカピカで、ペンキの匂いが立っている気がした。

東詰から。左右のトラスがずれている、スキュートラスだ。やたらと背が低い親柱はあるが、銘板類はない。

西詰。現在は歩行者用橋梁として活用されている。こちらも親柱にはなにもない。

特徴的なのは、垂直材の内側に鋼材で補強していることである。

また、橋の欄干はコンクリート製だ。これもトラスの内側ということを考えると珍しいかもしれない。

国道180号から、高梁川を渡った対岸のJR伯備線方谷駅や、高梁川支流の佐伏川沿いに中井集落(集落は谷ひとつ東の国道313側が出入り口)まで行くための橋。ここから県道197号方谷停車場線が始まる。

スパン43mの、2径間のポニーワーレントラスだ。歴史的鋼橋集覧はこちら

国道側(南側)。左は「昭和十二年三月竣功」、右は「なかいばし」。銘板はピカピカだし、通常、銘板においては読みがなを「ばし」とは濁らないので、近年付け替えたのかもしれない。その下には接触防止用のゼブラマークがついているが、それが消えるほど擦られてしまったか…。

冒頭の写真でもわかるが、上弦に取り付けられた、道路としての「中井橋」の看板がおもしろい。

こちらの銘板。錆が塗装の劣化を早めている。
  • 東京
  • 株式会社
  • 桜田機械製造所
  • 昭和十一年製造


渡っていると、上弦のよりも低い位置にスリップ注意の警戒標識があった。心なしか小さい?

方谷駅側(北側)。親柱の左は「高梁川」、右は「中井橋」。


こちらに渡ってみて、いろいろすてきなものに出会った。






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