東京都立川市の国立極地研究所に付設する北極・南極科学館に行った。中にはコマツ製の雪上車が展示してある。このクルマについてはすでに多数のレポートがあるので省略するが、その脇、写真で言えば説明看板の裏にドラム缶がある。そこに、燃料を補給するための計量機が置いてある。
手回し式の「ハイスピーダー給油機」だ。本体外部にプラスネジが使われており、実際に南極で使われた実物かどうかは不明だが、仮にそうではないとしても同型ではあろう。これで、南極でも使える粘度の経由を雪上車に注いでいたわけだ。 アップすると「MK」マークがある。エムケー精工だ。同社のサイトを見ると、似たような形の「ハイスピーダー」がラインナップされている。ハンドル1回転で1リットルを汲み出す。自宅のファンヒーターの給油にほしい。
羅臼の町からそれなりに南に行った場所に「まるみ食堂」がある。ここで山盛りの海の幸を食べた後、ふと見たら「まるみ」を表す行灯、これは給油所のものではないか?
どうみてもそれだ。と思ってふと国道の対岸を見ると…。 そこには丸善石油の防火壁があった。いまは駐車場となっている。 残っているのはカラーリングだけで、ツバメマークや文字はない。それでもそこそこ鮮やかな小豆色がまぶしい。 給油所のサインポールは視線誘導のために店舗の対岸に配置されることもあるので、元々まるみ食堂側にあったものを転用したのかもしれない。惜しむらくは「ごちそうさま」の後で見つけたので、つい店に聞くのをためらってしまったことだ。店に入る前に気づいていれば、店の人にいろいろ聞けたものを。
2012年夏、大雨の秋田県道をバイクで走っていた時に、この丸善石油を見つけた。シートがかけられていたので、解体寸前かと思ったのだが、あまりの雨でカメラを取り出すどころか立ち止まることもせず、通過した。また来ればいい。なくなってしまったら、それはそれで。
1年後、2013年の夏、幸いにも再訪することができた。今度は、文句ない快晴。…前年の印象ではもっと大きく2階建てくらいあった気がするし、キャノピーの上に「丸善石油」とあったような気もするが、まったくもって定かではない。勘違いの可能性も高い。 併設されたピット。MARUZEN CAR SERVICEという文字がきれいに残る。これらのシートの中は資材があるようだ。 防火壁は鮮やかな小豆色が残る。しかし、ツバメは見当たらなかった。
移動式のガソリン計量器。鉄道模型の情景パーツとしても、昔からある。
・モデルワム ・モデルスIMON(乗工社の引き継ぎ?) ・いさみや ・津川洋行 これが、広島県の県道沿いに置いてあった。バックはあまりにも建物や駐車場のクルマが写り込んだので、他人の家を盗撮しているような印象になるので大雑把に消した。 これは、きちんとここに保管してあるものだろう。石油会社名は読めなかった。 タツノ式ガソリン計量機の製造銘板。型式は書いていない。「タツノ式ガソリン地下安全貯蔵装置」とあり、「貯蔵容量600/計量20」とあるのは、タンク容量が600Lということか。「計量20」とはなんだろう?製造年月は昭和38年9月。銘板は錆のせいか、手前側に膨れている。 この部分が「計量」なのだろうか。いったん20リットルまで組み上げて、そこから給油する…ということだろうか。このホヤおよび中がきれいだったので、これは保存されているのだなと感じた。 ホースとの接続部。チリ漉しだろうか。ホースは残念ながら途中で断裂している。うっかりノズルの写真を撮らなかったのだが、重力を利用して、この高さからクルマやバイクに給油していたのだろうか。 この大きなハンドルで、タンクから上にガソリンを上げたのだろう。 その根元。FOR FILLING 吸入←→FOR LIFTING 揚油 これはタンクへの給油口と思う。根元にはこう書いてある。 HOSE CONNECTING OPERATING FOR FILLING GASOLINE INTO THE YANK 接続口 吸入ホース 脚。方々は固定、片側はフリー。 いまも現役のものは…ないかな、さすがに。 |
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