上越線の下り列車で、土樽駅を出るとすぐに渡るのが、この毛渡沢橋梁(けどさわ)である。下り列車の場合、上り線が見える。その上り線は、美しい緑色のプレートガーダーと、石積の円柱橋脚である。 奥の上り線が鈑桁+石積橋脚、手前の下り線がPC桁+PC橋脚という、見るからに建設年代の差がわかるつくりが興味深い。画面右が土樽方向、画面左が越後中里方向。 下から見ることもできる。 土樽側の橋台に登れば上れると思うが、私は冬期の積雪期にしか登ったことがない。高さがあるので、もっと登らないときれいな写真は撮れない。 ゆるやかなカーブを描いているが、鈑桁それぞれは直線だ。その上に、曲線の線路が乗っている形になる(半径はいくつだっけな…会社には資料があるんだけれど)。 この堂々っぷりは、このように下から見上げないと実感できないかもしれない。例えて言うなら、北海道の牧場にある(けれどもいまはほとんど使われていない)サイロ。あるいは、カントリーエレベーターのサイロ。あるいは丸山ダムのバッチャープラント跡。 なお、数字がペイントしてあるが、これは高さではなく、天端から数えた石積の段の数。最下段が「50」なので、この橋脚は50段の石積よりなる。 上越線には、このような石積円柱橋脚を持つ橋梁がいくつもある。適宜、紹介していきたい。 PR |
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