木造駅舎はとても好ましいものだが、付属するトイレや物置などもとても好ましい。こういうものも、国鉄あるいはその前身である組織内に、専門の設計者がいて、しかも国鉄は伝統的に土木が強くて建築は重視されない傾向にあったようなので、そういう人たちが黙々と仕事をしていたことに敬意を表しつつ、消滅しつつある木造トイレを眺めたい。
下菅谷駅。駅舎を出て左に、けっこうな存在感で「便所」がある。しかも右書き。 土台に、汲み取りトイレらしいフタがある。 側面は下見張り。薄い板を、すこしずつ重ねて壁とするもので、桟は鋸の歯のような形をしている。そして、瓦屋根。鬼瓦もしっかりとある。雨樋もあり。そして、窓は木枠。すばらしい。 向こう側には「王子様」(換気扇のてっぺんにあるクルクル)が鎮座している。 個室を、開けて撮らなかったのは、不明を恥じるほかない。それと、ひどい収差だな。 朝顔形の小便器。せめて水が流せれば、臭気も汚れも減るに違いない。 建物入り口にある標(?)。 駅付属便所 雑停第五号 とある。 財産標。 建物財産標 鉄□□ 便所-□□ S-5-□-□ 右の菱形は、ちょっと読めない。家屋…と書いてある。 友人たちが、駅のトイレを「駅便」と呼び習わしていたので、今後は「駅便」と称することにする。 【修正】「上菅谷駅」としていたが、「下菅谷駅」の誤りでしたので修正しました。2012年4月1日。 PR |
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