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札内川ダム。萩原雅紀さんの『ダムに行こう!』でそのユーモラスな形…真正面から見てゲートの管理施設がロビタのようにも見えるし、あるいは三つのゲートがそれぞれ目と口にも見えるし…ということを知り、訪ねたかったダムの一つ。

ここに至るルートは道道111号。下記の記事のとおり、90年代から気になっていた未成道であり、七爺さんがここに挑んでいて、私も行ってみたいとは思いつつも、どうせゲートがあるしな…と思ってつい訪問せずにいたのだが、今夏の北海道ツーリングで、ちょっと目論見があって訪ねた。

1999年 道道静内中札内線(道道111号)


道道111号はかなり立派な道路で、これでもかとトンネルと洞門が連続し、それも洞門がPC製、鋼鉄製、意匠もさまざまという、土木構造物好きにはたまらないルートだった。まずは札内川ダムの堤体直下で冒頭の写真を撮った後、さらに道を詰めると、どうやら堤体を渡れるらしい。



地理院地図では上記のようになっているが、ちょっと不思議な様子。ときどきあり、洞門内での分岐か? 

 
いや、ちがう、片洞門だ! そして奥にはしんぱくトンネルの坑門が見える。

 
このキャンチレバー感。右への分岐を進むとダム堤体左岸に駐車場に至る。この洞門に至るまでの数々の洞門は、すべて谷側に脚がついたもの。そして、この洞門が「見晴洞門」と名づけられているということは、意図的に、この洞門からの「眺め」を重視してこの型式を採用したということだろう。しかし、札内川ダム堤体に向かうプレートガーダーがまず手前に見えるので、堤体はあまり見えない。また、樹木が生い茂り、せっかくの開口部を塞いでいる。

 
堤体から開口部を見る。周囲だけでなく天井にも樹木が生い茂っている。



なお、道道111号は現在工事中で、関係者の出入りもある。この先が開放されるといいのだが…。


 



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近年架けられた木製、といっていいのかわからないが、3連の、木製のキングポストトラス橋だ。1枚目の写真の「△△」の右に、樹木に隠れて小さな△がある。三つの三角形は、米良三山を表す。

 
弦材は集成材で、板の面同士を貼り合わせている。接合部には鋼板が使われ、また、天方向には雨よけの鋼板が貼られている。垂直材は鋼棒。

 
集成材を校正する板は、ボルトで貫かれ、締められている。

 
集成材による横桁も、上部が覆われている。その上の縦桁も集成材。その上の床版はアスファルト舗装。

 
国道219号側の、小さなトラスを正面より。部材が太いからか、印象はアーチ橋に近く、視界をさえぎらない。親柱は、左が「一ツ瀬川」、右が「かりこぼうず大橋」。

 
 
集成材である部分は、基本的には軸方向の力しかかからないようになっているのだろうか。要所要所の鋼材部分が、サイボーグ感を醸し出す。




(Kashmir3D+スーパー地形+地理院地図)

宮崎県の国道219号を一ツ瀬ダム方面に……上の地図で下から上へ向かっていて、トンネルに入らずに旧道らしき「十五番」と書かれた岬を迂回する明かり区間を走ろうとしたら、すでに取り付け道路が切られていた。

 
上写真の左に見えるのが、旧道だ。こちらの新道とは高さの差もあるし、こちらへの取り付け部分である橋が撤去されている。

 
しかし、電線は旧道に敷設されているので、逆側からは入れるよう維持はなされるだろう。


道路を挟んで、坑門右側にも道路があり、こちらもやはり断絶している。冒頭写真右端の擁壁の向こうだ。

 
このような形で断絶している。この道へは、冒頭の地図を見るとわかるが、東陵トンネルを北に抜けた向こう側に新たにトンネルが掘られ、それでつながっている。

 
おまけ。一ツ瀬ダム。







 
日豊本線青井岳駅に、東光産業のスーパーカート(レールバイク/軌道自転車)TSC-N A型が、処分待ちの状態で置かれていたので観察した。見るからにハンドメイドの機械。見ほれてしまう。

 
操作部分。中央に前後進切り替えレバー、右上は、左から前照灯のオンオフ、エンジンのオンオフ(メインスイッチと思われる)。左下に銘板があり、120cc、4PS/4000rpm、とある。製造年月も打刻されているが、よくわからない。

 
エンジンは、ホンダの汎用エンジンであるGX120。現在の同型エンジンは銘板と最大出力/回転数が異なるので、おそらく排ガス規制対応でモデルチェンしていると思われ、ここに積んであるのは旧モデルということだろう。赤い部分が本体で、

燃料タンクは、元々の2リットルタイプ。どれくらいの航続距離があるのだろうか。

 
宮崎市から国道10号を北上し、佐土原、日向新富と過ぎ、左手の崖に沿うようになったところで、右手(海側)にJR日豊本線が見えるはず…と目を向けると、田んぼとビニールハウスの向こうに高台が続いていた。砂丘だ。

カシミール3DLスーパー地形で見てみよう。

左の地図の下方に沼が見える。その左上、「野中」という文字のあたりで撮ったのが冒頭の写真だ。海側を見れば、すこし高くなっている。

カシミール3Dとスーパー地形セットで標高を読み取れば、この砂丘間低地の標高は7~9m程度。対して砂丘は高いところで15~16mほどある。地図記号は針葉樹林、現地では松林だ。

陸地側は見るからに台地。頂部の標高は65~70m程度、遺跡も多く見つかっており、その調査から、この台地はかつて海底だったようだ。





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