かつての駅前商店から見える一に、ショッピングセンターがあった。その店名の書き文字にとても惹かれた。残念ながらすでに閉店しているようだが、かつてはこの建物にいくつもの商店が入っていたようだ。 側面の店名。「シ」「ン」の点を大きなマルにし、半濁音や濁音の点は小さなマルにするセンス。そして、自然に右下にサビが浮き、「右下シャドウ」のようになっている偶然。とても美しいと思う。 spcl.thnx 丸田祥三さん PR
新潟交通電車線の車両が保存されている月潟駅。真横から見ると、築堤と見える堤防の上の駅舎に向かって、斜面を斜めに横切る階段がある。その左には直登する階段があるが、柵がされている。
斜めに見ると、こう。踏み段は平行四辺形になっており、大変に登りづらそうだ。そのため直登階段を後付けしたように見える。 月潟駅はこのように保存されている。新潟に生まれ育ち、高校時代は電車線を毎日自転車で横切って通学していたのに、乗ったことがあるのは一度だけ。なんともったいかなったことか。そして、この保存を知っても、いままで一度も尋ねたことがなかった。なんと迂闊なことか。 この月潟駅はとてもいい空間なので、折に触れ、訪ねてみたいと思う。 special thanks 丸田祥三さん
キ100(キ165)に搭載された「配電盤」の謎関連にして
キ100(キ116)に搭載されたエンジン発電機の続き。 キ116は、モワ51との総括制御ができるように改造されている。そして、屋上のエアタンクは2基撤去され、4基になっている。通常、キ100のこの場は「運転台」ではなく保線員による操作台というべきものだが、本車は総括制御用の運転台でもあり、内部はその影響が大きい。 車体後部から前部に向けて撮ったもの。床にシリンダーが2基。その前部にダルマストーブと長いす。その前部、一段高くなった場所に運転台がある。 運転大部分は全貌を撮れないので分割で。 左が運転席、右が操作席。その中央にスイッチ類が並ぶ。左から「持ち込み灯」スイッチ、そして家庭用100V用のスイッチが流用されたと思いきや「300V 10A」の表示がある、単純なオン・オフ式の「左旋回窓」「右旋回窓」「表示灯」「計器灯」、「250V 15A」の表示があり「入」「減光」選択式の「作業灯」(前面窓上部左右のシールドビーム)、「前照灯」(前面窓上部中央)。 左側が運転席。左は東芝製のマスコン。その右は、ハンドルはないが、ブレーキ弁だろう。マスコン左の押しボタンについては後述。 中央から右にかけての操作部。左のハンドルは縦軸で左翼の「開←→閉」、中央も縦軸で右翼の「閉←→開」、右は横軸でフランジャー「昇↑↓降」。 場所をうっかり記憶していないのだが(おそらく前面窓内側上部)、圧力計。「33.7TZ」とあるので土崎工場で点検したのが最後か。 マスコン左の、かつての新潟交通バスで使われていたものと同じ、バス用押しボタンが逆さまに取り付けられたもの。「笛」「ホエス(ル)」とある。これは制御回路用の100Vではないだろうな。バス流用なら直流24Vがせいぜいか。エアで鳴らすのではなく、クルマのクラクションのような「笛」がついていたのか、とも思ったが、VICOMの映像を見る限り、エアのようだ。 右側にも「笛」があるが、押しボタンとしては取り付け方が正しい。 振り向けば… 中央に「カノピースイッチ」。1500V5Aが来ている。制御機器の「入←→又入(リセット)」。その左にはパンタ上下のスイッチ。右の穴はストーブか。その上はブザーか。 そういえば、運転席左窓上に「ブゥザー」というスイッチがあったような気がするが、スマホでだけ撮っていて、周囲の様子がわからないのでこの情報は保留としておく。 いろいろと、再度見なければならない部分がたくさんある。また行かなければならぬ。 special thanks : 丸田祥三さん
キ100(キ165)に搭載された「配電盤」の謎に関連して。
新潟交通電車線の月潟駅跡には、キ100形キ116、モワ51、モハ11が保存されている。これは、丸田祥三さんの取材にお供をした際に撮影したものだ。「かぼちゃ電車保存会」が活動している時には車両内部が開放されており、キ116の中にも立ち入ることができる。 車両内部、後部左側に、このようなエンジン発電機が備え付けてあった。全貌がわからないので、何のエンジンを流用したのかはわからない。太い黒いホースが吸気ホース、その上部にあるものがエアクリーナー。その奥の赤いのがガソリン(たぶん)タンク。下部に上面を見せているのがエンジン本体だ。ガソリンタンクには「路上走行をする場合は必ずモミウケ棒を折りたたんで下さい」という注意書きがある。モミ…というからには脱穀機か? 吸気ホース左には「発電キ使用時コーク全開 使用後、コック閉切」という表示の下に、手作業で移設されたキーシリンダー、パイロットランプ、(たぶん)チョークノブ、押しボタンスイッチ等がある。 上面の放熱器、左の錆びたカバーの下にプラグが見えるので、これはシリンダーヘッドだろう。ということは空冷エンジンか。そして、このシンプルなフィンは、混合給油の2ストロークだろうか。 吸気があれば、気になるのは排気だ。吸気ホース右に「排気コック」と書いてあるが、こんな細くて曲がっている管は排気ガスの排出用ではなかろう。では…と思い、車外を見てみると…。 (写真はかなりの露出オーバーにしてある。車体・台車とも黒色) 左側面、後部台車の前側車輪外側にマフラーが見えていた。 車体内側左最後部に「転換器」箱があった。「定位 発電機←→非常バッテリー」。その下の「操作盤」には 「電圧は24V以上にすること を絶対にさけて下さい」 と、誤読しそうな書き方で「24V以上にするな」と書いてあった。発電機は制御電圧と(おそらく)同じAC100V、バッテリーはDC24V、ということだろうか。ちょっとよくわからない。 このキ116はいろいろと興味深いので、続く。 special thanks : 丸田祥三さん |
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