礼文島の香深井郵便局だった建物。いまは100mほど離れたところに新局舎がある。局舎の前の道は1.5車線、とても真正面を全景として撮ることはできない。こちらは南(妻)・東(平)面。
入口から左が営業スペースになっていて、その部分だけ、庇がかかる。また、玄関の上には庇としての機能はないものの、意匠としての屋根がある。 玄関の戸を見ると現在の郵便局の仕様の意匠となっており、またSECOMのシールも貼ってある。最近までここが局舎として使われていたことがわかる。 窓上の庇。建築的な名称を何というのかはわからないが、端部は張り出し、不要な裏側まで飾りが施してある。 そのまま視線を横へ。少しだけ張り出した出窓は二重窓になっていて、外側はサッシ化されている。上は銅板葺きだろうか。その向こうの小さな窓の上には庇がかかる。 表から中を覗いた。こんな建物に住みたい。儲けとかまったく関係なく、店をやりたい。 北側には窓がない。また、外壁は、見える部分だけが塗られていたことがわかる。新局舎に移転したのは2013年12月24日とのこと。もう使われなくなったこの局舎、今後はどうなるのだろうか。
利尻島の本泊郵便局(ほんどまり。「ぽん」じゃないのだな)。正面左の明かり取り窓が天地方向に大きく、こじゃれた民家のようでもある。素人が考えた家、のような外見をしていることが多い郵便局舎において、なかなかかっこいい。
これだけ道路から奥まっていても、「郵便局」「ゆうちょ銀行」のサインは、道路の軸方向を向いている。 玄関前のブルーのタイルが美しい。通常の、いかにもコスト最優先で造られた郵便局舎とは違い、銀行くらいの上品な印象がある。そのタイルに郵便局名が浮き上がっているのは、あたかも国鉄稚内駅(旧駅舎・解体済み)や柏崎駅建築(塗装変更済み…)のようだ。 旧郵政書体ではない。しかし「郵」のおおざとの形は旧書体とも現書体とも違う。また、現在の郵政書体は(おそらく)このような極端な長体・字間は1文字分、といったような使い方をしないと思うので、この切り文字を作るときに、古い郵政書体になんらかのアレンジが加わったのだろうか。
兜沼、勇知、抜海。子供の頃、はるか北の果てに恋い焦がれた地名たち。そのひとつ、抜海に建つ、抜海郵便局。それほど古くはない建物だが、おそらく外壁と屋根は塗り直されている。
昔の郵政書体。刺さるように尖った明朝体が、通常ならば壁から支持棒で浮いているところ、ここでは壁に直接貼られている。 真正面から見ると、右に大きな⇑(矢印)型の母屋。その左に屋根を延長する形の張り出し。おもしろいのは、矢印の傘の裏までみっちりと肉が詰まっているところだ。…この表現ではわかりづらいか。屋根だけが張り出すのではなく、壁から水平方向に建物が伸びているのだ。 こうして撮影していたら、郵便物収集車が来て、ポストの中身を運んでいった。 |
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