新発田市郊外のワム60000とほぼ同じ場所にある。所有者はまったく異なると推測する。
この写真でいうと、このワムハチと並行する形で、ワムハチの向こうにワム60000が見えている。 見るからに、畑の倉庫として使われているようだ。 2両が並行して並んでいる。その間が通路になっており、本来のスライドドアは半開きで固定され、新たに巻き上げ式のシャッターが設置されている。相当の重量になる戸袋とでも言おうか(正式名称がわからない)、その部分がこんな梁もない場所に取り付けられていることにちょっと驚く。 旧国道側には、農家の名称(?)が描かれていた。その一方で、シャッターの脇には「被害有 警察に連絡」という木の札が下がっている。目立ちたいのかそうでないのか。…いや、見学するときには怪しまれないように気をつけましょう。 PR
2012年6月9日(土)、カルカルで『眠る鉄道ナイト』が開催された。『廃道 棄てられし道』(実業之日本社)、『問いかける風景』(産業編集センター)とあわせた三部作のトリ。私は『廃道 棄てられし道』を会場で販売していたが、流れで壇上に上がることに…。
●カルカル
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_120417203907_1.htm
●USTアーカイブ http://www.ustream.tv/recorded/23185472
http://www.ustream.tv/recorded/23188015
●制作時の実況中継まとめ http://togetter.com/li/280962 ●出演は、著者・丸田祥三さん、担当編集・江上秀樹さん、装丁・祖父江慎さんと福島よし恵さん、凸版印刷・金子雅一さん。(少しだけ私も登壇) ●当日に関連するツイートまとめ http://togetter.com/li/318137
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詳細は上記USTとtogetterを参照していただくとして。 このイベントに向けて、江上さんが作成した「廃電車のジオラマ」。 もうひとつ!! 会場には、三冊の製作に関する資料を展示。『廃道 棄てられし道』の初校と再校も展示した。 第一部は、『廃車体が丸田写真になるまで』。丸田さんと江上さんと私の3人で大井川鐵道の新金谷の側線に撮影に行った(大鉄の許可あり)ときの模様を中心に、丸田さんの意識に迫った。 第二部は、『眠る鉄道』の製造的なことについて、デザインの祖父江さんと福島さん、印刷の金子さんとのトークになる予定だったが、事情で祖父江さんの到着が遅れ、祖父江さんを欠いてのスタート。 そして…祖父江さん登場!第三部もその流れで進む。 ほぼラスト。なんと、九州で「廃電車ジオラマ」を作った主婦、「しまだひなた」さんの作品を掲げつつ、電話でのご出演となった。機材トラブルで中断しちゃったのが残念。 すてきだわー。
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これにて終了。二次会へ。 乾杯! 二次会では、冒頭のジオラマなどのプレゼントジャンケン大会があった。見事、ジオラマを獲得した小倉沙耶さん。おめでとうございます! こんな感じで、あっと言う間の6時間だった。 最後。 「作者が言うのはなんですが」と前置きして、「(丸田さんの)写真はいいとか悪いとか言いにくいかもしれないかもしれないけれど、反響がほ しい。ずっと反響がなくて、10年、15年後になって続々と『あの本はよかった』と言われても、本は出てすぐ反響がないと、版元や書店が商品価値を判断し てしまう。よかったとか悪かったとか、どんなことでもいいので、反響をいただけたら嬉しい。いまは、ツイッターなど、いろいろな発信手段がある」 「また、本は、作者だけのものではない。本の制作に関わったすべての人たち、どんな場面でも決して手を抜かない人たちに報いたい。いい本をつくれば売れる世の中になってほしい」(すべて磯部要約)という言葉で締めくくられた。 みなさまご来場ありがとうございました! また、ご出演されたみなさま、ありがとうございました!
廃車体がワムだらけになったので、ずいぶん貯まってしまった。これは、新発田市郊外、佐々木駅の近くにあるものだ。
ワム60000が3両見える。置いてあるのは敷地内であり、敷地へは、田んぼの中の畦道のようなアプローチ道路をいかねばならず、かつ出入りも激しいので、県道26号から撮っただけだ。 こんな感じで3両。「肥田野建材」という会社のようだが、「ひだの」という姓は新潟県に多いものと記憶している。「被田野」「飛田野」という姓は知り合いにいた。 中央のものは車号が読める。ワム60214。右は680**に見える。もしかすると、その前後にもワムは存在するのかもしれないが、GoogleマップでもYahoo!地図でも不鮮明だった。 なお、ここから振り向くと、別の人が所有するワム80000が2両ある。それは後日。
カルカルに行ってきた。昼の部にて、オープロジェクトさんの『オープロジェクト<廃墟×廃線>蔵出し映像でホゲっと語る』というイベントである。出演者の西田さんとは、8月の阿佐ヶ谷ロフト『酷道×廃道』のときにご一緒になり、三才ブックスの『廃線跡の記憶』(3月18日刊)というものも予定されていること、ヨッキれん氏も寄稿しているということで、今回のはソレとは無関係ではあるが、行ってみた。栗原景氏も行かれるというので現地でというか店内で合流。
開演前、先月発売されたDVD『廃墟×廃線』がフルで流れた。廃線を映像で表現するってどういうことだろう、と思い、映像に不慣れな目で見ると、やはりずるい(悪い意味ではない)。パンやズームで「余計なもの」や「スチルでは不可能な画角」が可能になる。もっとも映像側から見れば、スチルはずるいという面もあろうが、膝くらいの高さだろうか、カメラを構えて線路の上を歩いたり、真横向いて車窓をイメージさせたりといったもの、雨音や風音が入るものなど、写真集的な見方ができるものだった。フィルターワーク多用なのは、これはこれで「廃」の定番イメージ作りなのだろう。個人的にはフィルターなしの自然が織りなす色だけで見たいとは思う。スチルでいえば、モノクロのずるさってあるからな。カラーで広角パンフォーカス、が一番難しい。 イベントは、蔵出し映像を流しながらの解説。映像は大きなスクリーンで見てこそ。仮に同じ映像を、動画サイトの大きさで見ても、なんの感動もなかろう。映像にはまったく疎いので、映像の作り方や狙いといった話も出て、それはそれで興味深かった。 しかし、制作者側の話として嬉しかったのは、軍艦島にしろ幌内にしろ、現地でその存在に気づき、守ろうとしている方々ときちんと接し、コミュニケーションを重ねることで、こうした映像を作るという姿勢を持っていることだ。勝手に撮って何事もなかったかのように立ち去る、というような、それを守っている人をなきものにするかのような「制作側の論理」ではない。取材対象に、真剣に向き合っている。 書籍『軍艦島オデッセイ』は素晴らしいもので、売上も素晴らしいものだが、制作者サイドはそれでも取材にかかった費用はとりかえせないかもしれないほどの入れ込みようだ(このへん推測。現地に行った回数は以前聞いた)。トーク中に「サービスしすぎなくらい、内容を詰め込む」という言葉があったが、まさにそのとおり、そうして「好きだからこそ」作品を作っていくという姿勢は、見る側としてはとても嬉しい。 偶然にも、たまたま私が廃墟や廃線について「構えるほどのものじゃない、現地にいて感じればいいんですよ」と人に話したのだが、それとまったく同じ言葉を西田さんが口にされた。これも嬉しかったことのひとつ。 トーク中、「羽幌炭鉱を追求している」という方が壇上に上がった。その中で、財閥系じゃない会社が親会社だったところに羽幌の特徴がある、と聞いて、ああ、この方は俯瞰して見れる人なんだ、と思った。 廃道にしても廃線にしても、ひとつのものだけに詳しくなったり、逆に浅い部分だけやたら単語を知ったりということに陥りがちだ。煉瓦の意味、日本での使われ方の変遷などを知らずに「赤煉瓦だからいい」みたいな文言に陥りがちだ。そうならないためには、膨大な量の知識を必要とする。炭鉱ひとつとっても、その炭鉱の歴史は絶対の基本として、会社、会社が創業した背景、会社に関わる人物、会社とその人物にかかわる政治情勢、その当時の政局、創業当時の経済情勢、場合に寄ってはアメリカの経済情勢、機械によってはドイツやアメリカ(なのか、ここらは門外漢)の産業機械の歴史とメーカーの歴史、それらメーカーのそれらの国における歴史や政治的経済的役割、などというところまで把握してやっと1行書ける、みたいな。 正確な知識があるのと、何も知らずに見たままを書いたものとでは、 赤煉瓦の土台の上の建物に○○製の巻き上げ機が錆び付いていた というような文章ひとつの重さが違ってくる。 そんなことを考えてしまうので、炭鉱や石炭関係は手が出せない。あまりに敵が大きすぎるものを、いくつもいくつも抱えてはダメなのだ。自分を弁えておく。 帰途、上記DVDにも収録されている晴海橋梁がゆりかもめから見えた。 ホンモノ(?)はこちら。 |
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