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謹賀新年
本年もたくさん移動ができますように。
2014年1月1日
磯部祥行


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2013年12月29日にカルカルで開催された「ダムアワード」に触発されて@hachim088さんがご自身の1年をブログに書いてあること・ないことを振り返りつつアワードを…とツイートされているのを見て、私もカウントしたくなった。

2013年にはこの記事以外に280本の記事を書いた。その中で、貴重だと自分で思うものや自分で「発見した」と思うもの、有名な存在なんだけれども自分が行きたいと思っていたものを中心に、候補をリストアップした。自画自賛の最たる「アワード」は末尾に記す。

私としては、280本のうち半分くらいは「どうだ!」という気持ちで書いている残り半分は「まあ、ネット上に記録しておくか」というくらいの気持ちだ。でも、どれも、ご覧いただくこと、後日、見知らぬ誰かが検索したときにヒットし、参考になれば…という気持ちでアップしている。

旅も、机上の旅も、どれも楽しい。2013年はいろいろな方、いろいろなものとの出会いがあった。2014年もまた多くの機会に恵まれますように。

●橋賞

須川橋(匹見川)ボーストリングか曲弦ワーレンか
 
『歴史的鋼橋集覧』にも橋の有名サイトにもない、いい橋に偶然出会うととても嬉しい。それがボーストリングトラスであればひとしおだ。

<次点>

根笠橋 トラスをトラスで補強した橋

有名な橋だと思うが、これは『歴史的鋼橋集覧』には載っていない。

ランガー補強された謎のポニートラス(国見山鉱山中部軌道)
国見山鉱山の廃線跡にある。『廃線跡の記憶4』でLevel_7gさんが取材し、見つけてきたものをトレースした。

大原橋 コンクリートローゼ

これは有名な橋。見ておきたかった。

●道路賞

弁財澗の片洞門 国道229号(北海道)
積丹半島で偶然見つけた片洞門。これだけのオーバーハングは、いまではありえない。というか下に入るのが怖かった。

●建築賞

本別農協勇足支所(北海道)
このRがいい。側面の農協マークもすてきだ。なにより、現役の施設であることがすばらしい。

<次点>

モノトーンの日石カルテックス
美しい。そして現役。

垪和簡易郵便局(はが)
@0916taiさんに教えていただいたもの。

東城町立始終小学校 形式上は現役の木造+モルタル校舎
偶然通りかかり、この校舎を作ることも手伝った方にお話を聞けた。これだけの校舎が、驚くべき山間にある。

●土木賞

西川水路橋(新潟県) 水の立体交差
後述する「新潟の街歩き」で知り、その足で行った。私は新潟のこういうものをもっとつきつめて知りたいと思っている。

●<次点>

安浦の軍艦防波堤 コンクリート船
これも有名物件。コンクリート製の船を防波堤に使っているもの。



●給油所賞

下灘駅のようなESSO
g_standさんの講演で写真を見てから、ずっと行ってみたかった給油所に、予想外の場所で出会えた。

<次点>

オレンジ色のダイヤモンドサービス


石ノ森章太郎がかつて見ていたシェル


●機械賞

蒸気機関車の逆転機の動きを動画で

蒸気機関車でいちばんおもしろいのは逆転機だと思っている。

●地図・地形賞

新潟の街歩き『砂丘をキワめる坂道めぐり』&『砂丘を登ろう!日和山登山』
路地連新潟の野内さんとスリバチ学会の皆川さんに率いられ、生まれ育った地域を歩くという経験。とてもおもしろかったし、新しい友人がたくさんできた。

●<次点>

坂サミットと環状4号
『空から見える東京の道と街づくり』企画の際に気づいたルートを実際にたどってみた。


●写真賞

大木茂さん「石北本線 常紋信号場 1971年3月13日」と「オリジナルプリント」

写真表現について、今年いちばん教えられたこと。

●出会い賞

川口メディアセブン「かわぐちタイポさんぽ」



このイベントでたくさんの友人ができた。センスが共有できる友人はほんとうに楽しい。

* * *


さて、では『轍のあった道』アワードは、どれか。

轍のあった道大賞 

国見山鉱山D-507の解体

前述の橋と同じく『廃線跡の記憶4』でLevel_7gさんの記事に掲載されていた国見山鉱山。その橋を見に行ったのだが、半分地面に埋まっていたこのD-507が解体される現場に遭遇した。解体中を目撃したのは私しかいないかもしれない。貴重な記録をとることができた。土木でも道路でもないこの記事だが、私がもっとも多くの人に見てもらいたい、知ってもらいたいのはこの記事なのだ。私が発信しなかったら、たぶん、「まだあったころ」と「なくなってから」しか記録に残らない。

* * *

今年もご覧いただきありがとうございました。2014年もよろしくお願いいたします。


磯部祥行
年末なので、1年間分のGPSログを掲げる。

(SRTM30+カシミール3Dで表示)

●訪れた都道府県…38都道府県 飛行機のみバイクのみ鉄道のみ
北海道、青森、岩手、宮城、秋田、
山形、福島、千葉、埼玉、茨城、
栃木、東京、群馬、神奈川、新潟、
長野、山梨、岐阜、静岡、愛知、
三重、和歌山、奈良、滋賀、京都、
大阪、兵庫、岡山、広島、鳥取、
島根、山口、徳島、香川、高知、
愛媛、福岡、長崎

●訪れなかった県…9県
富山、石川、福井、佐賀、大分、
熊本、宮崎、鹿児島、沖縄


今年はGWと夏休みにロングに出ることができた。9月と12月にも3日間だけ出られた。福岡と長崎の2ヶ所は仕事での出張である。GWでは岡山・広島在住の、オンラインでの友人たちと実際に会うことができた。夏休みの北海道も然り。いい旅ができた。

家のことも大事なので独り身の頃のように毎週のようには出かけられないが、今年はけっこう出歩いたほうだと思う。そのせいか、11月頃よりまったく休みがとれなくなっても、それほど「どこかに行きたい!」という気持ちにはならなかったのは、いいのか悪いのか。

2014年は、久しぶりに九州にバイクで上陸したい。かつて何度も行っている上椎葉ダム、一ツ瀬ダム等を改めて訪問したいし、大隅半島をじっくり回りたい。すべてはGWの仕事次第だ。


徳島駅の跨線橋(木造のほう)の続き。


徳島駅にはもうひとつ、PC桁の跨線橋がある。写真は左が2番線(その延長線上に切り欠きの1番線が見える)、右(私の立ち位置)が3番線だ。

桁裏。3主桁のPC桁である。「向こう側」は2番線、この跨線橋を境にホーム上屋が形が違う。この左側(改札口側)までが先にあり、右側は後から継ぎ足されたものか。

階段部は密閉型ではなく、上部に隙間が空いている。雪が吹き込む心配がない南国ゆえか。窓を設けるよりは安価になるだろう。
 
跨線橋内部。冒頭の写真ではわからなかったが、壁と屋根の間に隙間がある。こういう造りを見ると「跨線橋は建築物ではない」(建築基準法第二条の一)というのが実感される。窓は明かり取りとして大きく機能している。

屋根は波板で、ターンバックル付きの上横構で結ばれた通路左右の壁の上部に山型の部材をかけ、そこに貼り付けてある。

階段部。屋根は波板だが、改修されているか?




以前、東北新幹線と東海道新幹線の直通に関する大雑把な数字という記事を書いたのだが、この11月に群馬県知事が「北陸新幹線の速達列車『かがやき』を高崎に停車させてほしい」という要望をしたという新聞記事をtwitterで目にした。新聞社のニュースも公開されているが、簡潔すぎるのといずれリンクが消滅するだろうから、ツイートを埋め込ませてもらう。


こういう議論にいつも欠けているのは「群馬→北陸需要はこれだけあるから、停めてほしい」という具体的な数字。これを、以前にならって「第4回全国幹線旅客純流動データの利用案内」の「鉄道」「自動車」の項目から、群馬県を出発地として富山・石川県を目的地とする流動を調べたところ(すべて県単位)、下記の数字が上がった。2005年という8年前の調査である点にはご留意いただきたい。この数字は逆方向も同一なので、片道に相当すると捉えて考える。

群馬→富山 鉄道 片道1万9000人/年(52人/日)
     自動車 片道19万2000人/年(526人/日)
群馬→石川 鉄道 片道2万人/年(55人/日)
     自動車 片道4万2000人/年(115人/日)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計 鉄道 片道3万9000人/年(107人/日)
  自動車 片道23万4000人/年(641人/日)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
総計 片道27万3000人/年(748人/日)

(仮)自動車需要の半分が鉄道(新幹線)に転移したとして、
片道15万6000人/年(427人/日)……(A)



次に、東京・埼玉・神奈川・千葉→富山・石川の需要を見てみよう。

東京・埼玉・神奈川・千葉→富山 
 鉄道 片道55万7000人/年(1526人/日)
東京・埼玉・神奈川・千葉→石川
 鉄道 片道34万2000人/年(937人/日)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計 鉄道 片道89万9000人/年(2463人/日)……(B)


(B)で『はくたか』が13往復するレベルである。それを考えると、(A)はその2割にも満たない。となると、速達列車『かがやき』を停める(所要時間が5分程度?延びる)という積極的な理由にはなりにくいと考える。

もっとも、需要というのは「作る」ものだから、群馬県知事の発言をあげつらう気持ちなど毛頭ない。いい落としどころが生まれることを願っている。







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