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PC242739_R.JPG日本の廃道』による特製カレンダーが届いた。タイトルは『隧』。美しい隧道の写真を使ったカレンダーだ(説明になってない)。上の写真は、同じくORJ特製佐和山隧道マグカップと撮った、というだけ。それ以上の意味はない。

上のような隧道写真+縦長カレンダーの裏面は、このようになっている。
PC242742_R.JPG細かく書き込まれているのは、隧道の竣工年月日や着工年月日。これ、打ち込む手間を考えるだに恐ろしい。
本日、12月24日を見たら、なにも書いてなかったが、12月30日には「大崎隧道着工」とある。こんな日に着工したのか…。

このカレンダーは1000円で、私は廃道ファンである自宅のお隣さんの分とあわせてふたつ購入。もう、特設の販売サイトはなくなっているので、これから入手できるかどうかは不明だが、ご希望ならばORJ編集部に問い合わせてみてはいかがだろうか。

なお、これに記入するのはとてももったいないので、ニヤニヤしながら見るだけにしようかと思う。でもわからんよ。ボロボロになるまで活用するかも。カレンダーってそういうものだしね。

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丸田祥三さんとの廃道取材レポの続きです。まずは前夜の話。

その日は栗子隧道を堪能し、夕方に(のちに『山さ行がねが』で公開された)菅野ダムを訪問したあと、米沢駅前のホテルに向かった。まだそれほど遅い時刻でもなかったので、「ホテルにチェックインして、駅前で夕食にしましょう」と話ながら駅に向かうと、アレアレ?という感じで駅に着いてしまった。駅ビルとかないのね…。

イメージとして、置賜地方の中心地たる駅前なんだから、山形駅前くらいの感じだろうと思っていたが、周辺には米沢牛の店ばかりが何軒かあるくらいで、普通の食事ができる店がなさそうだった。仕方なく、クルマで郊外のロードサイド店の多いところに行こうか、と思ったところ、カレーハウス園というお店からいい匂いがしてきたので入ってみた。アタリだった。

ふたりでジャンボカツカレーを注文。私は大盛り。…大盛りを後悔したが、なんとか食べきった。とてもいい雰囲気のお店で、満足した。食事をとる店がアタリだと、とても気分がいい。

翌日、朝6時半出発で行動開始。主目的は国道113号沿いに点在する旧道や廃道だ。

米沢から朝靄の国道287号を北上し、米坂線の羽前小松駅を横切り(踏切は「小松街道踏切」という名称だった)、県道250号へ。ふと右に目をやると、怪しげな道ががあった。「ちょっと止まりましょう」。


20101029-02.JPG既に廃道に入ってしまっているが、このように現道に直角に接続する道路があった。しかも現道との交差点には柵がある。明らかに、使われなくなった「旧道」である。

この、いま正面を左右に走っているバイパスは開通が新しいのか、電子国土で見てもここは旧道のままだ。カシミール3Dで切り出したものを張っておく。
20101029-01.jpg黄色いのが新設されたバイパスで、青いのが、上の写真の道。おそらく、青い線の南半分と北半部とで開通時期が異なるのだろう。本線にも、それらしき白線が写っていた。

20101029-04.JPG丸田さんがカーブ地点の撮影をされている間、私はひとりで旧道を歩いていた。車が入ってこない2車線の道は広い。坂を登ると、カーブミラーがあった。その向こうにはバイパス。

20101029-05.JPG路面には草。こういうものを見ると、植物の強さをものすごく感じる。そのうちアスファルトを割り、アスファルトを粉々にしてしまう。

20101029-03.JPGさらに坂道を登ると、舗装路はこんなふうに幅が狭くなっていた。現道に切り取られているのだ。それでもなお1車線分の幅はある。

なぜかというと、右に写っている電柱がヒントだ。電線(電話線)は道路に沿って延びていくのが普通だが、道路の経路が変更されても、電線の経路は変更しないことがある。変更することと比べて多いのか少ないのかはわからないが、かなり見かける。その、古い経路に沿って設置された電線の点検の「ため、旧道部分が維持されている場合がある。ここなどはその例だ。

振り返ると、丸田さんが撮影していた。
20101029-06.JPG藪中に標識がないか眺めたが、ここにはなにもないようだった。

この場所で30分ほど撮っていた。このようにして、予定していなかったところにしょっちゅう停まるせいで、撮影はいつも押せ押せだ。作品作りをしている写真家に向かって「すみません、そろそろ…」などと催促する不躾な私。申し訳ございません…。

この日はこの後、宇津峠や片洞門に行った。八ツ口も行くつもりだったが、事前にあまりに藪がひどく、しかもイバラだとトリさんからの情報が入ったので断念した。


10月4日(月)、休みだったので池袋から田端まで線路沿いに歩いた。いろいろ書きたいことはあるので、そのために写真を見返していたところ、気づいた。線路は山手線、向こうが駒込、手前は田端である。
20101007-1.jpg

なんぞこれ。

20101007-2.JPG
古い航空写真を見ると、なんとなくこの部分に道路があるように見えるのだが、それ以外、手がかりがつかめない。こんな場所の写真など、もしからしたらあるかもしれないが、「ここに載ってたな」と思って見つけ出せるようなものではない。

場所はここである。後日、改めて周辺を見てみようと思う。


より大きな地図で 田端付近(富士見橋)謎の坑門 を表示


(追記)
こちらのサイトに回答があった。すばらしい。

山手線が渡る橋・くぐる橋

10月2日(土曜)、丸田祥三さんの取材に同行。案内人としてトリ氏も同行。秋雨の合間の晴れの日、おそらく丸田さんは朝4時出くらいで取材に出撃されたようだ。

IMG_8233_R.JPGとある隧道内分岐。まあ、有名な場所。分岐部分は巻きたてが5cm厚くなっていることがわかった。また、この日は廃道部分の測量に作業者が3人入っていた。「写真撮りにきました~」とご挨拶。廃道部分、紅葉時にはさぞきれいだろう。

IMG_8306_R.JPGとある物件を求めて右往左往。GPSが、予想と異なる場所を示し続けたのであきらめて別の場所(確実にここからは行けるが、少し歩くのが長くなる場所)から目的地へ向かう。

この場所についたとき、とてもいい感じに日が差していた。しかし、すぐに日が動き、影になってしまった。その間に丸田さんがシャッターを切った写真をプレビューすると、パラパラ漫画のように日が蔭るのがわかる。この場所は、後日再訪してもいいと思った。

目的地付近では、エンジンチェーンソーの音がすぐ近くに聞こえていた。撮影中、作業の方々が3名+2名降りてきてここを通った。「少なくとも40年前にはあったね」(謎)。その後、私たちが最初に断念したルートとおぼしき方向へ歩いて行った。道あったのか!? みな、ビニール袋いっぱいにキノコを持っていた。浦山!

この日は廃道でさまざまなキノコを見た。後刻、きのこ屋さんで見たナントカシメジと同じもの(だと思う)もあった。とっておけばよかった!!

IMG_8369_R.JPG本日の案内に、トリ氏。このあと2ヶ所を案内していただいた。うっかりオーバー。

IMG_8381_R.JPG銘板の読み方と、標識の読み方が異なるんですけど…。


次はいつだろう? またツイートします。

9月27日、取材で丸田祥三さん、平沼義之さんと伊豆の廃道をめぐってきた。午前4時自宅出発、午前0時帰着。久しぶりのハードスケジュール。それでも、現地では全然時間が足りなかった。

もともとは9月24日(金曜)の予定を組んでいたのだが、あいにくの雨予報。やむなく延期し、晴れと予報されていた27日(月曜)に変更した。しかし、前日夕方から雨。そして当日も雨。予報では回復方向ではあった。そんな中、伊豆に到着。まずはここから。

20100927-01.JPG昨年6月に開催された「廃道ツアー」の「和歌山隧道巡り」で行った、新和歌浦を彷彿させるロケーション。高さ3.8m制限の、普通車の離合も困難な隧道。廃道ではないが、R135の旧道である。R135は、ネットの地図を見るだけで多数の旧道があるのがわかる。写真の右側、青い作務衣が丸田さん、左が平沼さん。

20100927-02.JPG近くの旧道。『廃道本』で蔦の絡まった電光掲示板の写真を掲載したが、蔦は既に枯れていた。



20100927-03.JPG断面が五角形の「キクチ」の隧道。手持ちで1.6秒、手ぶれ失礼。置くが閉塞している。天井の黒い塊は蝙蝠。

この隧道は、写真を見るだけで蝙蝠の糞の臭いを思い出して少し鼻が曲がる。カビ臭くもあり、湿気もあった。

20100927-04.JPGこの日は長靴装備の平沼さん。歩き出してすぐに「右足が浸水している!」。どうやら靴底に穴があいていたらしい…。

20100927-05.JPG
西伊豆で幽体離脱中。ではなく、ながまった(←方言)平沼さんに呼びかけたら起きたところ。「40高中」の路面標示を目指していったが、葛に覆われていて、当初予定どおりにはいかなかった。


こんな感じでみっちりと3人で回った。道路の写真撮るの、めっちゃくちゃ面白い。


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