忍者ブログ
[155] [156] [157] [158] [159] [160] [161] [162] [163] [164] [165]
 
 
長安口ダムの下流側にかかるのが長安吊橋。

国道195号から対岸に渡る道としては、もう少し下流に小浜大橋があるが、その旧道にあたるか。

 
 
 
主塔はコンクリート製、その内側に高さ3mのゲートがある。主塔の空間を考えると、3.8mでもよさそうなものだが…。

主塔につく銘板。「昭和二十七年十月四日竣工」。長安口ダムの竣工は昭和30年。

 
 
左岸側(国道側)のアンカー。壁面の覆工に穴が空き、その奥にアンカーされている。

 
その近くにある石碑。現地では読めなかったので書き起こす。石碑は、1行が長すぎ、行間が狭すぎ、そしてはるか目の上に文字があるので、非常に読みづらい。石碑設置者は、読む人のことを考えてもらいたい。

(原文縦書き)
嗚呼美なる哉日野氏の行ひ美なる哉虎吉扇の心明治三十一年一
作氏の長南として旧下木頭村深森に生る質性温厚篤実夙に植林
事業の重要性を痛感し森林組合の創立に或は種苗圃の経営に将
又林道の開発に率先垂範孜々営々三十余星霜其の成果は既に
鬱蒼たる沃林を●成す翁は斯く植林事業に精進する傍ら若冠(ママ)三
十歳余にして村議会議員となり地方行政に挺身する事二十七年
後宮濱村長を経て初代上那賀町長となり自治行政に盡瘁しつつ
今日に及ぶ就中古屋川林道開発に翁の悲願にして粉骨砕身遂に
之を完成せしむ今回有志相謀り其の偉徳を頌し不朽の業績を讃
え以て萬世の師を仰がんため翁が偉業の一端を叙す
 昭和三十六年二月廿五日 阿南市議会議長 市瀬慶治郎 謹撰
              海部郡由岐町 名田八十一 謹書


要するに初代上那賀町長・日野虎吉氏を讃える文面である。深森とはここから県道36号を南下したところにある。古屋川林道とは、県道36号のことだ。


(おまけ)
 
下流側に造られた川口ダム。堤体正面側は撮れなかった。
PR

徳島県の神山町と佐那河内村の間にある旧道・府能隧道。これは西側・神山側。きれいなU字型の断面。覆工は鋼板で補修されている。扁額は、後述する佐那河内側にならって右から読むと「道通山郡」になるようだ。(参考:マフラー巻きさんのサイト

 
手前に引くと、このような形でガードがある。高さ制限よりも、車幅制限の標識をつけたほうがいいのではないか。

 
さらにその手前の情景。写真下側(手前)から右に折れると隧道がある。写真に見えている道は無関係だが、地図を見る限り、それをたどっても峠を越えることができそうだ。

 
東側・佐那河内側。

 
こちらの扁額は「府能嶺隧道」。左には「大正十一年竣工」とある。


【2017年10月17日追記】
平成29年度選奨土木遺産に選定された。
http://www.jsce.or.jp/contents/isan/files/2017_22.shtml




落合橋(徳島県/勝浦川)のたもとに建っていた、「顔」にも見える木造二階建て。車寄せがあり、なんだか郵便局のような雰囲気。でも、郵便局だと2階はいらないような…?

いまは人の出入りがないようで、中をのぞいたら、カウンターがあった。(と記憶している、写真はない)


2017.1.28追記
@Einshaltさんからの情報で、「元・郵便局舎」で確定しました。いまは工房として使われているとのことです。ありがとうございます。
http://www.tsci.or.jp/kamikatsu/kankou.html#koubou
http://iko-yo.net/facilities/35885







四国の剣山地を東西に走る国道の北側に、ひっそりと旧道が走っている。地形図で見ると、国道沿いよりもこちらのほうが家屋の記号が多くあるが、とはいえ点在する程度であり、見ての通りの道幅。早朝、ここに給油所を見たときには「なぜここに、これだけの美しいENEOSが?」と思うような集落。

駐車場代わりに使っているに違いない、小さなキャノピーの下に停まっているのはナナマル。アルミこそ履いているが、オーバーフェンダーもない、ステッカーチューンもない、まったくもってシンプル、無地に見えるランクルは、この給油所の佇まいにとても似つかわしく見えた。


 
落合橋(徳島県/勝浦川)のすぐ上流の橋が、この角屋橋だ。剣山スーパー林道の「起点」がここであるが、同時に「終点」の標柱もある。現在は新橋がかかっていて、これから紹介するのは旧橋である。


すでに渡れないようにバリケードが作られている。

 
2.5tの重量制限の標識が朽ちかけている。

 
新橋から見ると、このようなスマートなポニーワーレントラス。部材は、斜材がアングル、垂直材がチャンネル。当たり前だが理にかなっている、それが可視化されているのが好きだ。

 
銘板には

徳島
昭和28年6月製作
株式会社アルス製作所
ARS IRON WORKS,LTD.

対岸側は、かつての道の姿を彷彿させてくれる感じになっていた。

新橋は銘板によれば昭和49年11月竣功。旧橋は21~22年しか使われなかったことになる。新橋は竣功後、41年が経っている。








Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 8 9
10 12 13 14 15 16
17 18 19 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア