長安口ダムの下流側にかかるのが長安吊橋。 国道195号から対岸に渡る道としては、もう少し下流に小浜大橋があるが、その旧道にあたるか。 主塔はコンクリート製、その内側に高さ3mのゲートがある。主塔の空間を考えると、3.8mでもよさそうなものだが…。 主塔につく銘板。「昭和二十七年十月四日竣工」。長安口ダムの竣工は昭和30年。 左岸側(国道側)のアンカー。壁面の覆工に穴が空き、その奥にアンカーされている。 その近くにある石碑。現地では読めなかったので書き起こす。石碑は、1行が長すぎ、行間が狭すぎ、そしてはるか目の上に文字があるので、非常に読みづらい。石碑設置者は、読む人のことを考えてもらいたい。 (原文縦書き) 嗚呼美なる哉日野氏の行ひ美なる哉虎吉扇の心明治三十一年一 作氏の長南として旧下木頭村深森に生る質性温厚篤実夙に植林 事業の重要性を痛感し森林組合の創立に或は種苗圃の経営に将 又林道の開発に率先垂範孜々営々三十余星霜其の成果は既に 鬱蒼たる沃林を●成す翁は斯く植林事業に精進する傍ら若冠(ママ)三 十歳余にして村議会議員となり地方行政に挺身する事二十七年 後宮濱村長を経て初代上那賀町長となり自治行政に盡瘁しつつ 今日に及ぶ就中古屋川林道開発に翁の悲願にして粉骨砕身遂に 之を完成せしむ今回有志相謀り其の偉徳を頌し不朽の業績を讃 え以て萬世の師を仰がんため翁が偉業の一端を叙す 昭和三十六年二月廿五日 阿南市議会議長 市瀬慶治郎 謹撰 海部郡由岐町 名田八十一 謹書 要するに初代上那賀町長・日野虎吉氏を讃える文面である。深森とはここから県道36号を南下したところにある。古屋川林道とは、県道36号のことだ。 (おまけ) 下流側に造られた川口ダム。堤体正面側は撮れなかった。 PR 徳島県の神山町と佐那河内村の間にある旧道・府能隧道。これは西側・神山側。きれいなU字型の断面。覆工は鋼板で補修されている。扁額は、後述する佐那河内側にならって右から読むと「道通山郡」になるようだ。(参考:マフラー巻きさんのサイト) 手前に引くと、このような形でガードがある。高さ制限よりも、車幅制限の標識をつけたほうがいいのではないか。 さらにその手前の情景。写真下側(手前)から右に折れると隧道がある。写真に見えている道は無関係だが、地図を見る限り、それをたどっても峠を越えることができそうだ。 東側・佐那河内側。 こちらの扁額は「府能嶺隧道」。左には「大正十一年竣工」とある。 【2017年10月17日追記】 平成29年度選奨土木遺産に選定された。 http://www.jsce.or.jp/contents/isan/files/2017_22.shtml 落合橋(徳島県/勝浦川)のたもとに建っていた、「顔」にも見える木造二階建て。車寄せがあり、なんだか郵便局のような雰囲気。でも、郵便局だと2階はいらないような…? いまは人の出入りがないようで、中をのぞいたら、カウンターがあった。(と記憶している、写真はない) 2017.1.28追記 @Einshaltさんからの情報で、「元・郵便局舎」で確定しました。いまは工房として使われているとのことです。ありがとうございます。 http://www.tsci.or.jp/kamikatsu/kankou.html#koubou http://iko-yo.net/facilities/35885 落合橋(徳島県/勝浦川)のすぐ上流の橋が、この角屋橋だ。剣山スーパー林道の「起点」がここであるが、同時に「終点」の標柱もある。現在は新橋がかかっていて、これから紹介するのは旧橋である。 すでに渡れないようにバリケードが作られている。 2.5tの重量制限の標識が朽ちかけている。 新橋から見ると、このようなスマートなポニーワーレントラス。部材は、斜材がアングル、垂直材がチャンネル。当たり前だが理にかなっている、それが可視化されているのが好きだ。 銘板には 徳島 昭和28年6月製作 株式会社アルス製作所 ARS IRON WORKS,LTD. 対岸側は、かつての道の姿を彷彿させてくれる感じになっていた。 新橋は銘板によれば昭和49年11月竣功。旧橋は21~22年しか使われなかったことになる。新橋は竣功後、41年が経っている。 |
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