革洋同(
@kakuyodo)さんにお声掛けいただいて、
ハイウェイテクノフェア2010に行ってきた。財団法人高速道路調査会が主催する、高速道路事業や技術開発の展示会だ。nexco各社および子会社(メンテ会社や技術開発会社)、高速道路に関わる商売をしている各社が出展している。

まあ、こんな感じで、走行中によく目にするいろいろなものが展示されている。これらも少しずつ改良されているのがよくわかる。改良の対象は、ドライバーに対してというよりは現場作業員の安全性向上や労働力軽減と方向のようだった。まあ、そうだろうね。

こういう行灯を展示している会社が数社あった。各社とも、反射材を工夫していたり、逆光対策を施していたり。
この写真右側に、緑と青のデリニエーターがあるけれど、これは回転子にハケがついていて、セルフクリーニングというわけだ。こういうのも各社出していた。

「みの虫君」という。ブラシがつり下げられているのだが、これで特許申請中なのか…。
こういう、道路工事や道路に付随する商品にはダジャレネーミングや「○○くん」といったネーミングが多い…と先日どなたかが書いておられたが、それをいろいろ目の当たりにした。
印象に残ったもの。

フタトール。ペットボトルゴミのフタをはずす機械。まとめて焼却したほうが安いよ。リサイクルすると割高なのに、さらに機械かったらもう絶望的に金かかるじゃないか。とか言っちゃダメなんだろうな。

鉄道車両でいう
カーキャッチャー、「とまるくん」。大型車用は「とまるぞー」。その会社には「音声警告装置 うっかり防止くん」もある。すごいぞ中日本。
あげるとキリがないが、ダジャレ系。
・セパレーターコーン「セパッ止(と)」
・棒に絡まない旗「カラマンデー」
・除草剤散布機「カラスンダ80」
・遠隔操作カメラ「ミルモット」
・防錆剤「ペガサビン」(「ペガ」はnexco中日本が使う言葉)
・つらら除去棒「つららん棒」
ストレート系。
・サイレントエコパネル
・エコピュアクリーン
・ふみもりぺったん(コンクリートの穴埋め剤)
そういったものがいろいろと展示してあるなかで、いちばんの関心事項は安全。その次がIT化だったように見えた。
安全という観点では、逆光防止策と、作業中に起こりうるトラブルを極力回避するものが多かった。上の「とまるくん」は、車線規制時の矢印板の表示板も兼ねていて、漫然と運転してきて車線変更し忘れてるクルマを受け止めて停止させるのが目的だ。旗振りは安全太郎になったが、それだけじゃだめなんだよね。
そしてIT化では、情報の集約。でも、別にそこまで集約しなくてもいいじゃない、と感じるシステムが多かった。

「iPadで最新セキュリティ」。監視カメラをiPadで遠隔操作できるというのだが、別に今使ってるノートPCでいいじゃないか。このシステムを導入すると、iPadの導入経費と、iPadがモデルチェンジしたりOSが大幅にアップデートしたときに、とんでもないことになるよ。Windowsのほうがリスク少ないと思うけどな。
同じように、携帯で写真やら現場の状況をアップするシステムもあった。サイトにアクセスしてそれをやると、一斉に配信するんだって。でも、これも、集中管理室みたいなところに、個別に携帯で写真と状況を報告して、管理室が配信すればいいんじゃないの? ここらへんは「システムで受注し、お守りしていくことに商売的な意義がある」のがあからさますぎて驚いた。
また、「なんでこんなものを開発してるの?」というものもあった。
タッチパネル式のデジタルサイネージとか、
蛍光灯ソケットに使えるLEDとか。そんなものは家電会社に任せておけばいいじゃない。あるいは、nexco各社が開発しなくても、総研が開発して各社に分配すればいいのに。「みの虫君」みたいなのは共有財産にすればいいのにね。
そうした、意図不明の開発商品で、目的と結果が逆転してしまったものがあった。

これは風力発電でLEDを表示させるのだが、このばかでかい発電機を製造するくらいなら、100V引いてくるか、12Vのバッテリー積んで数日に1回交換するほうが、ずっと経済的かつエコ(笑)なんじゃないの? 結局は毎日、ちゃんと稼働しているか確認し、数日に1回は点検しなきゃいけないんだから。あ、私はエコは大嫌いです。省エネは好きだし必要だと思うけれど。
話を戻して、以下は脈絡なく、見てきたものを書く。
これは今風の進化だなと思ったもの。

緊急用電話が、タッチパネルになっている。「タッチパネル」という操作そのものを知らない人、特に年輩者にはツライんじゃないかなあとか、駅のタッチパネル式券売機の前で立ち尽くしている人は、東京でさえたまにいるくらいだし、とかも思うが、そういう人たちがそういう操作を学ぶことでさまざまなメリットを享受でき、かつ提供側にもメリットになるなら、どんどんやってほしい。

作業服も、いまはゴアテックスなのか! 当然と言えば当然か。天気に関係ないものな。

安全靴もゴアテックス!
会場内にあったサンプルに、こんなものがあった。

なんかおかしいよね。まあ、サンプルだから、JYOBANとなっているところから、単純に間違ったのかもしれないとは思うが、ネタとして仕込んでいるのかもしれないという疑いは持っておこう(笑)。なにがそうなのかを書くと「常磐高速」がおかしい。

これ、掲載するのを忘れてたので追加。かわいい。もっと突っ走って欲しい。
個人的に惹かれたのはこれ。

昭和30~40年代かな、車載動画。これ、売ったらいいんじゃないの? あるいは自社サイトなどで見られるようにしてほしい。

外環の模型があった。
高谷ジャンクションの部分だ。なかなかすごい接続形態となるそうだ。

ものすごくたくさんのパンフレットをいただいた。箱形擁壁の写真集とか、トンネル内照明のカタログとかも。写真右、「ハイウェイテクノフェア」と書いてあるのはカタログだ。ここにはいろいろなものの価格が書いてある…のはごく一部で、ほとんどは残念ながら「別途見積もり」となっている。設置費用込みで受注するのだろう。
単価があるものを書いてみる。
・からまんでー(旗)…2100円
・つららん棒…3万5700円
・パッと作業中(速度規制等の標識を覆う簡易標識)…4万1790円~5万2290円
・レインボーサインシート(路面に貼るシール状のサイン)…3万6000円/m^2
・ポストフレックス(中央線に経つ朱と白縞模様の棒)…2万1525円など
そして、実はこれが目的だった『宮地技報』。今回、橋梁メーカーでは唯一宮地鉄工所が出展していた。こちらも「道路の本を作ってまして」などと話すと「いま、ジャンクションとか好きな人いますからね。工場萌えとか」と言われた。中の人は、それらを同じカテゴリに見てるんだな。興味深い。そして『宮地技報』を「どうぞどうぞ」と言ってこちらにくださった。ありがたいことだ。
またこういう機会があったら行ってみようと思う。知悉しようとは思わないけれど、だいたい俯瞰できるようにはなりたい。それには、会って話を聞くのがいちばんだ。今日見てきたことが、巡り巡って仕事につながりますように。