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ゴールデンウイークならまだ雪に埋もれていることもあるので5月31日ならちょうどいいかも…などと思いつつ、国道17号の旧道である境橋を見に行った。ところが、ちょっと遅かった。すでに緑に覆われていた。親柱は隠れ、欄干も埋もれていた。

これは、比較的「見える場所」まで行って撮ったもの。となると、初めて行ったとき(国道17号旧道 境橋(新潟県二居渓谷))は運がよかったとしか言いようがない。

先客がいた。老夫婦だった。山菜採りかと思いきや、この沢から水を引いているホースの点検に来たという。この近くに「流しそうめん」と書かれた店があるが、そのオーナーだった。親父さんは、かつてこの橋をクルマで走っていたそうだ。


こうしてときどき眺めにいくとして、あと何年、あと何十年、ここにこのまま残っているのだろうか。なにもなければ私がこの世からいなくなってもまだここに在り続けるとは思うけれど。

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新潟駅に近い大通り。にクルマやバイクで帰るときはこの道を通ったり、通らなかったり。通るとしても、いつもこの角度で見ていた。そもそもクルマの多い道路なので脇見などせず、また、駅近くだからという思い込みもあった。ところが、5月末、クルマの助手席に乗ってこの道を通る機会があり、ふと気づき、振り返ったらあったのだ。スリーダイヤモンドが。

なんということだ。自販機のせいで、真正面から撮れないではないか!しかし、西南西を向いた壁は日影になりやすいのか、比較的きれいに残っていた。

それに対して東北東の壁。オレンジを塗りつぶした白ペンキもはがれかけ、再び白いスリーダイヤが見えている。

新潟市は三菱の痕跡と相性がいいのか、こんな痕跡もある。
http://tenere.blog.shinobi.jp/Date/20120511/
国道18号と新潟県道63号線が交差する乙吉交差点付近にある廃道。微妙な位置で県道85号が分岐しており、この廃道は県道85号の旧道となる。

(地理院地図+カシミール3D)
この地図で言えば、青破線に囲まれた左側に相当する。沿道には廃業したパチンコ屋しかなく、この道路が封鎖されてもだれも困らない。

2010年のツーリングマップル関東甲信越では、この部分は赤破線のルートが描かれていて、さらには「旧県道63号線」とした方も県道扱いになっている。それが、現地に行った2014年5月には「旧県道63号線」部分はすでに県道ではなくなっており、地理院地図にもその変化が見て取れる(県道の扱いになっていない…たぶん。地理院地図の凡例はどこにあるのだろう…)。

このような、かつては幹線、あるいは亜幹線的な道路が使われなくなって、でもすぐ横をばんばんクルマが走っている状態の場所が大好きだ。




シャッター付きのワム80000の同類。

これがあるのは、旧国鉄線から遠く離れた山の上、新潟県の旧安塚町の国道沿いである。よくぞこんなところまで持ってきたものだ。

やはり妻面をカットし、シャッターをつけている。妻面内側にシャッターの戸袋を設置し、非常にスマートな外観となっている。

車輌は、ワム282323。側ブレーキを示す手すりの白いペイントもはっきりと残っている。
ワム80000の構体の妻面、ここを切り欠いてしまうと柱がなくなってしまうのではないかと思ったが、銚子電鉄の澪つくし号を見る限り、大丈夫なようだ。もっとも、ワム80000は台枠ですべての荷重を負担しており、扉や屋根はあくまでも「覆い」である。

興味深いのは波入のプレス鋼板の断面。当然と言えば当然だが、1枚の鋼板を波打たせて側柱(車体四角に建てる柱)にくっつけているだけ。その側柱の内側にシャッターのレールを取り付けている。

車庫には内張がしてあった。





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