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1995年に廃止になったJR深名線の沿線には、駅舎が残っている駅がいくつもある。そのひとつ、鷹泊駅の現況。

駅舎に向かって右に、つぶれた建物がある。これは駅便だった建物だ。

1991年、北海道ワイド周遊券で初めて北海道に行ったとき、始発の深川発の列車に乗った。ところが大雨のためにこの鷹泊で運転打ち切りとなってしまった。たしか駅には30分かそれ以上、停まっていた気がする。その間、このトイレも使ったに違いない。崩れた部材を避けたりすることはしたくないので、見える部分だけ見た。

振り返れば駅前通。左の建物は車庫になっていて、地元の会社の道路パトロールカーが出入りしていた。周辺にはもちろん人も住んでいる。

さて、駅舎本体。
駅舎内部は倉庫として使われているようだ。向こうは改札口、写っているのは私…。荷物窓口の台もきちんと残っている。こんな駅舎を手に入れ、ここにバイク乗り入れられる別荘にしたい…。

窓は二重窓。内側は木桟のままで、外側のみサッシに更新されている。中には畳敷きの部屋がある。もうずいぶん使われていないようだ。


 
線路側はススキが茂っている。その向こうは蕎麦畑。差し掛け屋根が一部、崩れそうになっている。時間の問題かもしれない。




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北海道上陸2日目。予報と違い、天気がすぐれない中、美深から北に向かった。音威子府で給油したENEOSは、屋根こそ今風になっているものの、外壁はタイルで飾られていた。

ふと見ると、そこにはCALTEXの看板が掲げられていた。日石カルテックスの時代から、日石三菱、新日石を経てENEOSになっても、ずっとここにあったのだろう。このブランドへの、給油所の愛を感じて写真を撮らせてもらった。



(カシミール3D+地理院地図)

2015年8月4日から11日まで、北海道ツーリングに行ってきました。往復とも、新潟小樽便を利用しました。詳細は下記リンク先にまとめています、ぜひご覧ください。


http://togetter.com/li/859525
羽越本線の越後寒川~勝木間に「塩害試実験所」がある。道路ファンには、国道345号の「芦谷セット」の北側だ。

 
 
 

このすぐ北川に鵜泊トンネルがある。
ポータルが二つ並んでいて、右が隠されているように見える。左は下り線の単線トンネル。

しかし、上り線は、下り線が五つのトンネルで越える部分を、もっと山側の新勝木トンネル1本で抜けているので、「右側のポータルのようなもの」はなんだろうか?

横に回って驚いた。ダムの余水吐きのようなというか、水の通り道になっている。本来のポータルはその奥(写真では左側)に煉瓦造りのものが見える。ということは、これはトンネルの断面のようなアーチを持つ、2連アーチの水路橋ということだ。

線路を横切って「向こう側」を見てみたいが…それはNGだ。


国道112号を走っていると、美しいプラットトラスが目に入った。しかし、国道は右カーブの別の橋を通っている。手前の交差点名は「新名川橋」。つまりプラットトラスは旧道だ。橋梁史年表によれば、橋長66.1m。216フィートクラスだ。

渡るのは、朝日連峰に発する赤川(※地形図での表記。後述)。月山道路沿いの梵字川のほうが本流に感じてしまうが、この赤川が本流だ。写真奥(トラス側)が上流、手前(新道側)が下流。

右岸。旧道は、新たな床版とともに歩道となっていた。新道にも歩道はある。ということは、あえてこのトラスを残しているのだろう。右のみ、親柱がある。それを見ると…

「大鳥川」とある。赤川が梵字川と合流する地点(ここ)より上流を「大鳥川」というのだが、地形図では「赤川」になっている。

端柱、縦に張られた板は補強の部材。左側の端柱にある銘板は、こう。(原文はすべて右書き)

東京
株式会社
桜田機械製造所
昭和五年製作


トラス端部を見ると、きちんと落橋防止の地震対策がなされている。格点にガセットをボルト留めし、そこから橋台にチェーンが延びている。





歩道の上流側と下流側。下流側には、U字を伏せた形の金属の覆いが、しっかりとした新しい床版の上に延びている。なんだろう?


 
左岸側。こちらには親柱がある。左には「名川橋」、右には「昭和六年六月竣功」。

しかし、左岸の特徴は、その取り付き道路である。

このように、左岸と橋は、道路をほぼ直角にしてつないでいるのだ。往時はさぞかし渋滞したことだろう。

では、いつころ新道に切り替わったのかというと…
 
新名川橋の銘板には「昭和49年11月完成」とある。意外に古い。



上述の、名川橋右岸のしゅん功次の写真が、東北芸術大学のアーカイブスにあった。

やはり、左岸は急カーブになっていたようだ。









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