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北海道鋼道路橋写真集というサイトを見つけた。なんかよだれ出る。



1970年から2005年にかけて、現在は第10巻が刊行されたところなのだが、第1巻から第9巻までをwebで公開している。一部には図面も入る。もしかしたら、書籍版はもっと多くの資料が付属するのかもしれない。

第1巻、厚真大橋と妹背牛大橋のデータが入れ替わっているぞ。

第2巻、いまは立ち入れない知床大橋の写真がある。このような画角でしか撮れなかったのだろうか。日高大橋は、昭和46年に完成した上路三弦橋

第7巻、シビチャリ3号橋梁は上路曲弦。

第8巻、シビチャリ6号橋梁も上路曲弦。



上路三弦橋、検索してもヒットしたのは唯一このサイトだけ……現在情報求ム。

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『鉄道ファン』(交友社)に不定期で連載されている、小野田滋氏の『東京鉄道遺産をめぐる』。どの号で何が採り上げられたかを簡単にまとめた。人物記事と参考文献欄が特に素晴らしく、ネット上の情報ではここまで詳細なものはないものも多い。参考文献には「私家版」の資料などもあり、閲覧するべくもないが、そうした資料に基づいて正確に書かれ、かつ考察が加えられているので、興味のある方はぜひ各号を読んでいただきたい。

こうして見ると、小野田氏の著作として有名な煉瓦関係の記事は少ない。

今後も随時加筆し、ここを自分用メモ的に活用する予定。
===

◎=詳細記事(文学作品との関連は割愛)

●2006/6「空に浮かんだ並木橋駅 東横線渋谷高架橋と並木橋駅跡1」
・阿部美樹志→人物記事は2006/9
・cf)小野田滋「阿部美樹志とわが国における黎明期の鉄道高架橋」、2001年、『土木史研究』vol.21

●2006/7「空に浮かんだ並木橋駅 東横線渋谷高架橋と並木橋駅跡2」

●2006/8「インターナショナルスタイルへの挑戦 交通博物館」
・伊藤滋(1989-1967)東京改良事務所建築課技師 設計→人物記事は2006/11
・土橋長俊(1901-1959)東京改良事務所建築課技手 設計
◎土橋長俊 鉄道大臣・小川平吉の甥。ル・コルビュジエ門下。

●2006/9「都心に架かる大アーチ 外濠橋と神田川橋」
◎阿部美樹志(1983-1965)RC。広井勇の後輩。阪急百貨店、西宮球場他多数
◎大河戸宗治(1877-1960)RC。八ツ山橋

●2006/11「駅のモダニズム 御茶ノ水駅」
◎伊藤滋(1989-1967)凸版印刷創始者のひとり、伊藤貴志長男。岡山駅、兵庫駅、日野駅、池袋駅(現)、八重洲地下街(現)
・前川國男(1905-1986)土橋とともにコルビュジエ門下。紀伊國屋書店新宿本店他
・cf)平井喜久松「御茶ノ水・両国間高架線工事に就て」1932、『土木学会誌』vol.18、no.8
・cf)小野田滋「鉄道建築のモダニスト・伊藤滋」1997、『RRR』vol.54、no.9
・cf)聖橋=山田守
・cf)御茶ノ水橋=小池啓吉(東京市技師。広井勇門下。東京市時代の上梓は樺島正義)

●2007/1「橋梁技術のモニュメント 晴海橋梁」
・ローゼ桁=菊池洋一(1921-2005、国鉄施設局特殊設計室)飯田線天竜川橋梁、大阪環状線安治川橋梁、北陸本線新神通川橋梁など。
・ローゼ桁=友永和夫(国鉄施設局特殊設計室)
・PC桁=佐伯俊一(国鉄施設局特殊設計室)
・ローゼ桁はポンツーン工法で架設
#本項では、ポンツーンは1933年佐賀線筑後川橋梁を嚆矢としている
・国鉄施設局特殊設計室=鉄道技術研究所の構造物設計部門を1949に切り離したもの。1952年特殊設計室、1957年施設局から独立して本社付属の構造物設計事務所に。現在は鉄道総合技術研究所に継承。

◎PC桁の黎明期
◎国鉄におけるローゼ桁(実績と諸元表)
◎日本陸軍の置きみやげ-重構桁-(夕張岳森林鉄道)

●2007/2「御所をくぐったトンネル 旧御所トンネル・新御所トンネル」
◎菅原恒覧(すがわらつねみ、1859-1940) 仙石貢門下。東北本線、甲武鉄道(新宿-八王子)、九州鉄道他。鉄道請負業協会設立。

●2007/3「御所をくぐったトンネルその2 旧御所トンネル・新御所トンネル」
◎今井潔(1898-1973)東京第二改良事務所にて設計。吉田徳次郎(RC)門下
◎中山忠三郎(1893-1950)東京第二改良事務所にて設計。大河戸が引っ張る? 鉄道保安工業社長。
・堀内保(1893-?)東京第二改良事務所技手。

●2007/5「下町のターミナルデパート 東武鉄道浅草駅」
◎久野 節(くのみさお、1882-1962)

●2007/7「アキバをまたぐ高架橋その1 神田川橋梁・松住町架道橋・旅篭町高架橋」

●2007/8「アキバをまたぐ高架橋その2 御成街道架道橋・秋葉原駅・昭和橋架道橋」
◎東京第一改良事務所と東京第二改良事務所(第一=大河戸、第二=稲垣兵太郎)
・昭和橋架道橋=稲葉権兵衛(担当技師)、小城末喜(設計)、石井武一(照査)/田中豊指導
・cf)平井敦=田中門下
・cf)「座談会:わが国のれい明期における鉄橋(続)」『JSSC日本鋼構造協会誌』no.182

●2007/9「アキバをまたぐ高架橋その3 第一佐久間町橋高架橋、浅草橋駅など」
・御茶ノ水-両国間の高架線構造物一覧/諸元

●2007/11「PC建築のさきがけ 浜松町プラットホーム上屋」
◎PC技術を発展させた国鉄建築
・1955-1964年に完成したPC構造による国鉄の建築一覧/諸元
・井原道継
・前川修二
・山内誠二

●2007/12「隅田川の眺望 東武鉄道・隅田川橋梁」
◎秋山和夫(1903-1968)田中豊門下。山崎匡輔門下? シーメンス→東武鉄道→満鉄→華北交通→社)復興建設技術協会→関東復建事務所
・本来は田中豊に設計を委嘱→下部構造を秋山が担当。
・GHQが注目したアイバー
◎鉄道で最初の隅田川橋梁(日本鉄道=常磐線の、ハンディサイド製200ftプラットトラス)

●2008/1「進化するPC建築 千駄ヶ谷駅」
・島野邦雄(東京鉄道管理局建築課、駅設計)
・黒宮俊雄(東京鉄道管理局建築課、駅設計)
・本多柾夫(東京鉄道管理局建築課、駅設計)
・極東鋼弦コンクリート振興(PC構造設計)

●2008/3「山手線をまたぐ 東急電鉄池上線・五反田付近高架橋」
◎竹内季一(1876-1936)鉄道作業局→鉄道省→帝都復興局→三協土木建築事務所他
・谷井陽之助(東京市役所橋梁課長→東京鉄骨橋梁製作所)
・東京鉄骨橋梁の創立

●2008/4「学生街の玄関口その1 水道橋駅」
・今井 潔(設計・監督)
・支那及日本貿易商会(チャイナ・エンド・ジャパン・トレェーヂング・コンパニー・リミッテッド)

●2008/5「学生街の玄関口その2 新水道橋架道橋と水道橋架道橋」
・水道橋架道橋の拡幅工事と繰重車の活躍
cf)新永間高架橋=バルツァー(ドイツ)

●2008/8「高架駅のアイデア 大久保駅」
◎立花次郎(1904-1979)田中豊門下。
cf)渡邊貫(とおる、1898-1974)
cf)桑原弥寿雄(1908-1969、青函トンネル)

●2008/9「房総半島への玄関口その1 両国駅」
◎坂本鎮雄(1895-1973)
・本間英一郎(1853-1927)日本人初のMIT卒業生。京都府→工部省→総武鉄道他

●2008/10「房総半島への玄関口その2 両国駅(電車駅)」
◎佐藤輝雄(宍戸輝雄、1906-1990)満鉄建設の佐藤應次郎の女婿。

●2008/11「房総半島への玄関口その3 両国駅構内とその周辺」
◎わが国最初の高架鉄道

●2009/1「牛の寝ているような橋 六郷川橋梁(三代目)」
◎太田圓三(1881-1926)広井勇門下。
・久保田敬一
・中村謙一
●2009/2「隅田川に映える 総武本線・隅田川橋梁」
◎田中豊(1888-1964)太田門下
・鉄道省大臣官房研究所第四科(科長・田中豊)設計
・稲葉権兵衛(担当技師)
・吉越康治(照査)
・黒田武次(田中武次)(製図)
・田部正志(製図)
・木村秀敏(製図)
◎幻の市街線隅田川橋梁
・磯部定吉(塗装)

●2009/3「運河をまたいだアーチ 豊洲橋梁」
◎清水治長(1905-1997)設計。友永門下。藤井と共に戦時中は中国へ。第二武庫川橋梁も。もしかしたら分格ワーレン好き?
・清水(設計計算)
・大野正二郎(設計計算、製図)
・日本で2番目・戦後初のランガー桁橋
・ポンツーン工法
◎国鉄におけるランガー橋一覧/諸元

●2009/5「ドイツ生まれのトラス橋 小石川橋通り架道橋(緩行線)」
◎ハーコート
・唯一のドイツ製上路トラス橋

●2009/6「鉄筋コンクリート橋梁の新境地 花見川橋梁」
◎江島淳(あつし、1927-1987)東京工事事務所次長。設計。→参議院議員
・村上生而(東京工事事務所次長)が補足、引き継ぎ
・五味 信(東京工事事務所次長)考案

●2009/11「横浜港の橋めぐり 港一号橋梁、港二号橋梁、新港橋梁」
・横浜港改修工事(第一期1889~、第二期1899~)
・ヘンリー・スペンサー・パーマ-(henry Spencer Palmer、1838-1893)
・石黒五十二(1855-1922)三池築港顧問。
・若槻礼次郎、古市公威、平井晴二郎他多数各方面の名前が出てくる

●2010/7「煉瓦から鉄筋コンクリートへ 東京-万世橋間市街高架線その1」
・新永高架橋から万世橋方向への延長について
・新永高架橋との決定的な違い(総煉瓦→鉄筋コンクリート+化粧煉瓦)
・常盤橋架道橋
・大手町橋高架橋
・銭瓶町橋高架橋
・龍閑河岸川高架橋
・龍閑橋架道橋
・外濠橋
・第一本銀町橋高架橋
・本銀橋架道橋
◎稲垣兵太郎(1869-1943)北越鉄道→台湾総督府臨時台湾鉄道敷設部→鉄道院北海道建設事務所→中部鉄道管理局(ここで東京-万世橋間市街高架線を指揮)→略→三信鉄道。cf)長谷川謹助、渡辺嘉一
20100303.jpg

wikipediaのヲチリストに入れてある(というか自分の執筆記事である)ものに加筆された内容から、『日立評論』のアーカイブがあることを知った。レイルロード刊『DF40・90』内のDF90の記事(これ以上に詳細に昭和30年代の試作ディーゼル機関車~~ガンダムで言えばアッガイ~~を詳しく語った本は皆無である)の参考文献たる本書が、ネットで無料で読めるとは!


下記アーカイブのページへのリンクはこちら

20100303-2.jpg会員登録すればおk。

むさぼるようにDL、流し読む。DF40を外国車種と比較するのに、なんでアルコのPA(キャブユニットだ)だのフェアバンクス・モース(潜水艦由来の対向ピストン!)みたいな少数生産機と比較してるのに、わが(?)EMDのGP(ジープ)と比較しないわけ!? アルコもF-Mももう末期症状の時期で、その時点ではEMD一人勝ち、もう少しするとGEのUボートが出てくるって時代でしょうに。なんでその2社の形式、それも何千両も製造された形式を比較対象としないんだ?? ハァハァ。

DT18形台車の主要諸元やらDE50の台車の横圧と蛇行動やらシュリーレン台車のインド向けシキやらデルワデルワデル和出るわって打つと左手薬指が攣りそう。引きこもって没頭したい気分だけれど、仕事に戻ります

土木学会の土木図書館内にある論文集にある、
鉄道用橋梁に関する論文のいくつかを抽出した。
まだまだたくさんの参考文献があるが、今日はこれだけ。


下記はインデックスである。
現在の土木図書館よりも一覧性がいい。

土木史研究インデックス(第1巻~第9巻=1981年~1989年)
土木史研究インデックス(第10巻~第23巻=1990年~2003年)


そして、小西・西野・淵上氏による論文である。

明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第1報)200フィートダブルワーレントラスを中心として
明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第2報)英国系トラスその2
明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第3報)ドイツ系トラス桁
明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第4報)米国系トラスその1
明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第5報)米国系トラス桁・その2
明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第6報)(了)
わが国におけるドイツ製鉄道橋梁 -歴史と現状-   

メモとして残しておく。


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