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2022年9月、霧雨の七ヶ岳林道を往復。ここは、知る人は知ってる分岐。左は、下りとはいえもはや一人じゃ入りませんよ…。で、このとき、チェーンが弛んでるって言われて、そういやそうだと思って帰宅後張り直したんだけれど、よく考えたら新車から1回も替えていない気がする。ほとんど乗らないと、こういうところがどんどん鈍感になる。自分としてはまだ数年しか乗っていない気がするけれど、実際には23年目の機械なのだ。

オドメーターは8000kmも満たないが、メーター外してのコース走行やレース走行がそれなりにあるし、公道でもほぼ「現地までトランポ、林道メインで走る」という使い方のため、ダート比率は3~4割くらいと、一般的な林道ツーリング用途よりはるかにダート走行が多い。


スプロケを替えたのは2001~2002年くらいだと記憶。普通はリヤスプロケを大きくするのだけれど、そのときにチェーンを交換しなくていいように、フロントを小さくしたのは記憶にある。ノーマルは15-46で112リンクのところ、13-46にしたのだ。これが実にちょうどいい。コンディションのいいダートでは3~4速がすごく楽しい。ただし、5速で回しても100km/h出るかどうか。

・15-46 ギヤ比3.07(RMX250S)
・13-50 ギヤ比3.85(RMX250R)
・13-46 ギヤ比3.54(磯部仕様)



チェーンはリヤスプロケのところを引っ張っても左右に揺さぶっても、伸びている感じはあまりしないが、タイヤを見るとチェーンに当たった跡がある。左右のブレはあるのかな。フロントスプロケを見るとかなり削れていたし、なにより23年目なので、一式交換することにした。


そう思って検索しても、全然選べない。いや、もっと高年式のマシンとの共通部品はいろいろあるので、よく探せばあるのだろうけれど、サンスターはフロントは12T~15Tがあるのに、なぜかリヤは純正歯数の46Tがなく、42Tしかない。ほか、通販サイトも片方しかなかったり、希望のサイズがなかったり。古い車種だとこうなってしまうのね。

また、チェーンも、長年DIDかRKエキセルしか買ったことがなかったが、今回は価格と、112LにカットしてあるということでEKチェーンを初めて購入。


まずはリヤから。スプロケを固定するボルトは固着していて外しづらいだろうと思いきや! 六個とも緩んでいた…。脱落しなかったのは、セルフロックナットだったからか。


新しいスプロケは、ボルト穴がテーパー状になっていた。困る。仕方ないので裏返して装着。古いスプロケは、サンスターの排泥制がいいもの。


次いでフロントのドライブスプロケ。こちらは30mmのでかいナット。ブレーキ踏みながらインパクトレンチで…と思ったら、ゆるゆるじゃん!!! 緩み止めのために座金のツメを折っていなかったらはずれてしまっていたということか。こんなところ、普段のメンテナンスでチェックしたことがなかった。

エンジンスプロケットナットの締め付けトルクは9.0N・m。そのまま締め込むとピストンが動いてしまうので、車体にまたがってリヤブレーキを強く踏みながらトルクレンチを左手で押す。けっこう無理な体勢だが、無事にカチリと音がする。座金を起こして完了。



そしてチェーン。古いチェーンをDIDのカシメ工具「かし丸」でカット。割とスルスルとピンは抜ける。


わざわざ古いチェーンと結んで通さなくてもいいのだけれど、儀式なので…。


初めて使う、EKチェーンのスクリュー式ジョイント。いままで、カシメかクリップしか使ったことがなかったが、簡単だった。ただ、ピンを折り取る時に、チェーンが強い方向ではない角度に力がかかるのが気になった。


外装よりもチェーンを見ろって東本先生の初期作品にも書いてあった。


フロント。写真でいえば左回転で、「入」の形に摩耗する。これはけっこう摩耗している。


リヤ。こちらは、それほどでもない。歯が尖っているかといわれれば、まだ大丈夫そう。


一式。いままでありがとうございました。


おまけ。アクスルシャフト等にグリスを塗ろうと撮りだしたら、フタがこんなふうになっていました。なんで。


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ほぼ年イチ、秋の南会津の山のなかでしか乗らないRMX。それゆえに、タイヤが減っていても「来シーズンでいいか」→結局そのまま、で5年くらい経った気がする。

とはいえこのタイヤ、入れたのはいつだったか。写真でさかのぼると、2009年秋は、2003年に入れたミシュランのコンペ3をまだ履いていて、2010年2月のウエポンでのレースでAC10を履いている。つまり、AC10を11年も履いてしまった。その間、走行距離は2000kmに満たないはずだが、2割くらいはダートだと思われる。よく「林道が1割」などという人がいるけれど、多くて5%未満じゃないかな。ぼくの場合は南会津にもっていき、そこから一回り約150kmするうちにダートを2~3本、それでも合計30kmくらいになるかどうかだ。甲子とか黒森川とかは時間がかかるけれども距離は短い。


タイヤ、何にしようかなとさんざん迷った挙げ句、いちおう公道走行可能なものをチョイスすることにした。ミシュランのトラッカー。いま、輸入タイヤは欠品が多く、御多分に漏れず、これのリヤもそう。幸い、110/100-18がamazonにあまり高くなくあったので購入。


さっそくフロントから交換。もうタイヤ交換なんで2年に1回くらいしかしないので、目標30分…と思ったら、硬化しているのか、もともとそうなのか、AC10が固くてホイールから外れない。なかり力をつかって、1時間以上かかってしまった。


タイヤの減り具合。


チューブ。2003年にコンペ3入れたときのヘビーチューブが入っていた。劣化していて、表現からゴムがボロボロ落ちる。そりゃ18年前のものだもんな。しかもカビくさい。ということで、急遽、近くのタイヤ屋さんにチューブを買いに行く。これが18年もったら、おれ、もう2スト250乗れる歳ではなくなるな…。


倉庫をさらったら、新品チューブが何本も出てきたんだけれど、これは、仕事でいただいたもの。どれも20年近くたっているので、すみません、サヨナラします。


続いてリヤ。フロントで難儀したのでどうかと思ったら、リヤはそうでもなかった。


タイヤの山があるっていいねえ。。タイヤを外すと、リムバンドの代わりにガムテが巻いてあった。それもきっと20年ものだ。(写真なし)


組み上げて、スポークの緩みをチェックしたら…スポークの曲がりを発見。これ交換お願いしなくちゃならない。サスのOHもしなきゃいけないし、まとめてお願いしよう。


組み付けて、空気圧1.5くらいにして試走。

1年9カ月、マトモに走らせていないので、エンジンもなかなかかからず。プラグを見るとかなり汚れている。工具箱にあった、きれいめのやつに交換し、予備がもうないのでamazonでポチり。

今年の秋、またこれを積んで南会津に行くか。それ以外でも、2~3回は連れ出してやりたいな。でもTENERE700でも林道行きたい。遊ぶ時間だけがほしいよ。





インプットがなかったり、書きたいことがあるんだけれども対象が大きすぎて数日かかってもまとめられなかったり、忙しかったりして更新ができずにおりますが、息抜き的にRMXの整備を。

先日、月刊ガルルの取材にRMXを持って行ったところ、石井正美さんに「メーターギヤの位置がおかしいよ」と指摘された。正しい位置から前方向に回転している、たしかにおかしい。たぶんこのままけっこう乗ってしまっていた。正常に動いているし。

後日、十数年ぶりに中津川林道などを走りに行ってきたのだが、走り出してすぐ、メーターが動いていないことに気づいた。石井さんに指摘されたときに直していれば…と思っても仕方がない。スピードメーターはなくてもほぼわかるが、走行距離を見ながら走るため、トリップメーターは必須だ。

帰宅後、どこが悪いかをチェックする。

メーターギヤそのものか、ワイヤーか。まずメーターギヤを見ると、ギヤの直上、ケーブルが不自然に折れ曲がっている。これか…と思ったが、とりあえずギヤそのものもチェック。こちらは正常に作動するようだ。







次に、ケーブル。ヘッドライトをはずし、その裏にあるメーターに突き刺さっているケーブルケースを外すと、ケーブルが出てきた。ケーブルは四角い断面をしている。ギヤを回しても、まったく動かない。ふとつまんだら、ズズズっとケーブルが出てきてびっくりした。どこかで切れている。

ギヤに戻ってケーブルとの接合部を取り外すと、ギヤのすぐ上でねじ切れていた。ここで初めて知ったのだが、メーターケーブルはスプリング状なんだな。それを、メーターへの差し込み口付近だけ、断面が四角になりように加工してある。なんどもメーターの脱着で抜き差ししているくせに、全く気づかなかった。




初めて買ったオフロードバイク用ブーツはガエルネの401だったが、1996年頃からはずっと、AXOのモトクロスブーツを愛用してきた。仕事でもお借りしていたのでたぶん七代にわたって使ってきた。2003年モデルを、ここしばらくは年に1回だけなんだけど、約10年使ってきて、ついにバックルが複数箇所壊れてしまい、補修もできなくなった。家の倉庫を片付けていたら、その前に1年間履いていたブーツが出てきて状態もよさそうだったので「これはいい」と南会津に持っていった。で、こういうことをしていた。

このブーツはモトクロスブーツなので、至る所にプラのプロテクションパーツがついている。ところが、これが思わぬ落とし穴となった。プラが経年劣化して、割れてしまうのだ。

走っているうちに足の甲が割れ、くるぶしが割れ、バックルが割れ…。

まあ、10年も放置しておけば、プラはそうなるのかもしれない。


以下、あくまで「10年放置していたブーツ」のその後、である。プラが硬化しないよう適切な手入れをし、ときどき使用していれば、こんなことは起きないと思うので、そこだけはお間違いなきよう。

左足外側。爪先から踵へのプラがすべて破損。最下部のバックルが引きちぎられた。下から2番目のバックルをはずそうとしたら、ブーツ側の留め金の台座のほうがもげた。

左足内側。爪先から踵へのプラがすべて破損。くるぶしのヒートガードももげた。縫い目については後述。

右脚外側。左足外側と同じく、爪先から踵へのプラがすべて破損。最下部のバックルも同じく引きちぎられた。

右脚内側。左足内側にすべて同じ。

こうして見ると最初から白いブーツのようだが、足の甲の大半は黒いプラで覆われていた。

縫い目について。思わぬところでブーツの革の接合を見た。縫製はしっかりしていて、ブーツ本体の革にも糸にも劣化はない。あくまでもプラ部分が劣化したため、左上の√型は、縫い込まれた糸があるプラパーツのステッチ部分の溝だけが残り、他がもげている。そのすぐ右下のジグザグは、プラパーツの下で革を留めていた部分なので、ほぼ変化なし。ソールに近い山型は、プラパーツを固定していた糸。

ソールとの接合部の劣化は、靴では常識ではあるが、10年くらいではげてほしくはないものだ。



さて、ブーツを買わねばなるまい。(ポチった)
モトエジャーの野沢さんのもとにRMXを預けてきた。

久々にお伺いして「こっち来るの久しぶりじゃない?」と言われ、それもそのはず、年に数回しか乗らないんだから傷まないので、お世話になるシチュエーションが生まれないのだ。

ブレーキホースはノーマルに戻すことにした。メッシュより柔軟性が高いのと、正規のホースのホルダーに戻したほうが、こういうトラブルも起こらないことだろうと思う。


あわせて、いまの4ストレーサーよりもうるさく感じてしまうサイレンサーのグラスウール巻き替えをお願いした。こういうことは、経験がモノをいう作業だと思うので、自分でやったほうが安いとは思わない。



次はスーパーテネレの預けだ。これは来週、YSPにお願いする予定。


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