忍者ブログ
佐渡の外周を時計回りに一周するとき、地図で言えば佐渡の左のくぼみの下、国道でも県道でもない道が瓜生崎にぶつかるところで、一瞬、外周が途切れる。いや、ツーリングマップルにはダートとして表示され、地形図でも道が書いてあるのだが、そこに行ったら小屋にいた漁師に「行けないよ!」「みんなこっち入ってくるんだガハハ」と言われたため、それを無視して突っ込むわけにはいかず、来た道を戻った。

「行き止まり」の少し手前から国道に上り、下るとまた海沿いに戻ると、そこは入江になっていて、その山側にコスモ石油が一軒あった。もしこの給油所がホテルであったなら、この入江はプライベートビーチになるだろうというような、給油所しかないシチュエーション。入江の出入り口は岬になっていて、ほかの建物などは見えない。上の写真は逆方向を向いているが、写真右は海。海との近さがわかるだろう。

背後は山。目の前は海。目の前の道路は緩い「W」型を描き、給油所は「Λ」の先端に位置する。そのため、視界に入るのは給油所だけとなる。夢のような渚の一角とでも言おうか。

カードで支払ったら、ひさしぶりに「ジャゴッ」とカーボンに転写するタイプだった。給油所のおばちゃんは写真に撮るのを快諾してくれ、何度も「気をつけて」と言ってくれた。

* * *

瓜生崎の「手前」というのは、こんな印象だ。2車線の道路は飛砂に半分埋もれ、その飛砂も風紋を刻んでいる。すれ違うクルマもなく(いや、漁師の車はところどころにある、写真にも写っている)、ただ潮に濡れた砂と草の臭いがあるだけ。

PR
国道と国道を分け隔てる山塊に通る、対向車もない県道を走っていたら、小さな青空給油所があった。すでに閉鎖されており、自販機だけの店として機能していた。いや、背面の防火壁沿いは鉢植え置き場として機能していた。

袖の防火壁がとても小さい。元オーナーが鉢植えに水をやりにきた。「道路の拡張で、防火壁を引っ込めたんだよ。平成18年まで営業していたんだ。」「屋根の赤? これはコスモの赤だよ。その前は丸善」「コスモの屋根って赤でしたっけ…?」

「この自販機の向こうの赤、ツバメマークですかね?」「いやあ、もう残ってないだろう」でもねえ…?

話ながら撮影しているうちに、どんどん斜光線が強くなった。






20120913_000.JPG国道233号を秩父別から深川駅に向かうと、左手から道道281号が合流してくる。そこに、この給油所跡はある。給油所「裏手」が国道233号、写真手前の道は道道281号。右に伸びる道道は「幌加内 41km」と表示されている。

20120913_003.JPG国鉄のカプセル駅舎のようなサービスルーム。色の氾濫したコスモ石油の痕跡はすっかり消え失せ、むしろ他のブランド跡に見える。

まった同じ「窓/ドア」の配置が左右に並ぶ。左の上下隅にはRがあり、右にはないのがおもしろい。ドアが規格品だからだろうか。

20120913_004.JPG道道側の側面も開口部が大きくとられている。

20120913_002.JPG20120913_007.JPG地下タンクへの注油口でコスモ石油とわかる。

20120913_001.JPG冒頭の写真のように、少し離れて灯油用のスペース。ここだけ防火壁がある。なぜだろう?

 


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア