北海道のちほく高原鉄道に勇足(ゆうたり)という駅があった。いまは駅もないが、その駅前通にあるのがこの勇足郵便局だ。
正面中央、三枚の扉がある…ように見えるが、これはフェイクである。いわば、はめ殺した扉。蝶番もドアノブも見当たらない。 惜しいのは、真正面に電柱があることだ。意匠を凝らした建物ならばこうした電柱の立て方には断固抗議すべしと思うが、この局舎を「意匠を凝らした」などと評価するのはごく一部のみか。 美しい郵政書体を保っている。「勇」の下部、「力」がやや寸詰まりなのは欠けているからだ。また「郵」の「垂」、横棒が5本あり、通常は中央3本は左右の縦棒よりも飛び出しているのだが、ここではそぎ落とされ、「ノ+田+一」になっている。これはなぜだろう? やはり、側面は規格窓の、本当に適当な羅列。こういうのを見ると、クモハ123-1の窓を思い出してしまう。 (参考画像) (Kei365 cc3.0 by-sa) PR |
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