忍者ブログ
[1961] [1958] [1943] [1950] [1954] [1941] [1953] [1952] [1951] [1949] [1937]
2018年8月の北海道ツーリング。行きは新潟からの新日本海フェリー。土曜日朝に東京を出発し、関越を北上していたが、山谷付近で雨がぱらつき、雨雲レーダーを見つつ、濡れないタイミングで走り出したつもりが、長岡JCTあたりで大雨に。それでも、5分くらいも走れば雨雲の下から出るはずで、カッパを着たくない一心で、120で走った。これがたぶんいけなかった。

北海道に上陸してからか、シリンダーからキンキン異音がする気がした。それでも、もう北海道に来てしまったのだから、どうしようもない。走り出した。初日の日曜日は小樽から忠類。

上陸2日目の月曜日、忠類から太平洋岸に出て釧路、そして別海に入ったあたりでエンジンから異様な振動が出た。以前、スーパーテネレで1気筒死んだときのような振動(これは、バイク駐車時に「下」になる左側の気筒が着火しなくなるという持病のようなものだ)。バイクを止め、これ以上のツーリング続行はあきらめた。14時頃だ。釧路から約20kmくらいのところ。


(Kashmir3D+地理院地図に赤でGPSログを描いている。ほぼ中央、ここで折り返した)

取りあえず、バイクは走る。ダメ元で釧路のバイク屋に見てもらおうと思ったが、釧路に、例えばかつてのYSPのような大きなバイク屋がない! 釧路ほどの街で。おそらく最大はレッドバロン。おそるおそる、時速30kmくらいで、アイドリングから少し開けたくらいの速度で釧路に向かう。

レッドバロンでは、当然のごとく、修理は不能。部品を取り寄せるにしても数日かかるし、修理するにしてもさらに長期間かかる。やはりそうか。これもダメ元で、陸送してもらえないか聞いたが、レッドバロンで購入したものならサービスしてくれるという。また、他の陸送サービスを考えても、とても高価になるという。つまり、どうしようもない。

そこで、釧路でレンタカーを借り、苫小牧東港発のフェリーで新潟まで持って行くことにした。新潟まで運んでしまえば、東京から自分のハイエースを持ってくればいい。駅前のレンタカー屋に飛び込みで聞く。いくつかには振られたが、ニッポンレンタカーではハイエースがあった。また、近くのトヨタレンタリースにもハイエースがあった。どちらも苫小牧での乗り捨て可。しかし、たまたま、私の利用条件ではトヨタのほうが割引が効くので、トヨタで借りた。両店とも20代女性の超速の調査・見積もりに深く感謝いたします。ものすごく早い仕事でした。

* * *

さて、ハイエースを1泊2日で借りた。200系4型のDX。9人乗り。2列目と3列目のシートをたたみ、ラダーレール役の板(こういう用途用)とロープを借り、ランツァを積み込もうとした。ところが。

 
DXだからか9人乗りだからか、後部の上部に握り手がない! つまり、バイクを「上から吊る」形で固定することができない。

 
やむなく、下に引っ張る。ロープが長いので、2重3重にして、フロントサスを少し縮めつつ、固定する。リヤも下に引っ張る。そして、このようになった。

 
バイク屋さんやフェリー内では、伸縮しないロープで固定する場合がある。しかし、私はそんな技術はないので、緩まないように、引っ張りながらロープを回した。

* * *

翌日、北海道ツーリングを火曜に終え、水曜に新潟着で夏休み終了か、と鬱々としながら苫小牧に向かう最中、いいことを思いついた。このままハイエースを借り続け、北海道を走ればいいのではないか。新潟へは、妻が土曜日なら日帰りで往復してくれるというので、水木金と3日間の延長を申請したところ、幸いにもOK。

いったんハイエースを返してもっと安価なクルマを借り、バイクはレンタカー屋に預けて…ということも考えたが、差額は1万円ちょっとくらい。なので、中で寝ることも可能なハイエースをそのまま借り続けることを選んだ。実際、毎日、何らかの形で雨に降られたので、ハイエースのままでよかったと思う。

 
ハイエースの荷室に積んだランツァを少しだけ左に寄せ、右に就寝スペースを作った。

そうして延長した3日間を堪能し、金曜日にレンタカーを返却し、バイクをフェリーに乗せるだけだ。バイクは「なんとか走れる」状態とはいえ、苫小牧市街にあるレンタカー屋から30km近く離れている苫小牧東港まで乗っていくのは怖い。最悪、途中で止まる。そうなったらアウトだ。

そこで、先に苫小牧東港でバイクと荷物を下ろしておき、市街でレンタカーを返却し、JR日高本線で最寄りの浜厚真まで移動して徒歩で苫小牧東港に向かうことにした。

 
翌週、台風で不通になろうとは…。

 
日高本線車内から見た「ゆうかり」。

 
浜厚真駅からは徒歩で約15分。私のほかにふたり、徒歩客(バックパッカー)がいた。また、逆に、船から浜厚真に歩くとおぼしきカップルもいた。

 
苫小牧東港においておいたうちに、雨に降られてしまったが、対策はしてある。ここまで来れば、もう東京に持って帰れる。レンタカーは総額6万強。東京からの迎えのハイエースの交通費が約1万(片道。もう片道は、バイク自走としても似た金額がかかる)。これが、このトラブルの直接の余計な出費だ。あとは、エンジンの修理代だ。20万を超す。

* * *

 
借りたハイエースについて。私が乗っているのは2500ccの2KDの1型だが、この3000ccの1KDの4型前期は、燃費が2割ほど向上。そして、DXなのに、1型のSGLよりもかなり静粛。これはよかった。

ただし、前述したとおり、DXは床面にしかフックがないため、クルマに積まれたバイクの挙動を把握していないと、固定しづらいかもしれない。
PR


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12
14 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア