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(なんとか釧路市内に戻り、ホッとするもバイク屋でどうしようもないと言われ、まあそれも当然なのだが、どうすっかなと公園近くでレンタカーを検索していたときの写真)

2018年の夏の北海道ツーリング、2日目でエンジントラブルが生じた。予兆はあった。北海道に上陸後、エンジンからキンキン音がしていた。行きの、新潟に向かう高速で、ほんのわずかにかかった雨雲の下を、カッパを着ないままで早く突き抜けたくて無理をしたせいかもしれない。とはいえ、ここで大事を取って中断…といっても、結局は走って帰らなくてはならないわけで、考えるのを停止して、ツーリングに出た。
 
2日目、東京を出て約900km、釧路を抜け、別海町に入ったあたりで、エンジンから振動と、カタカタという音が生じるようになった。これはいかん、おそらくクランクベアリングだろう。国道沿いでバイクを止めた。そこからの顛末と東京に運んだは別項で記す。結果から言うと、クランクベアリングの球およびリテーナーが破損、シリンダー内に入り、シリンダーとピストンを傷つけていた。修理は、いつものモトエジャーさんにお願いした。修理が上がったので、シリンダーとピストンをいただいてきた。

 


赤で囲った、この傷。掃気ポートから上に、一直線に傷が入っている。指で触るとがたつきがある。モトエジャーの野沢さんによれば、この程度でも圧縮がきかなくなり、エンジンがかからなくなるという。むしろ「よくエンジンかかったねえ」という状態のようだ。それでも、振動が出てから釧路市内まで、ほとんどアイドリング付近ではあるが、走れたのはラッキーだった。

 
シリンダーの下側から。シリンダーは「D」型だった。

新品シリンダーに交換したが、「よく部品が出たねえ」と言われたとのこと。もう19年も前のバイクなので、どんどんパーツが欠番となっていく。

 
ピストンにも、まっすぐに線が入っている。砕け散ったリテーナーが、セカンドリングとの間に挟まったようだ。野沢さん曰く、通常は、そこでピストンリングと溶着してしまうとのこと。いわゆる「焼き付き」だ。そうなったらもちろんエンジンは動かない。釧路市街から約20kmも離れた牧場地帯だ、ヒッチハイクで市内に行ってレンタカーを借りて引き上げる…ということになっただろうか。

破損したベアリング周辺は、砕けた部品がケース内を傷つけてはいたようだが、機能に問題はないのでそのまま組み付け。右のクランクベアリングのシールはもう部品が出てこないそうで、もし劣化したら、ミッションオイルを吸ってしまい、排気の臭いが「2ストの臭い」ではなくなるとのこと。

また、排気デバイスは、なぜかそのまま入らなかったので、多少、削ったりした。

これで、復活。長らく乗っていない期間があり、また、いまも年1回の北海道と数回の使用で、せいぜい年間数千kmだ。まだ5万kmも走っていない。いつまで乗れるかわからない。劣化しないよう、祈るばかりだ。




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