忍者ブログ
[9] [8] [7] [6] [5] [4] [3] [1]

ヘンとツクリが入れ替わっただけに見えるが、もちろんまったく意味が異なる。
左の「おおざと」は「むら(邑)」の変形である。
大和朝廷のころから「○○部」という技能集団があるが、
そういうニュアンスである。

右の「こざとヘン」には元々「さと(里)」の意味はなく、
「阜」の変形であるが、「おおざと」があるから「こざと」である。
なんといい加減な命名であろうか。
もちろん日本でしか通じない。
古墳時代の「陪塚」、そういうニュアンスである。

これら、おおざととこざとヘンを篆書に遡ると、
その成り立ちがよくわかる。

609f9b63.jpeg











ちゃんと「邑」になっている。



本題はここからである。
こざとヘンである。
現代の感覚からしたら漢字らしからぬ形態である。
示すのは「隧道」の「隧」である。
なぜ印影のようになっているかはここでは意味を持たない。

4c2805ca.JPG











篆書においては「しんにょう」と「こざとヘン」の位置は、左右どちらでもいい。
ご覧いただければわかるとおり、「阝」の袋状の部分が三つある。
これが元の形である。
これが一種異様な雰囲気を醸し出す(と私には思える)。
並べてみよう。

94dc68c5.JPG











とても漢字の構成要素を並べたようには見えない。
ジョージ秋山が描くお経に、こんな文字があった気がする。

なお、上で何事もなかったかのように「しんにょう」などと書いたが、
の差異も興味深い。

漢字にしろ英語にしろ和語にしろ、ニュアンスによって
単語が使い分けられる言語を持つ幸せを感じるとともに、
ちゃんと使い分けねばならぬ、とも思う。
PR


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
08 2017/09 10
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 16
18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析