忍者ブログ
[773] [772] [771] [770] [769] [768] [767] [766] [764] [765] [763]
20120608-1.jpg大井川鐵道の千頭駅構内にある転車台(ターンテーブル)。この転車台は、新潟県の赤谷線東赤谷駅から昭和55年(1980年)に転用されたものである。廃線は称せ59年(1984年)。

詳細な説明が『鉄道ファン』2009年9月号にある。著者は橋梁でおなじみの小西純一先生で、参考文献の欄が、非常に参考になる。

この桁はランサム(Ransomes & Rapier,LTD)製で、長さは50フィート(約15m)国内では唯一の残党。特徴的なのは、上路プレートガーダーの下部の形状で、半径84フィート8インチ(RF誌の記事より。以下、数値等はRF誌から転載)の円弧を描いている。

20120608-2.jpg銘板。東赤谷駅にあった当時は、もちろん桁と同じ色だった。ランサムからは、明治30年(1897年)に日本鉄道に向けて、同型の桁が15基納入された。東赤谷駅の開業は昭和16年(1941年)なので、設置時点ですでに日本に来てから44年も経過していたということになる。

20120608-3.jpg中央支承、すなわち転車台が回転する芯。小西氏でさえ、ここは調査できていないとのこと。

20120608-4.jpg回転用のハンドルと、桁下には車輪が見えている。


うっかり、全体の写真しか撮っていなかったので、各部はトリミングした。そのため画質が悪い。

桁の詳細は情実RF誌または鉄道ピクトリアル1983年1月号をご覧いただくとして、ぜひクリックしていただきたいサイトがこちら。


猿と熊のあいだに(東赤谷)

東赤谷で生まれ育った方のブログで、昭和40年代の転車台の写真なども出てくる。このブログはとてもすばらしいので、全ページご覧いただきたい。




 
PR


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12
14 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア