忍者ブログ
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]
新津・草水 煮坪と石油の続き。



(時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」の「新潟1911」((C)谷 謙二)をカシミール3Dスーパー地形と組み合わせて表示・切り出し)

さて、煮坪(上の地図では高坪)の先…南西に「熊澤」という地名が見え、油井が何本も見える。その途中にトンネルの記号がある。いまも現役で、熊沢トンネルという。
 
歴史がある人道トンネルで、こんなアプローチの割には近代的な外観をしている。

 
アプローチはこんなだし、坑門の写真のように階段だし。

 
内部は鋼製の部材でアーチが補強されている。蛍光灯も完備、常点灯だが、1日に一人も来ない日も多いのではなかろうか…。

 
南西側の坑門。

 

施工者 天坂組
昭和五十年十二月竣工


思ったよりも「古い」。

 
案内看板がある。「熊沢トンネル」の解説なのに「この洞門は…」。のちの大正天皇の行啓があったというのは、相当な存在だ。解説を見ると、昭和50年頃にはとうに廃隧道となっていたものを、きちんと整備して人が通れるようにしたものだ。以来42年、美しく保たれているのは地元の方々の整備の努力の恩恵であろう。


(2017年6月、路地連新津+路地連新潟+東京スリバチ学会合同FW)






PR

徳島県の神山町と佐那河内村の間にある旧道・府能隧道。これは西側・神山側。きれいなU字型の断面。覆工は鋼板で補修されている。扁額は、後述する佐那河内側にならって右から読むと「道通山郡」になるようだ。(参考:マフラー巻きさんのサイト

 
手前に引くと、このような形でガードがある。高さ制限よりも、車幅制限の標識をつけたほうがいいのではないか。

 
さらにその手前の情景。写真下側(手前)から右に折れると隧道がある。写真に見えている道は無関係だが、地図を見る限り、それをたどっても峠を越えることができそうだ。

 
東側・佐那河内側。

 
こちらの扁額は「府能嶺隧道」。左には「大正十一年竣工」とある。


【2017年10月17日追記】
平成29年度選奨土木遺産に選定された。
http://www.jsce.or.jp/contents/isan/files/2017_22.shtml




福島県昭和村。国道401号にある喰丸(くいまる)トンネルの前後にはスノーシェッドがある。東側のシェッドは一直線であり、しかもシェッド内に「峠」がある。写真の向こう(西側)への片勾配のトンネルである。

このシェッド内側の、左右対称かつ連続性のある美しさを、ぜひ上の画像をクリックしてflickrでの大きな写真でご覧いただきたい。

東側坑口。奥に続く道が向こうに下っているのがわかる。トンネルの北側に旧道があるはずだが、クルマでは立ち入れない。



新城市と設楽町の境界は豊川本流。その豊川が蛇行している部分をショートカットする形で、この新段嶺トンネルがある。

坑門は下見板張りのような意匠がコンクリートで作られており、天には笠石のような意匠もある。アーチには要石はない。「新段嶺トンネル」は、見れば見るほど、教科書的な「撥ねてはいけない場所」が撥ねてたり、「ト」のタイル内の位置が微妙におかしかったりする。

そして、その南側に…

旧隧道が口を開けている。こうして見ても、大きさもなにも遜色がないように見える。

 
坑門はコンクリート。アーチの意匠はない。扁額はすごく小さく、右書きで「段嶺隧道」と書いてある(のだろう、達筆すぎて読めない)。

この隧道は現在、「町道133号 竹桑田清崎線 呼間線 設楽町」という標識が立ち、歩行者用トンネルとして使われている。



新しめの隧道の横に旧道がある場合、GPSログを途切れさせたくないという目的と、古い標識や路面のペイントが残っていることがあるので、旧道に入ることがある。ここ国道420号段戸トンネルの旧道も、最初は順調だったのだが…

トンネルがあるはずの場所が、通行止めになっていた。地図に寄れば、真正面に隧道の坑口があるはずだが…。

ないですねえ。左の窪地あたりにあったように、地図上では見える。正面を登ってみると…

なにもない。そしてここで、隧道を出る人に向けて「下山村」という市町村境の看板が断っていたと知った。

反対側は、旧道に入るとすぐゲートがあったので入らなかった。




Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12
14 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア