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私の原点である音楽があるのだが、
その正体は25年に渡って不明であった。
それが先日、氷解した。

正体はCOSMOS。
これだけの曲なのだから、それなりに有名であるべきだろうと
当時中学生だった私はレンタルレコード店のフュージョンコーナーを
片端から借りて聴いてみた。
田舎ながらに中古LPセールがあると足を運び、
1980年前後に発売になっているものをジャケ買い、といっても
安かったからだが、していた。
それを高校卒業のころまで繰り返していたが、ついに到達できなかった。


某月某日、某掲示板の某スレに、その曲のことを書いたら、
それにレスをくださった方がいた。
しかし!
書き込んだ直後にPCを買い換えたうえに、新しいPCではそのスレをチェックしそこねており、
それっきりになっていたものを、いま、見直した。

見ると、やはりというべきか、有名どころが多数参加していた。
大島ミチルなどもクレジットにある。
つか松居慶子その人じゃないか。

先日のヒポパタマスといい、なにかそういう運が回ってきたのか。

原点。
その当時のレコード漁りから深町純に出会い、PRISMに出会い、
そこから派生したいろいろなものに至っている。

2009年になって思うのは、当時はせいぜい20年遡ればその音楽の源流にたどり着けたが、
いまは40年遡らなければならないということ。
まだまだ枝別れが少なかった頃に音楽に出会った私は幸運なのかもしれない。
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20091209-1.jpgついにみつけた。ヒポパタマスの『僕らはレールウェイ』のレコードだ。

ジャケットのとおり、国鉄の「いい旅,チャレンジ20,000km」のキャンペーンソングであったが、私の認識はそうではなく、フジテレビ系のクイズ番組『ときめき本線』のエンディングテーマとしての認識であった。当時、ラジカセ『パディスコ』(たぶんSRII)ラインではなくテレビのスピーカーの前にセットして録音したテープが残っている。

この歌のタイトルと、歌い手が「ヒポパタマス」だったのを覚えていたのでときどき検索をかけていたが、先日、このレコードを見つけた。315えん。通販で注文し、それが今日届いた。

見てびっくり、『花嫁』のはしだのりひこのクレジットがあった。
そしてジャケットには、ヒポパタマス(寺門一憲/西条光太郎)、そしてはしだのりひこのサインがあった。

歌詞を見る。
曲の最後、「青春大リーグ、×××」と聞こえていた部分が
「青春大陸、横断中」だったことで、30年間保持し続けてきた疑問が氷塊した。
もったいない気がしないでもない。

僕らはレールウェイ
石川良 作詞/はしだのりひこ・寺門一憲作曲/青木望編曲




さて、ジャケットは日本が列島を逆エビに反らせて丸めて名所紹介したイラストである。
よく見るとおかしい。
20091209-2.jpg新潟の「潟」は正確に書ける人のほうが少ないと思うのだが、ここでも間違えられている。


20091209-3.jpg『敦賀』が『郭賀』になっている。「雄琴」がハート枠で、色っぽい(?)姉ちゃんが描かれている。

おそらく大きなイラストをトリミングして使用したのだと思うが、なんとおおらかなことか。



このようなレコードなのだが、聞く機械を持たない。オーディオマニアの友人が持っていると思い、それをアテにして買ったのに、プレイヤーはないという。他、持っていそうな数人に聞いたが、誰もない。自分でやろうにも、オーディオ専用CD-Rも先日捨ててしまったので、プレイヤーを買っても録音する術がない。さてさて、どうしようか。

先日、同僚がクロアチアに出張に行き、ニコラ・テスラの像の写真を見せてくれた。
ニコラ・テスラとは、少しばかり因縁がある。

ひとつは、ウォーデンクリフ・タワー。
アラン・ホールズワースのアルバムタイトルにもなっており、
その存在を知ったのは、たぶんライブで来日した1993年のことだ。

もうひとつは、ジョン・ピアポント・モルガン。
ピアポントは、このウォーデンクリフ・タワーに出資していた。
元々はアメリカのディーゼル機関車について読みふけっていたら、
いつのまにかディーゼル機関車史、
それを使用したアメリカの鉄道会社とアメリカ鉄道史、と踏み込んでいき、
そうなるとアメリカ経済史まで知る必要があるため、
BNSF鉄道について調べていたら、
その前身のひとつ、バーリントン・ノーザン鉄道を、
さらにその前身のひとつ、ノーザン・パシフィック鉄道を把握せねばならず、
すると「ノーザン・パシフィック・コーナー」という株式買い占め事件に行き当たる。
ここで、ピアポントが大きく関わってくるため、モルガンの伝記等も読む羽目になった。
そんななかに、ウォーデンクリフ・タワーとニコラ・テスラの記述が出てくる。


ふと思う。
深町純は、ニコラ・テスラ的じゃないか、と。
氏が創造したといっていいジャンルは、それにのっかった人たちが席捲してしまい、
また、果たした役割があまりに大きすぎるがゆえに、世間に見てもらえない。

テスラ研究家の新戸雅章氏ならば、深町純をどう見るだろうか。

映画『おくりびと』の記事を読んでいて、
英語で逝去のことを「departure」と表現すると知った。
もっとも、「おくられる人」を主体に、
・He was departured at 10 a.m. 25th Mar.
のような表現にする。

深町純の「departure in the dark」。
これは単純に「暗闇の中での出立」というような意味合いだと思っていたが、
こう解釈すると、「暗闇の中の死出」という意味合いにもとれ、
重苦しさが増す。

・・・いや、これは考えすぎだろう。
曲調から言って、おそらく前者の解釈でいいのだろう。
年末に、久しぶりに深町純の即興を聴きに行った。
深町の音楽との出会いは小学生か中学生のころ。
いまはレコードすらプレミアものになってしまった
『ON THE MOVE』というアルバムのタイトル曲が
出会いの曲である。
以来、PRISMとともに延々聴き続けている。
飽きもせずに、いまだに新しい発見がある。

深町の本領は、CP80のアタック鋭い低音を含んだ
パラディドルにあると思っている。
たまに真似して家のピアノで弾いてみる。
KEEPのMoonBeamさえあれば、ほかの音楽などいらない。


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