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兜沼。勇知、抜海と並んで、はるか遠くの北の大地に思いが飛んで行く駅名・地名。これが駅正面。変形マンサード屋根…というのはいささかこじつけか。入口真上のマンサード屋根の向かって左側はダミーだろう。

ホーム側から見ると、見事に左右対称…いや、右端にトイレのドア。

正面からシチサンで。真横から見てもマンサード屋根。真横から撮っておけばよかった。真上から見るとかなりおもしろい形だろう。

建物財産標。


待合所1号
昭和63年10月31日

 さて、トイレ。ホーム側から入れるようになっている。汲み取り式。きれいだ。トイレットペーパーもある。





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  車掌車を改装して駅舎とした駅は多いが、この勇知駅の駅舎はとてもきれいな形に改装されている。前面をアルミ材で覆い、内装もデコラを貼っている。駅周辺はそれなりの規模がある集落で、人が住んでいる=利用者がいる、ということが、こうした改装を実現した理由かもしれない。

清潔に保たれた内部。窓は種車のとおり二重窓。奥左は用具入れ、右がトイレ。かつてのデッキをつぶし、車室とつなげている。

トイレ。ユニット…ではなく、現物あわせで作ったものだろう。このような駅でトイレットペーパーが備えられている。また、利用者がいるというのも失礼ながら驚きだ。

入口側を見る。

勇知駅のかつての姿はwikipediaに掲載されている。周辺の鉢植えと合わせ、生まれ変わったと言っていい。
(Mr-haruka GFDL)


宗谷本線抜海駅。正面および玄関付近の外板が更新されている。牛山隆信さんのサイト『秘境駅へ行こう!』での2002年のレポートではまだ板張りだ。

しかし、『日本の駅』(鉄道ジャーナル社刊、1972年)ではこのような形で掲載されている。中央部分を凹ませたのか、向かって左を出っ張らせたのか。屋根も外板も更新されているので、羽目板の数を数えても意味がない。遠近感の印象からすると、向かって左を出っ張らせているように見える。

更新された部分の窓。二重窓で、内側は木の桟の三段窓。ということは、ここが当時のままか。

対して、向かって左の出っ張り部分の窓。木枠ではあるが、本来はここも上と同じ木桟の三段窓だったはず。ということは、やはりここを増築したものか。

* * *

入口の雪切り室入って右に木の戸がある。ここが便所だ。左の赤い戸は待合室への入口。

冒頭の駅舎の姿の比較でもわかるとおり、ここに便所を配置したのは増築時だろう。増築は1972年以降ではあると思うのだが、その作りは民家のようだ。公共施設の建築らしくない。

ガラガラと戸を開けると、そこには朝顔と個室。もちろん清潔。個室の便器の前には「もっと前」。現代の感覚からすると、便器にまたがるときの前後が狭すぎる…。

* * *

待合室への戸はなぜか赤。周辺の壁の腰板は水色。

待合室内部。右が入口で、両開き戸。足ふきの位置…とでもいおうか、そういう雰囲気の床の位置が戸とずれている。左はホームへの戸。

反対向きに。右、ホームへの戸は引き違い戸。

奥左はかつてのきっぷ売り場、右は荷物用窓口。


 
線路を渡って駅舎背面。差し掛け屋根の下は雪切り室。左側の窓枠は木桟のまま、右の2連のみ更新済み。

  上は駅舎側(下り線)の駅名標、下が対向するホーム(上り線)の駅名標。上は新ゴ、下はゴナ。つまり下のはJR化時に架け替えられたもの、上はその後更新されている。

出版業界では2005年ころはまだゴナのような写植書体も使われていたが、DTPの普及とともに急速に新ゴで代用されるようになった。こうしたころから更新の時期もなんとなく類推できる。







 
越後線の小木ノ城駅。延長されたような待合室と、とってつけたような風よけつきのホーム上屋。JR東日本にはあまり見ないタイプだと思う。長電ならこういうのがありそうな感じ。

建物財産標があった。

建物財産標 

待合所
05-1
昭和33年9月 日

施行者
構造 CB造 平屋建
基礎
支持力・地耐力
屋根防水 陸屋根
許容積雪量:80cm・除雪基準積雪量:80cm
面積 17.3M^2


その飢えには防水施工標。

建物名称 待合所1号 屋根
防水材料 アスファルト防水.トーチ工法
施工年月日 平成3年9月24日
保証期限 平成13年9月23日
請負者 東北工業(株)
精工業者 シマヅ防水(株)

ホームへの出入りは、その外側の通路周辺の雰囲気は、まるで道路のスノーシェッド周辺。突き当たりに見えるのが駅便。

 
このヒビの入り方は、コンクリートブロック積みだろうか。冒頭の待合室も「CB造」である。汲み取り式で、なぜか臭気抜きの配管が真上ではなく屋根下を這ってオフセットされている。

 
窓枠は木。プレーンの木のように見えるが、水色の塗装が残っている。新築当初はこの水色がモダンな印象だったに違いない。外装がいまと同じ塗色だったかどうかはわからないが。

さて、内部。入口から向かって右手に男子小用が3、左手に個室。男子小用は1980年代頃まではよく見かけた便器のないタイプで、立ち位置下部に舌状の彫り込みがある。女性はこうしたトイレを見慣れないかもしれないが、いまでも、男子小用便器の下のこの位置だけ金網になっているトイレもある高速道路の小さなPAなどでも見る。

窓枠の水色は、室内側にはきちんと残っている。

そして個室。個室の柱も水色に塗られている。扉は、まるで当時の家庭用の扉のような薄い合板製で、木目の壁紙が貼られている。把手は回転式のノブではなく「把手」である。内側には凸があり、それがバネでひらく二つのローラーの間に挟まるタイプ。それが二組ついている。戸棚などではよく見るので写真を撮らなかったが、部品の名前を知らないので写真を撮っておくべきだった。

  個室内部。清潔に保たれている。便器の汚れはホコリである。右隅に物置がある。木枠の窓の鍵はねじ式だ。



近鉄八王子線。軌間762mm、存廃に揺れたこの短い線の終着駅がこの西日野駅だ。

ホーム週間に駅舎が立ちはだかる。そしてその前に、駅便。

コンクリートブロック造り。

小便器。こういうトイレでも、バリアフリー対策として手すりが設けられているのだが、そもそも段差があるから車椅子は無理で、これはもっぱら松葉杖とかそういう人向けであるに違いない。

個室にも手すりが! もちろん汲み取り式だ。






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