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美唄ダム。河川と一直線に直交するタイプが多い重力式コンクリートダムながら、右岸側が曲がっている。そこに注目すべき構造物がある。

 
右岸側から。写真左、ダム湖側(写真では見えない)に横越流式流入部があり、写真右から放流する(天端側水路式は、これが天端と並行になったもの)。現在の美唄ダムの洪水吐はゲートレスである。

 
iPhoneのパノラマ機能でもう少し広めに撮影。歪みはパノラマのせい。写真左の横流入水路と写真右の堤趾導流壁の位置関係がわかりやすい。

 
これが横越流式流入部の水路。洪水時にはここを越流して向きを直角に変えた水流が天端を潜り、

 

さらに直角に折れて堤趾導流壁内の減勢工を下っていく。

 
常用洪水吐からの放流と合流し、減勢工を経てすぐ左に曲がっていく。

 
 
このダムのすぐ下流には、道路の上下線がそれぞれ1車線の一方通行になった部分がある。





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小豆島にはいくつかのダムがある。いずれも香川県か土地改良区の管理だ。これは吉田ダム。隣の森庄川からも導水している。

 
海までこの近さ。ダムが放流すると、何秒で河口に到達するのだろう。

 
堤体左岸川にある像。

 
これは殿川ダム。ダム湖には旧ダムの堤体があるはず。

 
内海ダム(うちのみ)。寒霞渓から見下ろした風景。
 
和歌山県に流れ出す吉野川(県界以西は「紀の川」)の水を、分水嶺を越えた北側の奈良盆地に送るのが吉野川分水。農業用水だ。吉野川本流の大迫ダム・大滝ダム、支流の津風呂川の津風呂ダムを展開しながら近鉄吉野線の下市口駅近くの下渕頭首工で取水し、水路トンネルで山を越す。

吉野川水系のさらに一つ南の十津川水系猿谷ダムからも、吉野川の支流・丹生川に水を送っているが、下渕頭首工より下流側なので、ここでは扱わない。


2022年末に関連施設を見てきた。まず、三つのダム。

 

津風呂ダム。

 
 
大滝ダム。川上村の中心部はこのダム湖にあたる。樫尾発電用の水路が左岸にあり、それがすごい景観を造っている。別項にて。

 
 
大迫ダム。アーチだが、カドがある。

あと、関係ないけれど、向かい途中に、木津川の支流・名張川の比奈知ダムに立ち寄った。
 
比奈知ダム。

 
比奈知ダム移転者の碑。「氏名」とあるが、すべて男性名と思われる。世帯主の名前なのか。女性は誰も住まいを奪われなかったのか。こういうところにひっかかる。

 
 
 
 
展示されていた古い水車。いまはこんな塗り分けだが、現役時はどうだったんだろう。




西郷ダム 改修後の続き。

 
通砂能力を付加するために、中央のゲート2門を大きな1門に改修された山須原ダム。2022年6月に完了、11日に安全祈願祭を行った。私が訪ねたのはその約1カ月後、いいタイミングだった。2016年に通ったときはまさに改修中で、しかし写真を撮っていない。知識がないと写真を撮らないのですよ…。

 
真正面には建てないので、そのばかでかいラジアルゲートの全貌を視界に入れることはできない。「ばかでかい」と書いたが、国内のクレストラジアルゲートの扉体面積として最大の212.756平米もあるのだ。

 
 
堤体上から見下ろしても、写真だと難しいな…。ゲートが開くと、油圧シリンダは下流側に倒れていく。

 
ローラーゲートの巻上機。こういう機械はワクワクするよね。

 
上流側から。


西郷ダムと同じく、切り取った堤体のコンクリート塊を加工し、ダムの銘板や視点場の飾りを作っている。

 
視点場に立つと、魚道が全部見える。この写真は視点場ではありません。

 
 
 
説明板。くどくど書かないのでこちらをご覧いただきたい。

ダム湖側の国道沿いに商店がある。現地では「周囲に人家はないのになぜこんな場所に?」とか「ダム工事中はかなり繁盛したんだろうな」とか「目の前にダムがある生活か…」とか、いろいろなことを考えたけれど、帰宅後調べたら、ダムカードの配布も担っていた。(商店の写真なし)


こちらは2016年撮影の、西郷ダム脇にあったラジアルゲート。「流用製品」と書かれていた。西郷ダムはローラーゲートなので、山須原のものではないかと思っている。





 
2016年に行ったときには大改造工事中だった西郷(さいごう)ダム。2022年夏の再訪では、美しい姿を見せていた。

 
これは改修中の写真。詳細は『取り外されたラジアルゲート』参照。


 
これが改修の主目的、切り下げと、大型のローラーゲート設置。現地の説明板には、このゲートは130tあり、7分割して運ばれてきたと書かれている。

西郷ダムは古いダムで、1920年着手・1929年供用開始。説明板でも、運用開始から90年も経つ古いダムを改造する意義について書かれている。

 
デザインのポイント、「永遠の鐘」。実際の鐘ではなく、クレーンのカバーを鐘の形状にしている。これは、宮崎県北部にある、三つの鐘をイメージしている。「恋人の…」みたいなもののイメージをつけなくてもいいのでは…とも思うが、いいアクセントになっている。

 
 
ここからクレーンのフックがぶらぶらしていたら、まさに鐘と紐みたいなんだが…。

 
本物の鐘もある。ここでガランガラン鳴らして欲しい。周囲に誰もいなかったけれど、どうしてもぼくはこういうものを鳴らせない、その変な気恥ずかしさはなんなのか…。

この広場に、堤体切り下げで発生したコンクリートを使ったイスやテーブルがあり、それについてはダム便覧で夜雀さんが製作した石材屋さんまでレポートしている

 
8門あったゲートのうち、3・4・5・6号を撤去し、大型の2門に置き換えた。銘板を見ると、旧7・8号を5・6号に改番したことがわかる。

 
 
この日は朝から九州南部でひどい豪雨となっていて、都城以西の宮崎道や九州道は通行止めになっていた。東北側は比較的マシだったのと、その日のうちに急遽東京に戻る必要ができたため、バイクで淡々と北上し、それでも西郷と山須原だけは訪問しようとした。幸いに日向あたりから雨はなくなり、西郷ダムについたときにはほぼ止んでいた。とはいえ臼杵発のフェリーまで時間がないこともあり、そそくさと退散したので、また行かないと…。

【お知らせ】
2022/7/22(金)、『with Dam★Niwith Dam★Night 2022, Dam Odyssey:Gate 「ダム探求の旅 ゲート編」 ht 2022』に、僭越ながら出演します。WEB観覧です。ぜひ!
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