忍者ブログ
[232] [231] [230] [229] [228] [227] [226] [225] [224] [223] [222]
富士見付近はこのような地形である。黒線が県境、ピンクが分水嶺である。

20100120-2.jpg左端がマネキンの横顔に見えなくもないが、実はJTB時刻表の塩尻付近は(ry、もとい、長野・山梨県境が信濃川・天竜川水系と、富士川水系との分かれ目かと思いきや、そうではない。正確に描くとほぼこうなる。

中央本線のサミットは、富士見駅の西端だったと思う。そこを境に東は富士川、西は諏訪湖を経て天竜川となる。とはいえ、富士見駅付近に明確な稜線があるわけではなく、地形図を見ても曖昧な記号となっている。そこを県境とするならば、八ヶ岳の南側はすべて山梨県だったはずだが、そうもいかない。八ヶ岳は両線を挟んで東西で県が異なる。その東側、飯森山と赤岳とを結ぶのが分水嶺で、県境は飯森山の南である。なおかつ、飯森山と赤岳の間の沢は、信濃川水系の支流と富士川水系の支流とが水管で結合されており、水を融通しているのがわかる。

水系で(雑な)色分けをした地図をご覧にいれよう。

20100120-1.jpg水利権というのは調べれば調べるほど途方に暮れるが、この地図を見てもその一端が垣間見れるだろう。

日本海に注ぐ信濃川水系と、太平洋に注ぐ天竜川水系の境は、この北、八ヶ岳の北側で西に折れ、諏訪湖をぐるりと取り囲むようにして木曽駒に向かう。

こうしてみると、立場川は富士川水系としては西の端をかすめる川であった。

(現地地図、展望図はDAN杉本氏作成のカシミール3Dを使用した)

PR


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12
14 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
カテゴリー
twitter
twitter2
プロフィール
HN:
磯部祥行
性別:
男性
自己紹介:
メールはy_磯部/blue.ぷらら.or.jpにお願いします。日本語部分等は適宜置き換えてくださいませ。
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
カウンター
since 2010.7.30
アクセス解析
フリーエリア