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佐渡の宿根木の「上」に、千石船展示館がある。北前船を復元し、「白山丸」と名づけ、収蔵している。その保管庫が、この木造建築だ。この扉の大きさに驚き、立ち寄った。

扉を内側から撮りたい、と思って入ったのだが、それよりも千石船の大きさと、建物にも圧倒された。船の大きさは、鉄道車両を地面から見上げるようなもので、普通は吃水面より上から、いやさらに上の、岸壁の高さからしか見ないため、相当大きく見える。もちろん千石船が浮かんでるところなど見たことはないが。

建物の内部は木材が曲げられてアーチになっている。一見、構造とは無関係かと思ったが、これだけの大屋根を垂木の突き合わせだけで支えられることもないだろうし、母屋と接しているから、アーチなのだろう。

白山丸はこの大きさだ。中にも入ることができる。イベントの際は引き出され、帆が上がる。下にはレールの役割をする鉄骨があるが、レールではなかったのはちょっと残念。

2 三浦綾子の『海嶺』での描写を思い出しながら、見学した。


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