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情報量の多い写真。真正面の長方形の堰堤が頭首工、そのこから左に向かう水路、円形の魚道、向こうの岩壁には片洞門の水路。
 
サイト「のの字な道」のRasandRoadさんに連れられ、見に行った。Rasさんの記述はこちら。解説などはこちらをご覧いただきたい。
https://rasandroad.com/spiral/kamiarisu.html


 
魚道。この落差からして、見えない部分でも360度、つまり合計720度回転しているようだ。

 
水量が少なかったので、渡って登ってみた。魚道の最上部には枝が堆積していて、せっかく魚が登ってきても、上がることはできなさそう…。


魚道の造形もそうだが、強く惹かれたのはこちらの片洞門の水路。

 
どうやって掘ったのか。桟橋を取り付けて穿っていったのか、狸掘りのように欠いていったのか。

 
下流側から回り込んでみた。片洞門のところはコルゲートパイプが渡してある。水は流れていないが溜まっている。かといってそこに踏み込んで這っていく勇気もなし。

 
手前に引いていくとこうなる。水路はコンクリート製だ。

 
写真中ほどに見える水路は堰堤から伸びる下段のもの。片洞門はその一段上だ。

 
ずっと追うべきか…。どこで取水し、どこに流しているかはわからない。

 
上段の水路の途中にある余水吐き。塩ビパイプが下に向かっているが、上から何本もの鎖で吊されているのがおもしろい。

spl.thnx. @RasandRoad

 
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(国土地理院空中写真1961をカシミール3Dで切り出し)

先日、河川の講義を受けているときに、幸手付近の掘り上げ田の話を初めて知った。低地を新田開発する際、沼沢地に多数の水路を並行に切り、そこから掘り上げた土を盛った部分を田にするもので、「堀田」という姓の元だという。水路となった部分は「掘り潰れ」という。いろいろな呼び方があり、この付近は「ホッツケ」とも言ったようだ。

これが、近年の圃場整備で「普通の田」になっていると聞いたので、国土地理院の空中写真を見ると、1961年のものにはいくつも写っていた。上の地域は、いまの圏央道幸手インターすぐ南の「神扇池(かみおうぎいけ)」付近である。黒い線が掘り潰れだろう。

 
(国土地理院空中写真「最新」をカシミール3Dで切り出し)

同じ範囲の、2009年の空中写真。左上は、まだ建設中だった圏央道。現在は開通していて、幸手インターチェンジがある。しかし、2009年なので、現在とはずいぶん異なる。下記にGoogleMapsの衛星画像を貼る。

Y字の交点に、左上から流れて来るのが「浅掘」。右上から流れてくるのが「地蔵院掘」。交点から右下に流れるのが「神扇落(かみおうぎおとし)」だ。

 
下の赤が神扇池、中ほどに二つ、新たに大きな池が掘られている。

直線的な捷水路と写真中央株に大きな池。低地は低地なので、出る水をここに貯めてポンプで排水するのかな…などと推測した。神扇池については、Wikipediaに詳しい

 
GoogleMapsの中央に見える三角形の池。ここは降雨時の調節池。周囲に人の気配がない。

 
変電設備とポンプかな? 

 
 
水路がY字になっている部分。ワイド端が24mmのズームレンズなので、引けない…。川に近づくと、カエルだと思うが、次々と川に飛び込んでいった。川にはメダカのような魚もたくさん見えた。

 
このずっと向こうの右に神扇池がある。

 
かつて掘り上げ田だったところ。整然とした、広い田になっている。

 
左が神扇落(かみおうぎおとし)という名称の川。右の青いネットの向こうが神扇池。この神扇池付近の土をつかって、掘り潰れを埋め、水田を造成した。

 
 
神扇池に行って驚いた。ものすごくたくさんの人がいた。市営の釣り場だった。

【関連項目】
掘り上げ田跡を見に行く(2) 東武動物公園は掘り上げ田だった




えぬ氏に誘われて円筒分水を見に行った。

 
比較的小さなもので、引いて見ると、このとおり。吹き出した水は2方向に分けられるが、それとは別に一つの水路が写真左下から写真右上に伸びている。つまに、見えている道路の脇には、水路が二つ、段になってくっついている。

 
辿っていき、振り返ると(上の写真奥、信号の向こうに円筒分水がある)、円筒分水とは別に三つの水路が見えた。

 
振り返ると、交差点の下に二つの開口部が見え、そこから流れてくる二つの水路のうち一つが分割され、さらに立体交差まである。

 
そこから10mばかり上流に行き、振り返ると、一つ上の写真の右端の水路から、同じく中央・左端の水路へ水を落とすこともできるようになっている。


その交差点の対角線上に、マンホールが見える。

 
一つ上の交差点の写真で白いクルマが見えているあたり。

 
そこで振り返る。

交差点を、対角線ではなく、そのまま渡ると、この「成相渓」の石碑がある。かつてここには「渓谷」があったのだろうか。住宅地なので、全然そうは見えない。

この水路に沿ってる家にお住まいの方にお話をうかがうと、とはいえ、ここに来ている水は成相ダムのものではなく、この時期にこれだけ水が流れているのも珍しいとのこと。また、「成相渓」についてはまったく知らないとのことだった。

実際に水路をたどりたいとはあまり思わないが、この立体交差の水路は非常にかっこよかった。





spl tx to えぬ氏











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