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昭和59年(1984年)3月末に廃止された国鉄赤谷線の、東赤谷駅の先に日鉄赤谷鉱業所の専用軌道があったのは広く知られている。平成10年(1998年)に廃止になった…はず。いま思えば、クルマやバイクなら自宅から1時間ちょっとで行ける場所にこんな鉄道があったなんてにわかには信じ難いが、自転車で30分の距離にあった専用線すら行ってないのだから灯台もと暗しというかなんというか。

周辺にはひとつ有名なプラットトラスがあるのだが、今回はこちらの鈑桁。

20120711_003.JPGけっこうな高さがある。スパンは十数メートル程度か。このプレートガーダーは、まるでターンテーブルの桁のような魚腹型をしている。この手の桁は、ターンテーブルとかクレーンのビームでしか見ない気がする。桁の中央部がもっとも力がかかるので理にかなってはいるのだけれど、不自然さは残る。

桁の向こう側には旧橋の橋台が残る。

20120711_001.JPG向かって右の柵ごしに。

20120711_000.JPGその柵の手前には駒止つきの路盤跡。画面左下方向には比較的新しいコンクリート製の隧道があり、数メートル奥でコンクリートで封鎖されている。

20120711_002.JPG対岸から桁の上面。こうしてみると、軌道幅610mmというものの「狭さ」がよくわかる。同時に、ここまで幅広いフランジ(桁上面。I型の桁の上面)が必要なのかとも思ってしまう。もっとフランジ幅を狭くしてもいいのでは?



なかなか厳しい場所にあり、桁を接近しづらい。この桁の出自がわかると面白いのだけれど。

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