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20100826.jpg鉄建公団!
なんというシンプルな構造!


本当は石手川橋梁について書くつもりが、眠気のため延期。

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大変にお世話になっている『歴史的鋼橋集覧』だが、一度校正すれば気づきそうな誤りがあるままアップされているものが多々ある。


また、写真の質が低すぎる。日付が入っていたり、クルマが途切れるのを待たずにクルマが橋を隠しているのにシャッターを切っていたり。

左沢線最上川橋梁。

これはその両者に当てはまる例。
誤記として、「設計者/設計年・架設者/架設年」が入るべきところと「設計者/製作年」が入るべきところに、「構重」が記入されている。そのため、「構重」が都合3ヶ所に重複して記載されている。


写真は、短縮されたダブルワーレンの5連はまともだが、100フィートのプラットトラス3連はひどい。立ち位置から撮ろうとしたら画角が足りなかったからそのまま写したというような、2連とすこししか写っていない。もっと後ろに下がればそのレンズでも3連入るのではないか? こういう写真の撮り方をする人は、「いい写真を撮ろう」という意識を払うことすら思いつかないのかもしれない。非常に残念だ。


同時期に木曽川橋梁からダブルワーレンが転用された山形鉄道最上川橋梁の記述はまともだ。しかし、写真はダメダメである。3連のダブルワーレンを選奨しているのに、1.9連しか写っておらず、無関係な鈑桁は全部写っている。



ということはともかく、これら最上川橋梁のパブリックドメインの写真はないだろうか。
『英語対訳で読む日本の歴史』ほか、このシリーズが好調だ。

20100227-1.jpg



















次のテーマはなにかいろいろ考えるが、新書に求められるものとすれば歴史、昔話、旅行・観光といったところだろう。ところが『科学の疑問』というテーマもある。折しも、とあるところで「石拱橋」という単語が目に入ってきた。wikipediaで「せっこうきょう」とあり、リンク先の公的機関でもそうしてあったからそのように記憶してしまったが、辞書で調べると「キョウ」という音しかなく、大辞泉に至っては「きょうきょう」という見出しになるではないか。

話が逸れた。そういう単語を聞いて、即座に「石のアーチだね」とわかる人はいるまい。逆に、「アーチを日本語に訳すと?」と言われて即座に答えられる人もそうはいるまい。yahoo!辞書によれば「迫持」である。しかし、これとて上路式の石橋をイメージするような形態のアーチに対しての命名であろうし、下路式アーチ橋では「迫持」はいかにもおかしい気がする。



さて、考えてみよう。


20100227-2.jpg





















<和>
この隧道は穹窿が破損して土砂がなだれ込んできているね。閉塞しているかしら。とりま行ってみよう。できれば土砂を登ってみたい。

<英>
The vault was broken,so a lot of sand has been piled up and spread over there .Blocked up or not ? For the time being,we should go and walk onto the sand if possible.

(たぶん続く)

昨日の『廃道ナイト』でnagajis氏(だったと記憶)がおっしゃっていた『土木人物事典』を買っておこうかと思ってみたら、その価格や5200円、しかも版元たるアテネ書房は廃業していた。気長に探そうと思う。ラインナップを見ると、どうも山海堂とかぶる。山海堂は、2年前に倒産している。

先日入手してまだ読んでいない『土木のこころ』田村喜子著。土木技術者に関する著書の多い田村氏のアンソロジーかなと思って買ってある。初っぱなが田辺朔郎であるところが、田辺に関する伝記をいくつもものしている田村氏らしい。

惜しむらくは書名。田村氏の著書は、内容はいいのにタイトルから類推しづらい。田辺朔郎が北海道の上川線(現・函館本線空知太~旭川間)や狩勝峠の計画に携わった話は『北海道浪漫鉄道』。なにやら、素人による鉄道旅行記のようだ。本書も『土木のこころ』ではなく『鉄道・道路・河川 相互に絡み合う土木技術者たちの明治から現代への系譜』みたいなタイトルであってほしい。

前述のとおり、残念ながら本書の版元は倒産している。

20100131.jpg
http://www.toyama-mlit.go.jp/siryo/r_guide/jyouganji/page/jy0396.html
上記サイト(常願寺川フィールドミュージアム、以下サイト1)によれば、
立山カルデラ内には20万トンの土砂があるという。

しかし、下記サイト(国交省北陸地方整備局、サイト2)では
2億立方mの土砂があるという。
http://www.hrr.mlit.go.jp/nyusho/big_tateyama.html
よく見ると2億「平方」mとなっているが、これは書き誤りだと思うことにする。
他にも2億立方mとした公的なサイトがいくつもあるし。

しかも、サイト1のURLを削っていくと、サイト2のドメインになる。
つまり、両者の根っ子は同じである。
しかし、よく考えてみるとおかしい。
20万トンの土砂の体積が2億立方mもあるわけないだろ!
水の1/1000の重量しかない土砂。。。

(検証)
サイト2には、立山カルデラは6.5km*4.5kmとある。
土砂が2億立方mとすれば、そのなかに平均6.83760684m堆積していることになる。
まあ、そんなものだろう。

サイト1の土砂の比重を、瓦礫なのでかなり小さめに1とすると(石の比重は2~3程度らしい)、
平均6.83760684mm堆積していることになる。
6.8mmの層、恐るるに足りぬ。たぶん。
比重を2にすれば、3.4mmの層。
ということで、サイト1は誤り

指摘したほうがいいのだろうか。



ところでサイト2に
「約2億m2もの土砂がカルデラ内に残っています。
この土砂量は、富山平野一帯を約2mの厚さで覆うほどの量」
という記述がある。

2億立方mが流出して2mの厚さで地面を覆うとすると、
その面積は10km四方相当ということになる。
それを富山平野にあてはめると、
・北陸道以北/神通川以東/白岩川以西の範囲より狭い
または
・富山-中滑川-上市-寺田-岩峅寺-富山という鉄道が囲む範囲より狭い
・・・である。
「富山平野を2mの土砂が覆う」というのは、2億立方mでは大げさすぎるんではないか?

こういうのは、えてして最初に書かれた文献が孫引き孫引きで拡大再生産される。
途中に誤りが入ったかもしれない。

また、wikipediaでは
「流出すれば富山平野が1m~2mは埋没してしまうほどの大量の土砂(約2億立方メートル」
という記述があるが、
1m~2mって幅ありすぎじゃないか
1億立方mと2億立方mは、大きく異なるぞ。






別件。
常願寺川が暴れ川だったのは「有史以来」でいいのか? 違うだろ?
http://www.hrr.mlit.go.jp/tiiki/manaviva/guide/toyama/tateyama.html

なんだかいい加減なサイトばかりだな。。。


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