ほぼ雨はやんだ。
熱塩駅を出た時点で1630頃。 日が長い時期だからと高をくくっていたが、 そろそろ日がかげり始めている。 急げないなりに「道の駅 喜多の里」に立ち寄り、 ここに風呂があることを確認する。 ここまでくればあとちょっと、たぶん4kmくらいだろう。 そう思って、痛みをこらえてペダルを踏む。 しかし、ここからが長い。 ほぼ下りきったので、R121にもどればクルマのデポ地点までは上り勾配である。 岩月町宮津の町中をショートカットし、R121に出る。 ここから上りだ。 行きに見た謎の碑や「大峠通行止め」の看板を見ながら、 朝、クルマでそれを見てからデポ地点まで何分走ったか、 そんなことばかり考えていた。 上り坂でこげなくなった。 やむなく降りて押した。 それでも足がもつれるほど膝が痛い。 朝、出発直後に見た土砂採掘場が見えてきた。 ざっと1kmはありそうだ。 少し絶望感を感じながら、押したり、乗ったりして進む。 平常時に普通に歩いた方がずっと速いはずだ。 右。 左。 くねる道の両側の家並みが消えない。 クルマをデポしたのは、人家が途切れてからだから、まだまだなのだ。 いくつかのワインディングの上りを追えると、少し開放感が出た。 家並みが切れた。 そして、ハイエースが見えた。 終わった。 道の駅から7km、それに1時間以上かかった。 それだけに、達成感はあった。 その夜は道の駅で食事をし、風呂に入り、駐車場で車中泊をした。 PR |
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