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20090829tokusawa.jpg






















磐越西線徳沢橋梁。
下りでいうと、徳沢駅を出てすぐに阿賀野川を斜めに渡る橋梁である。
両岸の木立に囲まれ、端部の短いプラットトラスを全貌できない。

釜ノ脇橋梁とともに、日本初のカンチレバー工法にて架設された橋梁である。
(土木図書館の工学会誌参照)

これまた古さをまったく感じさせない、落ち着いたたたずまいを見せる。
いかにもアイバー、という形のアイバーが中央パネル下部にしかなく、
また副材(ここでは斜材)が多数備えられているため、
ピントラスが持つ華奢な印象がないのかもしれない。

確か、R359が鬼光頭川を渡る橋から撮影したと思う。
同じ場所には、こんなものもあった。
振り返っての撮影だったと思う。
20090829tokusawa2.jpg20090829tokusawa3.jpg












































旧橋だろうか。それとも水道橋かなにかの遺構だろうか。
昭和51年度撮影の航空写真でもわからない。
国土変遷アーカイブでも、もちろんわからない。

下記はhttp://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/76/cto-76-26/c1/cto-76-26_c1_10.jpgをトリミング。
写真の左下の橋の左下に、上記橋脚があるはずである。
20090829tokusawa4.jpg
PR
サムネイルを大きくしてみた。

76cc9a4a.jpgd1bc4578.jpg















































阿賀野川を渡るわけではない。


この蟹沢橋梁との出会いは衝撃的だった。
橋に向かって道を下っていったら、ドーンという感じで
目線の高さにこの巨大な200フィートの鉄桁があったのだ。

前述の長谷川橋梁よりも間近で見られる。
ポータル部分を眼前にできる橋は他にもあるが、
トラス部分を真横から目の高さで見られる。
その大きさに圧倒される。

真横から見ると、副材が美しいボルチモア・トラス。
周辺には桜がある。
その時期にまた来よう。

続いて、釜ノ脇橋梁である。
場所はここだ。



5a99c698.jpg








これまた見事なペンシルバニア・トラス。
写真では、阿賀野川の河床は見えるべくもないが、
実際には中央支間の下が深く、その両脇支間の下は浅い。

ピントラスのもっとも美しい部分だと私が思う、下弦のアイバーは
中央パネル2格間部分にしかない。
これは、左右から張り出して架設するという方法を取ったためだという。

かつては緑色に塗装されていた。

南側の県道は、この区間、スノーシェッドに覆われており、
東側坑口にクルマを止めて歩いた。
線路面の高さには出ることができない。
・・・いま思いついたが、スノーシェッド内からシェッドの天井に出る
通路があるかもしれない。それを行けばよかったか?

北側からアプローチすれば、あるいは線路面に出られるかもしれない。
事実、銘板を撮影してあるサイトもある。
面倒がらずに迂回して、銘板を撮っておくべきだった。
大峠の翌日、一ノ戸川へ向かった。
晴れ間が見えたり、サーッと通り雨が降ったりという
おかしな天気だった。

ここは過去にも来たことがあるが、こんな色になっているとは。
20090801ichinoto.jpg




実はこれを撮りに来た。
アメリカン・ブリッジの銘板である。
20090801ichinoto2.jpg









これは、この橋梁を有名にしているボルチモア・トラスに
ついているのではなく、十何連かのプレート・ガーダーの
側面についている。
このときは70-200mmしか持っていなかったので、ちょっと遠かった。
せめてテレコン、できればもう売っちゃったけれど500mmがあるとよかった。

でも、こんなことでゴーヨンゴを引っ張り出されても
持ち腐れ感プンプンだな。だからいいや。
600mmのミラーレンズならおあつらえ向きです。


この橋梁名は、土木学会のサイトでは「一ノ戸川橋梁」となっているが、
ここに記載してあるのは「一の戸橋りょう」である。
通称されているのは前者だろう。

このあと、磐越西線沿いに残るアメリカン・ブリッジ製の橋をめぐった。
あんやがわきょうりょう。


これを見ていたら、杖持った地元のおじいさんが来て、
橋のたもとの家の飼い犬をビシッ! と叩いた。
「こいつ、最初は俺に吠えやがって、叩いたら今度はエサをねだってきやがる」
また何度か小突いた。

他人が飼うペットにそういうことをする人がいることが、信じられなかった。

ということを書きたいのではなかった。
そのおじさんまでもが、橋梁を眺めていた私に
「これはアメリカから持ってきた橋なんだぞ」
と言っていた。
だからこそ見に行ったわけですが、
銘板や説明看板などはなかったと思う。

そんな、他人の飼い犬を小突くようなおじいさんまでが知ってる橋梁の出自。
なんだか、すごい。


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