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富士川の河口から3番目にかかる橋。最下流は国道1号の新富士川橋、次が東海道新幹線富士川橋梁。そしてこの東駿河湾工業用水道富士川水管橋となる。wikipediaのTemplate:富士川の橋では無視されている。

  1スパン102m、10径間、橋長1040m。

 
口径2200mmの水管2本をアーチが支えている。アーチ橋は遠目には優美な形と認識されることが多いので(大正時代に既にそう言われている)、この橋の迫力は真下で鉄塊を見なければ感じられないだろう。

  左岸側。堤防と水管の間は1mちょっとか。立ってはくぐれない。

 
 
近くで見ると、途端にこの水管の「重さ」を感じる。背後の民家ほどの大きさがある、橋台を兼ねた取り込み口(なんと言うのだろう?)のこのコンクリート塊すら軽く見える。

この橋に流れる水は、釜口サイホン橋で触れた日本軽金属富士川第二発電所の余水を工業用水に転用しているものだ。海岸にある水力発電後の余水をそのまま海に流すのではなく、(おそらく加圧して)他の用途に転用するとは、その規模の大きさに驚く。

工業用地下水のくみ上げが「安全揚水量」の限界に達したことから、1966年に東駿河湾工業用水道建設着手、1970年3月水管橋竣工、1971年12月一部供用開始。水管橋は給水は当時1日68万トン、現在79万トン。計画では131万トン。橋梁の製造者は日本鋼管(現JFEエンジニアリング)だ


富士市のサイトに当時の市報がPDFで掲載されている。建設中の写真もある。


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