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20121122.jpg新宿で開催されているグループ写真展、『Railway Graphic D.E.F. 写真展 「鉄道風土記 ~春夏秋冬~」』に行ってきた。

どの作品も、すてきで、きれいだ。どれもそのまま商業誌に見開きで掲載されててもなんの不思議もない。私がブログの更新を楽しみにしている方々が、テーマに沿って「これは」と推す作品を出すのだ、すてきじゃないわけがない。

ただ、これは私の好みの話で、私なりの見方であって、いい/悪いではないし、「それ」が好きで撮影されている方にこんなことを書くのはお門違いになってしまう部分もあるので、その点でお気を悪くなさらないでほしいのだが、このすてきさ、きれいさは、どれも「鉄道写真の文脈でのもの」だと感じる。

私は、今回に限らず写真展ではいつも、見たこともない表現があったらいいなあ、と思って一点一点鑑賞している。

鉄道写真は、広田尚敬さんはじめ、ものすごい先駆者が何人もいて、そのフォロワーもものすごい人数がいる。いろいろ工夫しても「広田さんが50年前に既にやってた」みたいなこともよく聞く。基本的に、屋外で、それなりに大きな被写体を撮るのだから、条件も似てくるし、それならば先駆者が圧倒的に有利…などというつまらない話もときどき聞く。そうだろうか。

今回出展している吉永陽一さんは、ブログに書いた通り(『空鉄』(吉永陽一著/講談社))、まったく新しい表現を実現している。だれもが同じことをできるわけではないが、空には、あと数人がそこに乗り込んでいってもまだまだ開拓の余地はあるほどに広大で新しい表現世界が広がっている。また、会場で遠藤真人さんに初めてお目にかかり、お話ししたのだが、ちょっとここでは書くわけにはいかないけれど、とあることを温めていた。既存の鉄道写真に飽き足りない、新しい表現の実現を、みんな、ぜひ、もっと。


全作品の中でこれは!と思ったのは、佐藤武志さん(直接の面識はなし)の『金色の花』という作品。下向きのライティングが非常に効果的で、「金色の花」が、とっても立体的に見える。ちょっとライトの影響をなくして鑑賞したりもしたのだけれど、立体感はちゃんとある。もともとの作品が持っている陰影を、ライトが大きく増幅していると感じた。これはすてきな作品だ。


写真展は25日(日)まで。





 
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