静岡県富士市の山中にあるカンチレバートラス。といっても、横から眺めることがまったくできず、カンチレバートラスの特徴である「ツノ」を写真におさめることができていない。現地ではそのように思っていたが、こうして写真を見ると、その向こう…県道25号からこの県道10号に降りてくる接続路…から見下ろせば、きちんと見えたはずだ。ストリートビューでいま確認した。かように現地では気づかないものである。これは南東側(富士市街側)。
橋長200mで、碇着桁のスパン各42.7、吊り桁のスパン70.8m。その両側に16.2mのプレートガーダーがつく。 親柱。向かって左は「富原橋」。その上の橋名には「富士川町」とあるが、既に富士市と合併している。そして向かって右は「完工 昭和31年3月31日」。このような銘板は不憫だ。 カンチレバーたるゆえんの接合部。左が碇着桁のツノ、右は吊り桁である。写真中央、上弦にピンが二つ見える。 このように、一見華奢である。 下部のピン。 北西側。親柱向かって左は「とみはらばし」と「ば」が濁っている。右は「昭和三十一年三月竣工」。南東側は「完工」およびアラビア数字での記載となっている。なぜ異なるのかはわからない。こちらがわ、左の端柱に銘板が見えるのだが、現地ではうっかり写真に撮っていない。 富士市のサイトに、開業時の写真がある。 いまはここに人家が建ち、見えない。付け加えると、その人家の犬は非常によい番犬の働きをする。 歴史的鋼橋集覧はこちら。 http://library.jsce.or.jp/jscelib/committee/2003/bridge/T11-025.htm 直上の写真にも見えているが、この上流に廃橋脚がある。それは次回に。 PR |
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